株式会社TIMEWELLの濱本です。
2026年、GoogleのAIエコシステムは大きな転換点を迎えました。
I/O 2025で発表された新料金体系により、Google One AI Premiumは「AI Pro」に、さらに上位プランとして「AI Ultra」が登場。NotebookLMにはGemini 3が搭載され、推論能力とマルチモーダル理解が飛躍的に向上しました。Deep Researchは数百のWebサイトを自動調査して包括的なレポートを生成、Super Gemsはボタンやフォームを持つアプリライクな体験を実現しています。
本記事では、GoogleのAIツール7選の2026年最新機能、料金体系、そしてビジネス活用を解説します。
Google AIツール 2026年最新情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新料金体系 | AI Pro $19.99/月、AI Ultra $149.99/月 |
| NotebookLM | Gemini 3搭載、推論・マルチモーダル向上 |
| Gemini | Gemini 3 Flash(Auto)、100万トークン |
| Deep Research | 数百サイト自動調査、画像・ファイル対応 |
| Super Gems | ボタン・フォーム付きアプリ体験 |
| Veo 3 | 8秒動画生成(音声・BGM付き) |
| 開発者ツール | Jules、Gemini CLI、Firebase Studio |
| 教育向け | 学生向け無料アップグレード(日本含む) |
新料金体系——AI ProとAI Ultra
AI Pro($19.99/月)
AI Proは、旧「Gemini Advanced」から進化した標準プランです。
AI Proの特徴:
- Gemini 3 Flash(Autoモード)
- Thinking(3 Pro)による複雑な推論
- 100万トークンのコンテキストウィンドウ
- NotebookLM:20 Audio Overviews/日、500ノートブック
コンテキスト容量:
- 100万トークン = 約1,500ページのテキスト
- 約30,000行のコード
AI Ultra($149.99/月)
AI Ultraは、ヘビーユーザー向けの最上位プランです。
AI Ultraの特徴:
- すべてのAI Pro機能
- 強化されたNotebookLM体験
- Deep Researchの優先アクセス
- 最大容量の利用枠
Gemini——2026年の進化
Gemini 3シリーズ
2026年、Geminiは第3世代に進化しました。
モデル構成:
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| Gemini 3 Flash | Autoモード、高速応答 |
| Gemini 3 Pro | Thinkingモード、複雑な推論 |
| Gemini 3 Ultra | 最高性能、研究・企業向け |
Super Gems——アプリライクな体験
Super Gemsは、従来のGemsを大幅に進化させた機能です。
Super Gemsの特徴:
- ボタンやフォームを配置可能
- 本格的なアプリのような体験
- ノーコードでカスタムAI作成
- 社内ツールとしても活用可能
活用例:
- 営業提案書自動生成ツール
- カスタマーサポートBot
- 社内FAQ検索システム
Veo 3——動画生成
Veo 3は、Geminiに統合された動画生成機能です。
Veo 3の特徴:
- 8秒の動画を生成
- キャラクターの会話対応
- BGM・効果音の自動付与
- テキストプロンプトから直接生成
NotebookLM——Gemini 3搭載
推論能力の飛躍的向上
NotebookLMは、Gemini 2.5 FlashからGemini 3にアップグレードされました。
Gemini 3搭載の効果:
- 推論能力の大幅向上
- マルチモーダル理解の強化
- より正確な情報抽出
- 複雑な質問への対応力向上
AI Pro利用者の特典
| 機能 | 無料 | AI Pro |
|---|---|---|
| Audio Overviews/日 | 3 | 20 |
| ノートブック数 | 100 | 500 |
| ソース/ノートブック | 50 | 300 |
新機能
Data Tables:
- 情報を表形式で視覚化
- Google Sheetsにエクスポート可能
- データ分析の効率化
Gemini連携:
- NotebookLMのノートブックをGemini会話に取り込み
- シームレスな情報活用
Deep Research——自動調査エージェント
数百サイトを自動調査
Deep Researchは、Googleが提供するリサーチエージェントです。
Deep Researchの特徴:
- 数百のWebサイトを自動スキャン
- 包括的なレポートを自動生成
- 数時間の調査作業を自動化
- 引用元を明示した信頼性の高い出力
2026年の新機能
ファイル・画像アップロード:
- 自分のファイルをソースとして利用可能
- 画像もDeep Researchの入力に対応
- 社内資料と公開情報の統合分析
Canvas連携:
- レポートをインタラクティブな視覚化に変換
- クイズ形式での出力
- プレゼンテーション素材として活用
活用シーン
市場調査:
- 「2026年のEV市場トレンドを調査して」と入力
- Deep Researchが数百のソースを自動検索
- 構造化されたレポートを生成
- 引用付きで信頼性を確保
開発者向けツール
Jules——非同期コーディングエージェント
Julesは、タスク委任と管理を行うAIエージェントです。
Julesの特徴:
- アイデアから動作コードへの変換
- 非同期での作業実行
- チーム開発のサポート
Gemini CLI
コマンドラインからGeminiを利用できるツールです。
Gemini CLIの特徴:
- ターミナルからの直接アクセス
- 開発ワークフローへの統合
- スクリプト自動化との連携
Firebase Studio
複雑なソフトウェアソリューションを構築するための開発環境です。
Google Antigravity
エージェンティック開発プラットフォームとして、AIを活用した開発体験を提供します。
Google AI Studio
プロトタイピング環境
Google AI Studioは、開発者や営業担当者がAIアプリのプロトタイプを作成できるプラットフォームです。
Google AI Studioの特徴:
- 数行の入力でアプリ構造を生成
- UIデザインのアウトライン自動生成
- モックアップ作成の効率化
- 迅速なサービス立ち上げ
Stitch——UIデザインツール
AIを活用したUIデザイン支援ツールとして、デザインプロセスを効率化します。
Google Workspace連携
Geminiの統合
Geminiは、Google Workspaceの各アプリケーションと深く連携しています。
連携機能:
| アプリ | 機能 |
|---|---|
| Gmail | メール要約、返信案生成 |
| Google Docs | 文書生成・編集・要約 |
| Google Sheets | データ分析、関数生成 |
| Google Slides | プレゼンテーション自動生成 |
| Google Meet | 会議要約、アクションアイテム抽出 |
| Google Calendar | 予定の自動登録 |
AIモード(検索)
Google検索にAI回答が統合され、チャット形式での情報取得が可能になりました。
AIモードの特徴:
- 検索結果と並んでAI回答を表示
- Geminiのような対話形式
- クリック不要の効率的な情報取得
教育向け機能
学生向け無料アップグレード
Googleは、教育機関向けにGemini機能を無償提供しています。
対象国(2026年7月まで):
- 日本
- インドネシア
- イギリス
- ブラジル
提供内容:
- 18歳以上の学生にGemini機能を無料提供
- NotebookLMへのアクセス
- 2TBの無料ストレージ
当時と現在:Google AIツールの進化
| 項目 | 当時(2024年初頭 Bard時代) | 現在(2026年1月) |
|---|---|---|
| ブランド名 | Bard | Gemini |
| モデル | Gemini 1.0/1.5 | Gemini 3シリーズ |
| 料金プラン | Gemini Advanced $20 | AI Pro $20、AI Ultra $150 |
| コンテキスト | 128K | 100万トークン |
| NotebookLM | 基本機能のみ | Gemini 3搭載、300ソース |
| Deep Research | なし | 数百サイト自動調査 |
| Super Gems | Gems(基本) | ボタン・フォーム対応 |
| 動画生成 | なし | Veo 3(8秒、音声付き) |
| 開発者ツール | 限定的 | Jules、Gemini CLI、Firebase Studio |
| 教育向け | 有料のみ | 学生向け無料提供(日本含む) |
競合との比較
Google AI vs OpenAI
| 項目 | Google AI | OpenAI |
|---|---|---|
| 検索統合 | AIモード(Google検索) | ChatGPT Search |
| ノート機能 | NotebookLM | なし |
| コンテキスト | 100万トークン | 20万トークン |
| 動画生成 | Veo 3 | Sora 2 |
| 価格 | AI Pro $20、Ultra $150 | Plus $20、Pro $200 |
| Workspace連携 | ネイティブ | 連携機能あり |
Google AI vs Claude
| 項目 | Google AI | Claude |
|---|---|---|
| 強み | エコシステム統合 | コード生成、長時間タスク |
| ノート機能 | NotebookLM | なし |
| 検索 | AIモード | Web検索対応 |
| 開発ツール | Firebase Studio、Jules | Claude Code |
ビジネス活用シーン
情報収集・調査
活用フロー:
- Deep Researchで市場調査を依頼
- 数百のソースから自動でレポート生成
- NotebookLMで関連資料を整理
- Audio Overviewsでポッドキャスト形式に変換
ドキュメント作成
活用フロー:
- Google Docsでドラフトを作成
- Geminiが文章の改善案を提示
- Google Slidesでプレゼン資料を自動生成
- Super Gemsでレビューツールを作成
開発プロジェクト
活用フロー:
- Google AI Studioでプロトタイプ作成
- Julesにコーディングタスクを委任
- Gemini CLIでターミナル作業を効率化
- Firebase Studioで本格実装
導入の考慮点
メリット
1. 統合エコシステム
- Google Workspace全体との連携
- 一つのプラットフォームで完結
2. 大容量コンテキスト
- 100万トークンで大規模文書処理
- 複数ファイルの同時分析
3. コスト効率
- AI Pro $20/月で高機能
- 学生向け無料プログラム
注意点
1. 機能の複雑さ
- ツールが多く、使い分けの学習が必要
- 最適なツール選択にノウハウが必要
2. プライバシー設定
- データ利用設定の確認が重要
- 機密情報の取り扱いに注意
3. 競合優位性の領域
- コード生成ではClaude Code、ChatGPT Atlasと比較検討を
- 用途に応じた使い分けが有効
まとめ
GoogleのAIエコシステムは、2026年に「統合」と「高度化」の両面で大きく進化しました。
本記事のポイント:
- 新料金体系:AI Pro $19.99/月、AI Ultra $149.99/月
- NotebookLMにGemini 3搭載で推論能力が飛躍的向上
- Deep Researchで数百サイトを自動調査、ファイル・画像入力対応
- Super Gemsでボタン・フォーム付きアプリライクな体験
- Veo 3で8秒の音声付き動画生成
- 100万トークンの大容量コンテキスト
- Jules、Gemini CLI、Firebase Studioなど開発者ツールが充実
- 日本を含む学生向け無料プログラム提供中
2024年初頭のBard時代から約2年——Googleは「Gemini」ブランドの下、検索、ドキュメント作成、動画生成、開発まで、あらゆる業務をカバーする統合AIプラットフォームを構築しました。Google Workspaceとのネイティブ連携は、Googleエコシステムを日常的に使用するユーザーにとって大きなアドバンテージです。
NotebookLM、Deep Research、Super Gemsという独自機能を活かし、情報収集から成果物作成までの一連のフローをGoogleプラットフォーム内で完結させることで、業務効率の飛躍的な向上が期待できます。
