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ChatGPTでパワポ・スライドを自動生成する3つの方法|AI活用で資料作成を効率化

2026-01-21濱本

現代のビジネスシーンにおいて、プレゼンテーションの重要性はますます高まっています。しかし、効果的なスライド資料を一から作成するには、構成の考案からデザイン、テキストの作成に至るまで、多くの時間と労力を要するのが現実です。もし、この煩雑な作業の一部、あるいは大部分をAIに任せることができたら、ビジネスパーソンはより本質的な業務に集中できるのではないでしょうか。 近年、目覚ましい進化を遂げている生成AI、特にChatGPTは、文章作成やアイデア出しだけでなく、実はプレゼンテーション資料作成の領域でもその能力を発揮し始めています。「ChatGPT単体ではスライド作成は難しいのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、実際にはいくつかの方法が存在します。標準機能の応用から、特定の目的に特化したGPTs、さらにはWeb技術を駆使したアプローチまで、その選択肢は意外にも多様です。 この記事では、ChatGPTを活用してPowerPoint(パワーポイント)のようなスライド資料を生成するための具体的な3つの方法を、デモンストレーションを交えながら解説します。それぞれの方法のメリット・デメリット、そして

ChatGPTでパワポ・スライドを自動生成する3つの方法|AI活用で資料作成を効率化
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株式会社TIMEWELLの濱本です。

現代のビジネスシーンにおいて、プレゼンテーションの重要性はますます高まっています。しかし、効果的なスライド資料を一から作成するには、構成の考案からデザイン、テキストの作成に至るまで、多くの時間と労力を要するのが現実です。もし、この煩雑な作業の一部、あるいは大部分をAIに任せることができたら、ビジネスパーソンはより本質的な業務に集中できるのではないでしょうか。

近年、目覚ましい進化を遂げている生成AI、特にChatGPTは、文章作成やアイデア出しだけでなく、実はプレゼンテーション資料作成の領域でもその能力を発揮し始めています。「ChatGPT単体ではスライド作成は難しいのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、実際にはいくつかの方法が存在します。標準機能の応用から、特定の目的に特化したGPTs、さらにはWeb技術を駆使したアプローチまで、その選択肢は意外にも多様です。

この記事では、ChatGPTを活用してPowerPoint(パワーポイント)のようなスライド資料を生成するための具体的な3つの方法を、デモンストレーションを交えながら解説します。それぞれの方法のメリット・デメリット、そしてどのようなシーンで活用すべきかまでをご紹介することで、あなたの資料作成プロセスを効率化するヒントを提供します。

ChatGPT標準機能「Code Interpreter」でPPTXファイルを直接生成する手順と注意点 高品質なスライドを求めるならGPTs「Slide Maker」の活用が最適解 開発者視点でカスタマイズ!ChatGPT「Canvas」機能でHTML/Reactベースのスライドを作成 まとめ:目的に合わせて最適なChatGPTスライド生成方法を選ぼう ChatGPT標準機能「Code Interpreter」でPPTXファイルを直接生成する手順と注意点

まず最初にご紹介するのは、ChatGPT PlusやEnterpriseプランで利用可能な「Code Interpreter」(現在は「Advanced Data Analysis」という名称に変更)を活用する方法です。この機能は、ChatGPTの対話インターフェース内でPythonコードを実行し、データの分析やファイルの生成・変換などを行える強力なツールです。驚くべきことに、この機能を使えば、特別なツールやプラグインなしに、直接PowerPointのファイル形式である「.pptx」ファイルを生成させることが可能です。

具体的な手順は非常にシンプルです。まず、ChatGPTのインターフェースで「Advanced Data Analysis」が有効になっていることを確認します。そして、チャット入力欄に、生成したいスライドの内容とファイル形式を指定するプロンプトを入力します。例えば、「PPTXファイルを出力してください。中身は日本について解説するスライド」といった指示を与えます。この「PPTXファイル」という指定が、PowerPoint形式での出力を指示するキーポイントとなります。

デモンストレーションでは、このプロンプトを入力した後、ChatGPTはまずPythonのコードを生成しました。しかし、この段階ではまだファイル自体は生成されていません。このような場合、「Code Interpreterを使用してこの場で実行してください」と追加で指示を送ることで、ChatGPTは内部でPythonコードを実行し、指定されたPPTXファイルの生成を試みます。

ただし、このプロセスは常にスムーズに進むわけではありません。デモンストレーションでも、「ファイルが見つかりません」というエラーメッセージが表示される場面がありました。このようなエラーは、特にファイルの生成やアクセスに関する処理で時折発生します。動画では、このエラーに対して「MNT/DATAにあるかどうか確認して」と指示を出しています。この「MNT/DATA」とは、Code Interpreterが動作する際に、ユーザーがアップロードしたファイルやセッション中に生成されたファイルが一時的に格納されるディレクトリ(フォルダのようなもの)を指します。ここにファイルが存在するか確認させることで、生成プロセスが正しく完了したか、あるいはどこで問題が発生したかを探る手がかりになります。

最終的に、何度かのやり取りの後、「Japan presentation.pptx」というファイルが無事生成されました。生成されたファイルをダウンロードして開いてみると、「日本について」というタイトルページに続き、「日本の地理」「日本の歴史」「日本の文化」といった基本的な項目が並んだスライドが作成されていました。しかし、その内容は非常にシンプルで、テキストが中心のデザインでした。正直なところ、ビジュアル的に「リッチ」とは言えないレベルです。

そこで、デモンストレーションではさらに「中身をもっとリッチにしてください」「図とかも入れてみたいな」と追加の指示を出しました。これにより、ChatGPTは再度コードを実行し、グラフのような図を含むスライドを生成しようとしました。しかし、結果として生成された図は文字化けしており、期待したような品質にはなりませんでした。

「Code Interpreter」を用いたPPTXファイル生成の特徴は以下の通りです。

【メリット】

ChatGPTの標準機能(有料プラン)だけで完結するため、手軽に試せる。

出力が編集可能なPPTXファイルであるため、後からPowerPointや互換ソフトで自由に修正・加筆できる。

テキストベースのスライド構成案や叩き台を素早く作成するには有効。

【デメリット】

生成されるスライドのデザイン性や表現力は低い。

図やグラフの挿入は苦手で、意図通りに生成されない、あるいは品質が低い場合が多い。

エラーが発生することもあり、ある程度の試行錯誤や追加指示が必要になる場合がある。

この方法では、文字ベースの内容であれば、ある程度のボリュームのスライド構成案を生成することは期待できます。しかし、視覚的に洗練されたプレゼン資料を求める場合には、この方法だけでは力不足と言えるでしょう。あくまで、資料作成の初期段階における「下書き」や「構成案」を作成する手段として捉えるのが現実的です。手軽さと編集可能なファイル形式を重視する場合の一つの選択肢として覚えておくと良いでしょう。

高品質なスライドを求めるならGPTs「Slide Maker」の活用が最適解

次にご紹介するのは、より高品質で視覚的にも優れたスライドを手軽に作成したい場合に有力な選択肢となる、GPTs(ジーピーティーズ)を活用する方法です。GPTsとは、特定の目的やタスクに特化してカスタマイズされたChatGPTのバージョンであり、ユーザーはGPT Storeから様々なGPTsを探して利用できます。今回利用する「Slide Maker」というGPTsは、その名の通りスライド資料の作成に特化しており、ChatGPTの基本的な対話能力に加えて、スライド生成に最適化された機能を持っています。

利用するには、まず、ChatGPTのGPTs検索機能や、既知のリンクから「Slide Maker」を選択して起動します。そして、通常のChatGPTとの対話と同様に、作成したいスライドのテーマや内容を伝えるプロンプトを入力します。

デモンストレーションでは、「日本について紹介するスライドを作って」というシンプルな指示を「Slide Maker」に与えました。すると、このGPTsはまず、生成するスライドの構成案(アウトライン)を提示してくれます。今回の例では、「日本の地理と気候」「歴史の概要」「文化と伝統」「食文化」「観光名所」「経済と技術」など、全12枚にわたる詳細な構成案が提案されました。このステップは非常に重要で、いきなりスライド本体を作成するのではなく、まず全体の流れや含めるべき項目をユーザーと確認することで、より意図に沿ったスライドを作成することができます。提案された構成案が良ければ、「お願いします」と返答することで、実際の生成プロセスに進みます。

「Slide Maker」が構成案に基づいてスライド生成を開始すると、多くの場合、連携している外部のWebサイトに遷移し、そこで生成されたスライドが表示される仕組みになっています。これは、GPTsが外部のサービスと連携して機能を提供する一般的な形態の一つです。これは開発者が自身のサービスへの誘導(リード獲得)を目的としている可能性もありますが、ユーザーにとってはシームレスに高品質なスライド生成機能を利用できるメリットがあります。

デモンストレーションで生成されたスライドは、「日本の多様な魅力とは」というタイトルで、各ページに適切な画像が配置され、テキスト内容も単なる箇条書きではなく、ある程度の文章量でしっかりと記述されていました。例えば、文化と伝統のページでは関連するイメージ画像と共に説明文が添えられ、食文化のページでも同様に、視覚的な要素とテキスト情報がバランス良く組み合わされています。

この「Slide Maker」で生成されたスライドのメリットは以下の通りです。

画像の自動挿入:各スライドの内容に合わせて、関連性の高い画像が自動的に選定・配置されます。これにより、テキストだけのスライドよりも格段に見栄えが良くなります。

比較的リッチなテキスト:Code Interpreterで生成されたものと比較して、各スライドのテキスト内容が詳細で、より充実しています。単なる箇条書きではなく、説明文として成立するレベルの文章が生成される傾向にあります。

構成案に基づいた生成:事前にユーザーと合意した構成案に忠実に従って生成されるため、内容のブレが少なく、まとまりのある資料になります。

オンラインでの編集機能:生成されたスライドは、多くの場合、連携先のWebサイト上で直接編集することが可能です。「Edit」のようなボタンをクリックすることで、テキストの修正や画像の差し替えなどをブラウザ上で行えるため、微調整も容易です。

一方で、デメリットとしては、GPTsや連携する外部サービスの利用規約、プライバシーポリシーを確認する必要がある点や、完全に自由なカスタマイズ(例えば、企業テンプレートの適用など)は難しい場合がある点が挙げられます。また、外部サービスへの依存があるため、そのサービスの継続性や仕様変更の影響を受ける可能性も考慮する必要があります。

とはいえ、手軽に一定レベル以上の品質のスライドを作成したい、特に視覚的な要素(画像など)を含んだスライドを効率的に作りたいというニーズに対して、「Slide Maker」のような特化型GPTsは非常に強力なソリューションとなり得ます。プレゼン資料作成の時間を大幅に短縮し、より内容のブラッシュアップに集中したいビジネスパーソンにとって、試してみる価値は十分にあるでしょう。

開発者視点でカスタマイズ!ChatGPT「Canvas」機能でHTML/Reactベースのスライドを作成

最後にご紹介するのは、ChatGPTに比較的新しく搭載された「Canvas」機能を利用する方法です。これは、前述の二つの方法とは異なり、PowerPoint(PPTX)ファイルを直接生成するわけではありません。Canvas機能は、ChatGPTのインターフェースの右側に専用の表示領域を設け、そこにHTML、CSS、JavaScript(Reactなどのフレームワークも含む)といったWeb技術で記述されたコンテンツをリアルタイムでプレビュー・実行できるものです。これを利用して、Webページ形式のスライドを作成することができます。

この機能を利用するには、GPT-4oなどの対応モデルを選択し、設定メニュー(点々ボタン)から「Canvas」をオンにする必要があります。Canvasが有効になると、画面右側にプレビューエリアが表示されます。

デモンストレーションでは、まず「日本を解説するスライド資料を作成してください、5枚程度」と指示を出しました。しかし、最初の応答ではテキストのみが出力されてしまいました。そこで、「HTMLで作って、スライド」と、出力形式を明示的に指示し直します。すると、ChatGPTはHTMLコードの生成を開始し、Canvasエリアにそのプレビューがリアルタイムで表示され始めます。「スライド1 :日本の概要」といった見出しと簡単な説明文を持つ、シンプルなWebページ形式のスライドが生成されました。右上にあるプレビューボタンを押すことで、より大きな表示で確認することも可能です。

さらに、デモンストレーションではHTMLだけでなく、よりインタラクティブなUI構築に適したJavaScriptライブラリである「React」を用いたスライド生成も試みています。Reactで生成されたスライドでは、「次へ」ボタンでページを切り替えるといった動作も実装されていました。

しかし、初期状態で生成されるスライドは、やはりデザイン的にシンプルなものが多く、図やアイコンなどは含まれていませんでした。そこで、「図とかアイコンとか入れてもっとデザインよくして」と、より具体的な改善指示を出します。これを受けて、ChatGPTは既存のReactコードを書き換え始めます。このプロセスがCanvas機能の真骨頂であり、AIとの対話を通じて、コードを修正し、プレビューで確認しながら、望みのデザインや機能に近づけていくことができます。

デモンストレーションでは、画像挿入を試みた際に、画像のサイズが大きすぎてレイアウトが崩れるという問題が発生しました。これに対して、「画像部分が縦に大きすぎるので小さくして」と指示を出すことで、ChatGPTは再度コードを修正し、画像のサイズを調整してくれました。

このように、「Canvas」機能を用いたスライド作成は、試行錯誤を伴う対話的なプロセスになります。ポイントをまとめると以下のようになります。

自由度の高さ:コード(HTML/CSS/JavaScript/Reactなど)を直接操作できるため、デザインのカスタマイズ性やインタラクティブな要素の追加など、表現の自由度が非常に高いのが最大の特徴です。テンプレートに縛られず、独自の見た目や機能を持つスライドを作成できます。

対話的な修正プロセス:AIに指示を出し、その結果をリアルタイムでプレビューしながら修正を繰り返すことができます。「もう少し文字を大きく」「背景色を変えて」といった具体的な指示を通じて、理想形に近づけていくことが可能です。AIがどのようにコードを修正したかも確認できるため、Web技術の学習にも繋がる可能性があります。

Web技術の活用:HTMLやReactなどの知識があれば、より高度で複雑なスライドを作成できます。アニメーションを追加したり、外部APIと連携したりすることも理論上は可能です。ただし、専門知識がなくても、基本的な指示であればAIが解釈してコードを生成・修正してくれます。

ファイル形式の違い:生成されるのはあくまでWebページ(HTMLファイルなど)であり、PowerPoint(PPTX)ファイルではありません。したがって、オフラインでのプレゼンや、PowerPointでの編集・共有が前提となる場合には不向きです。Webブラウザで表示・プレゼンすることが前提となります。

この方法は、従来のPowerPointの枠にとらわれない、ユニークでインタラクティブなプレゼンテーションを作成したい場合や、Web技術に慣れ親しんでいるユーザーにとっては非常に魅力的です。AIと共同でコーディングを進めるような感覚で、オリジナリティの高いスライドを作り上げることができます。ただし、PowerPointのような直感的なGUI操作ではなく、コードベースでの調整やAIへの的確な指示が求められるため、ある程度の慣れと試行錯誤が必要になる点は留意すべきでしょう。手軽さや一般的な互換性を求めるなら他の方法が適していますが、クリエイティビティと自由度を最優先するなら、Canvas機能は強力な武器となり得ます。

まとめ:目的に合わせて最適なChatGPTスライド生成方法を選ぼう

本記事では、ChatGPTを活用してプレゼンテーションスライドを生成するための3つの異なる方法、すなわち「Code Interpreter (Advanced Data Analysis)によるPPTX生成」、「GPTs (Slide Maker)の利用」、そして「Canvas機能によるHTML/Reactスライド作成」について、それぞれの特徴、手順、メリット・デメリットを詳しく解説しました。

Code Interpreter (Advanced Data Analysis):最も手軽に試せる方法であり、編集可能なPPTXファイルが出力される点がメリットです。しかし、生成されるスライドの質は低めで、主にテキストベースの構成案や叩き台作成に向いています。

GPTs (Slide Maker):スライド作成に特化したGPTsを利用する方法で、構成案の提示から画像付きスライドの生成、オンライン編集まで、一連のプロセスが効率化されています。質と速度のバランスが良く、実用的なスライドを求める場合に有力な選択肢です。

Canvas機能:HTML/ReactといったWeb技術を用いて、自由度の高いスライドを対話的に作成できます。PowerPointファイルは生成されませんが、デザインやインタラクティブ性にこだわりたい場合に適しています。ただし、ある程度のWeb技術への理解が必要です。

どの方法が最適かは、あなたの目的、求めるスライドの品質レベル、そして利用可能な時間やスキルによって異なります。手軽さを取るか、品質を追求するか、あるいはカスタマイズ性を重視するか。それぞれの特性を理解し、状況に応じて最適な方法を選択することが、ChatGPTをスライド作成に有効活用する鍵となります。

Code InterpreterやSlide Makerで生成した叩き台を元に、最終的にはPowerPointや他のプレゼンテーションソフトで仕上げるという使い方も有効でしょう。Canvas機能で作成したものは、Webぺージとしてそのまま公開・共有することも可能です。

ChatGPTをはじめとするAI技術は、資料作成を含む多くのビジネスプロセスを効率化し、私たちの働き方を変革する大きな可能性を秘めています。今回ご紹介した方法を参考に、AIを活用した新しいスライド作成術を試してみてはいかがでしょうか。

参考:https://www.youtube.com/watch?v=VXiwvSLTZ1s

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