非エンジニアでも短期間でアプリ開発!「WARP」プログラムが切り拓くアプリ開発の未来
非エンジニアでも短期間でアプリ開発!「WARP」プログラムが切り拓くアプリ開発の未来
2月13日(木)に東京都STUEAMに採択された自ら開発できる若手テクニカルアントレプレナー育成プログラム「WARP」の特別セッションが行われました。本講座の受講者で、アプリ開発の経験の少ない和田真奈さん、高野悠さん、高橋優那さん、岡田駿三さんの4名が、自ら開発をしたアプリのプレゼンテーションを行い、デモンストレーションなどを交えてアプリの工夫点や開発を通して感じた気づきを語ってくれました。本記事では、そのセッションの様子をお届けします。
自ら開発できる若手テクニカルアントレプレナー育成プログラム「WARP」とは? 心を癒す科学的な旅を届ける「RESCAPE」(和田真奈さん) AIによる旅行記録の自動生成とガイドブックアプリ「UPLOGUE」(高野悠さん) エステサロン向けの予約管理システム(高橋優那さん) 離乳食のパーソナルガイドシステム「はつたべ」(岡田駿三さん) まとめ
上段左から:岡田さん、和田さん、高橋さん、高野さん 下段左から:株式会社TIMEWELL 濱本さん、安藤さん、内藤さん
自ら開発できる若手テクニカルアントレプレナー育成プログラム「WARP」とは?
「WARP」とは、株式会社TIMEWELLが運営する開発未経験の人材でも、AIを活用して自らアプリを作れるテクニカルアントレプレナーを育成する3ヶ月間のプログラムです。弊社は8年以上にわたり、社内の新規事業とスタートアップ企業の伴走支援を行ってきたメンバーの知見とネットワークを最大限に活用し、受講者の皆様の成長をサポートしています。
具体的には、ビジネス開発、アプリ開発、地域での実装支援の3つの領域で専門的な講座を用意しています。ビジネス開発では、事業アイデアの発案から事業計画の策定、プロトタイプ開発まで、一連のプロセスを体験的に学びます。アプリ開発では、「Cursor」を活用した実践的なスキルを身につけ、自らのアイデアを形にする力を養います。地域での実装では、弊社の提携自治体と連携し、開発したアプリケーションの実証実験にチャレンジできます。
近年、生成AIを活用した開発ツール「Cursor」の登場により、自然言語でのアプリ開発が可能となり、開発スピードは従来の50倍にも到達するようになりました。しかし、セキュリティやスケーラビリティの観点から適切な開発手法の習得が不可欠であり、単にツールを使えば良いというわけではありません。WARPでは、これらの知識を体系的に学べる講座を提供し、受講者のアプリケーション開発力強化を徹底的にサポートしています。
今回のピッチ登壇者の方々は、まさにWARPで培ったこれらのスキルを遺憾なく発揮し、わずか1週間という短期間で素晴らしいアプリケーションを開発されました。これから紹介する4つのアプリケーションは、WARPの可能性を如実に示す好例であり、生成AIがもたらすイノベーションの一端を垣間見ることができるでしょう。
心を癒す科学的な旅を届ける「RESCAPE」(和田真奈さん)
私が開発したのは、明日が楽しみになる、心を癒す科学的な旅を届ける「RESCAPE」です。心理学を学んだ経験から、軽度のうつ症状や脳疲労を抱える人々、特に内向的な人が、休暇を十分に活用できていない現状に大きな課題意識を持っていました。
そこで着想したのが、ビッグファイブやストレスコーピングといった心理学の知見を基に、ユーザーの性格特性を診断し、最適な癒し体験を提案するシステムです。わずか3分間の診断で、ユーザーに最適な体験プランを提示できるのが特長です。
開発の所要時間なのですが、フロントエンドに大体2日ほど、認証のログイン機能については1日で実装しました。診断機能は4日ほどエラーを改善して開発した形です。
診断機能の開発には特に力を入れました。生成AIに送るプロンプトの設計からデータベース構造、質問の設計に至るまで、全てCursor内のAI機能を用いて決めました。その結果ユーザーの性格特性を深く理解し、最適な体験を提案できる基盤を構築できました。加えて、APIとの連携にも注力し、既存の心理診断ツールとのデータ連携も可能にしています。
現在は、診断結果に基づいて癒し体験を提案するところまでの機能を実装しています。今後は、実際の購入機能を追加し、より実用的なサービスとして完成度を高めていきたいと考えています。
AIによる旅行記録の自動生成とガイドブックアプリ「UPLOGUE」(高野悠さん)
私が開発したのは、「UPLOGUE」という、AIによる旅行記録の自動生成とガイドブック機能を持つアプリケーションです。日々の業務で新規事業開発に携わる中で、旅行記録を残すのが面倒だと感じている人が多いことや、ニッチな旅行先の情報が不足しているという課題に直面してきました。
そこで目指したのが、旅行者が写真を数枚アップロードするだけで、自動的に旅行記録を生成してくれるサービスです。写真に含まれる位置情報と時刻から旅程を推定し、訪問先の情報も交えて、ストーリー性のある記録を生成します。これにより、ユーザーは面倒な作業をすることなく、旅の思い出を手軽に残せるようになります。
さらに、ユーザーが投稿した記録は、他の旅行者にとって有益なガイドブックの役割も果たします。訪問先ごとに記録が地図上に表示され、リアルな情報を知ることができます。特に、あまり情報がない地域の記録には、トークン報酬を与える仕組みを構想しており、より多様な地域の情報が集まることを期待しています。
WARPで学んだスキルを活かし、このアプリケーション以外にも、組織課題の解決策を提案するアプリや、地方への移住先を提案するアプリなど、計4つものアプリケーションを短期間で開発することができました。Cursorのような生成AIツールを使いこなせば、アイデアさえあれば、誰でも簡単にアプリを作れる時代が到来したと実感しています。
今回のアプリ開発を通じて、私自身、生成AIの可能性に大きな手応えを感じました。特に、Cursorの自然言語処理機能やデータベース連携機能は非常に強力で、開発工数を大幅に削減できます。一方で、こうしたツールを使いこなすためには、AIとの対話を通じて適切な指示を出せる言語化能力が重要だと気づかされました。またWARPのプログラムでは、メンターの方が付いてくれて、不明点などを手厚く支援していただいたおかげで、開発をスムーズに行うことができました。
エステサロン向けの予約管理システム(高橋優那さん)
私が開発したのは、「エステサロン向けの予約管理システム」です。実際にエステの資格取得を目指してお手伝いをしているサロンが、限られたスタッフで運営する小規模な地域密着型サロンであることから、高価なデジタルシステムの導入が難しく、手動での予約管理に苦労している現状を目の当たりにしてきました。
そこで、サロンスタッフがお客様との対話や施術に集中できるよう、導入コストを抑えた予約管理システムの開発に取り組みました。ユーザー登録と予約機能に絞り、シンプルな操作性を重視しています。講座で学んだSupabaseを活用し、認証機能やデータベース連携も実装しました。
開発で最も苦労したのは、Cursorの使い方でした。今回が初めての利用だったこともあり、思うように機能を使いこなせず、認証周りでエラーが頻発しました。一時は、プロジェクトを白紙に戻すことも検討しましたが、要件定義書を入念に作り込み、わずか2日間で1からシステムを作り直すことができました。この経験から、CursorのようなAIツールを使いこなすためには、自分のやりたいことを明確に言語化し、AIとの対話の中で具体化していくことが重要だと学びました。
現在は、基本的な予約管理機能の実装が完了しています。今後は、実際のサロンの方々にシステムを使っていただき、フィードバックを元に機能を拡張していきたいと考えています。将来的には、顧客管理機能や、施術の記録管理機能なども追加し、サロン経営に役立つ総合的なシステムとして発展させていきたいです。
離乳食のパーソナルガイドシステム「はつたべ」(岡田駿三さん)
私が開発したのは、離乳食のパーソナルガイドシステム「はつたべ」です。子育て中の親として離乳食に関する情報が多すぎて混乱したという経験から、子供の月齢や進捗に合わせてパーソナライズされた情報を提供するシステムの必要性を痛感していました。
このシステムでは、ユーザー登録時に子供の誕生日、性別、離乳食の開始時期、アレルギーの有無などの情報を入力してもらいます。そして、それらの情報を元に、その子供に最適な離乳食のレシピや進め方をリコメンドします。ユーザーの子育て記録を蓄積し、成長に合わせたよりパーソナライズされた提案ができる仕組みを目指しています。
プログラミング経験がない私にとって、アプリ開発はまさに未知の領域でしたが、WARPで学んだSupabaseを活用することで、ログイン機能や子供の情報に応じた情報表示など、基本的な機能を実装することができました。特に、Supabaseのデータベース機能は非常に使いやすく、短期間でデータの管理・参照が可能になりました。
将来的には、ユーザーから集まる膨大な離乳食データを活用し、食物アレルギーのリスク予測など、離乳食のアプローチそのものを変革するようなサービスを目指しています。医療機関や研究機関とも連携し、データに基づく新たな知見を社会に還元していきたいと考えています。
まとめ
今回のピッチ登壇者の皆さんは、WARPで学んだAIを活用した開発スキルを見事に活かし、短期間で素晴らしいアプリケーションを開発されました。
各自が日頃の経験から見出した課題に対し、AIの力を借りて真摯に向き合い、解決策を形にする。そのプロセスの中で、要件定義の重要性やCursorの効果的な使い方など、開発に必要な知識も身につけられたと思います。さらに、アプリ開発を通じて、生成AIの可能性と、それを使いこなすための言語化スキルの重要性も再認識されたのではないでしょうか。
これらの成果は、エンジニアではない人材でも、アイデアと熱意さえあれば、AIを活用して自らアプリケーションを開発できる時代の到来を示唆するものです。もちろん、生成AIはあくまでツールであり、それを使いこなすためには、人間の創造性と問題解決能力が不可欠です。しかし、こうしたツールの登場により、より多くの人々がイノベーションの担い手となる可能性が広がったと言えるでしょう。
WARPは、まさにそうした時代の変化の先駆けとなる、非エンジニア人材向けのアプリ開発講座です。ビジネス開発、アプリ開発、地域での実装をトータルでサポートし、イノベーションの担い手となる人材の輩出を使命としています。受講者の皆様には、技術的なスキルだけでなく、課題発見力や問題解決力、そしてAIとの協働スキルを身につけていただきたいと考えています。
今回のピッチ登壇は、WARPの第1期生の方々の成果発表の場でしたが、既に第2期の募集も始まっています(2026年2月現在)。プログラミング経験の有無に関わらず、社会課題の解決に挑戦したいという熱意を持った方々の参加を心よりお待ちしています。
WARPで得たスキルを存分に発揮し、自らの関心領域で新たなイノベーションを生み出す。そんな未来を切り拓く挑戦者が、今後ますます増えていくことを期待しています。社会のあらゆる領域で、生成AIを活用した新たなサービスやソリューションが登場する日も、そう遠くないかもしれません。WARPは、そうした変化の波を、皆さんと一緒に乗りこなしていきたいと考えています。引き続き、挑戦する皆さんを全力でサポートしていく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
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TIMEWELLは、AIエージェント時代のビジネス変革を支援するプロフェッショナルチームです。
提供サービス
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