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大阪・関西万博パビリオン体験記:伝統×先端技術で読み解くグローバル戦略

2026-01-21濱本

2025年の大阪・関西万博は、世界158の国と地域が参加する、未来の技術・文化・歴史が一体となった国際的な祭典です。今回は、2日間で110カ国のパビリオンを訪れた体験をもとに、各国の魅力的な展示や印象的なデモンストレーションをご紹介します。この記事を通して、万博が最先端技術の紹介にとどまらず、歴史や文化、そして経済のつながりを体感できるグローバルな交流の場であることを感じていただけるはずです。

大阪・関西万博パビリオン体験記:伝統×先端技術で読み解くグローバル戦略
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株式会社TIMEWELLの濱本です。

2025年の大阪・関西万博は、世界158の国と地域が参加する、未来の技術・文化・歴史が一体となった国際的な祭典です。今回は、2日間で110カ国のパビリオンを訪れた体験をもとに、各国の魅力的な展示や印象的なデモンストレーションをご紹介します。この記事を通して、万博が最先端技術の紹介にとどまらず、歴史や文化、そして経済のつながりを体感できるグローバルな交流の場であることを感じていただけるはずです。

世界が競演する展示空間:文化とテクノロジーが融合するパビリオン巡り 五感を刺激する没入体験:サウジアラビア館が描く伝統と未来  展示を超えたグローバルな学び:万博が示す国際協力と未来戦略   まとめ   世界が競演する展示空間:文化とテクノロジーが融合するパビリオン巡り

大阪・関西万博から感じられたのは、世界各国の独自性とテクノロジーが融合した展示手法でした。まず、ドイツパビリオンでは「循環経済(サーキュラーエコノミー)」がテーマに掲げられ、国を挙げたエコロジーへの取り組みが体感できました。展覧会会場内に設置された展示は、環境に配慮した技術や自然素材を使用した建築が特徴でした。来場者は「サーキュラーちゃん」というキャラクターの音声案内デバイスを耳にあて、30分間の展示解説を受けながら、製造技術や環境技術の説明に耳を傾けました。

コモンズFパビリオンには、ブルネイ・ダルサラーム国、アルメニア共和国、カザフスタン共和国といった異なる背景を持つ国々が合同で出展しています。アルメニアの展示では、国の厳粛な歴史や多くの遺跡・建造物を背景に、スタイリッシュな配色とデザインが際立っていました。さらに、ブルネイ・ダルサラーム国においては、東南アジアの観点を取り入れつつ、石油や天然ガス資源の豊かさや歴史的背景が巧みに表現されました。特に、展示内での映像演出や、国ごとの伝統衣装、工芸品が一体となり、その国の文化魂を見事に伝えていた点は、国際的な展示会場ならではの迫力を感じさせました。

インド(バーラト)パビリオンは、インドを意味する本来の国名を冠する形で展開され、伝統美と現代技術が融合した展示が特徴的でした。外観は蓮の花をイメージした独創的なデザインで、内部にはインドの伝統工芸品とともに、月面着陸を果たした「チャンドラヤーン3号」などの科学技術に関する展示が配置され、インドの技術力と誇りが強調されていました。展示スペースは、その広さと展示物の充実度から、30分から1時間以上の滞在が必要で、文化と未来の両面を感じ取ることができる構成でした。

また、バングラデシュ館は、予約不要でスムーズに入場できる点が好評でした。館内に飾られたアーチ装飾や、映像・展示物を通じて、伝統と現代が融合する独特の雰囲気を醸し出し、来場者にとって分かりやすく、かつ感情豊かな展示となっていました。

海外パビリオンは、大きく分けて自国単独での展示のタイプA、隣接して連続する長屋形式のタイプB、そして複数国共同で出展する形式のタイプCに分かれています。自国単独で展開するパビリオンでは、その国ならではの誇りや技術革新、文化的アイデンティティが徹底的に表現され、来場者に強い印象を与える構成となっていました。一方、共同出展形式のコモンズパビリオンでは、異なる国々の文化的背景が統一されたコンセプトのもとで融合され、国際交流の場としての役割を果たしていました。さらに、連続して設置される長屋形式のパビリオンは、各国間の境界を感じさせながらも、共通のテーマに沿った展示がなされ、全体として一つの大きなストーリーを形成していました。

五感を刺激する没入体験:サウジアラビア館が描く伝統と未来 

サウジアラビア館は、今回の万博で最も注目すべきパビリオンのひとつです。来場者は、この館に足を踏み入れるや否や、伝統と先進技術、歴史と未来が一体となった空間に圧倒されました。白い石を積んだ外壁は高級感が漂い、落ち着いた色調が大地と調和するデザインでありながらも、遊休空間の中に鮮やかさを演出していました。館内に入ると、まるでサウジアラビアの路地裏に迷い込んだかのような臨場感を味わえるデザインとなっており、日中と夜間の照明演出の違いによって、全く異なる表情を見せる空間設計が実現されていました。

また、展示方法もユニークで、館内を進む中で何度も「内」と「外」を行き来する構成となっていました。来場者は、展示エリアから一度外に出たり、別の部屋に移ったりしながら、各エリアごとに設計された映像、音楽、そして香りの演出を体験することができました。特に昼と夜の時間帯における展示コンセプトの変化は、来場者にとって非常に印象深く、都会的な先進技術と伝統的な温かみが同時に感じられる空間演出でした。

サウジアラビア館の展示手法には、来場者の身体的感覚に働きかける工夫が数多く施されています。館内でのパフォーマンスやライブ演奏、そして歌のパフォーマンスは、サウジアラビア館内でのみ体験できる特別な瞬間として、多くの来場者の心に深い印象を残しました。来場者はまるで歴史の一幕に立ち会っているかのような臨場感を味わうことができました。

展示を超えたグローバルな学び:万博が示す国際協力と未来戦略  

大阪・関西万博を訪れた2日間の旅は、単なる観光ではなく、国際情勢、文化交流、技術革新、そして市場動向を学ぶ体験となりました。2日目後半は、ドイツパビリオンから始まり、コモンズF、バーラト、バングラデシュ、セネガル、エジプト、カンボジア館、バルトの国々、チリ、パナマ、イスラエル、スロバキア、ウクライナ、グアテマラ、共和国類の展示まで、順次多彩なパビリオンを巡りました。各展示エリアでは、それぞれの国ならではの歴史的背景、文化的アイデンティティ、そして最新の技術動向が緻密に表現され、その内容は個々に深い研究対象としての価値を持っていました。

たとえば、あるパビリオンでは、国ごとの独立の歴史や植民地時代の影響、そして現在の政治体制が詳細に紹介され、その背後にある国家戦略や文化的誇りが強く打ち出されていました。これに対し、別のパビリオンでは、伝統工芸品やその製作工程、さらにはデジタル技術を用いた最新の展示方法が融合し、伝統文化と未来が交錯する新たな展示手法が体現されていました。

また、環境問題に対する意識の高まりや、循環経済の実現に向けた取り組みは、今後の国際ビジネス戦略において避けて通れない課題となるでしょう。ドイツパビリオンでの環境技術や、バーラトパビリオンでの宇宙開発・月面着陸技術の紹介は、単なる展示を超え、これからのビジネスや国際協力のヒントを与えてくれます。

各国のパビリオンは、それぞれの文化や技術を伝えるだけでなく、未来の国際社会におけるつながりや協力の可能性を示す場でもあるのです。

まとめ  

大阪・関西万博でのパビリオン体験は、未来志向の技術と各国の伝統文化が見事に融合した、まさに「世界を学ぶ場」でした。ドイツパビリオンの循環経済や、コモンズパビリオンでの複数国共同出展、インド(バーラト)館の伝統と最新技術の融合、そしてサウジアラビア館における没入感あふれる建物設計など、各パビリオンにはその国の個性と先端性が詰まっていました。

これらの展示は、単に目で楽しむだけのものではなく、実際に体験したり、参加したりしながら、各国の政策、ビジネス戦略、社会課題への取り組みを感じ取れる内容になっていました。そこには、今後の国際ビジネスやマーケティングにも役立つ多くのヒントが隠されています。

とくに印象的だったのは、伝統と最新技術を掛け合わせた展示が、国際協力のあり方や環境への配慮といった現代的テーマと深く結びついていた点です。万博で得た体験は、ただの観光では終わらず、企業や個人がグローバル社会でどう表現し、どう関わっていくかを考えるきっかけにもなりました。

大阪・関西万博は、世界の文化と技術が交差する舞台であり、これからの国際ビジネスにおける新たな可能性を示す重要なイベントです。今回の記事が、各国の展示手法やパビリオン体験を通じ、読者の皆様が未来への一歩となる戦略やアイディアを見出す助けとなれば幸いです。

参考:https://www.youtube.com/watch?v=Za_gkkFlmuM

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