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MCP完全解説|AAIF設立・OpenAI共同創設・9700万DL・2026年AIエージェント業界標準

2026-01-21濱本

MCP(Model Context Protocol)が2026年、AIエージェントの業界標準に。Linux Foundation傘下のAAIF(Agentic AI Foundation)設立でOpenAI・Anthropic・Googleが共同運営。月間9700万SDK DL、1万アクティブサーバー、ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot対応。AGENTS.md、Tool Search、「当時→現在」の進化を徹底解説します。

MCP完全解説|AAIF設立・OpenAI共同創設・9700万DL・2026年AIエージェント業界標準
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株式会社TIMEWELLの濱本です。

2026年、MCP(Model Context Protocol)はAI業界の標準プロトコルとして確立しました。

2025年12月、Linux Foundation傘下にAAIF(Agentic AI Foundation)が設立され、Anthropic、OpenAI、Block、Google、Microsoft、AWSが共同運営を開始。MCPは月間9700万SDKダウンロード、1万以上のアクティブサーバーを達成し、ChatGPT、Claude、Gemini、Microsoft Copilot、VS Codeなど主要AIプラットフォームが対応しています。

本記事では、MCPの最新動向、AAIF設立の意義、そして実践的な活用方法を解説します。

MCP 2026年最新情報

項目 内容
AAIF設立 2025年12月、Linux Foundation傘下
月間SDKダウンロード 9700万以上
アクティブサーバー 1万以上
対応プラットフォーム ChatGPT、Claude、Gemini、Copilot、VS Code
Platinum会員 AWS、Anthropic、Block、Bloomberg、Cloudflare、Google、Microsoft、OpenAI
AGENTS.md採用 6万以上のOSSプロジェクト
Gartner予測 2026年末、40%の企業アプリにAIエージェント
MCP Dev Summit 2026年4月2-3日、NYC

MCPとは

基本概念

MCP(Model Context Protocol)は、大規模言語モデル(LLM)が外部のツールやデータソースと通信するための標準化されたプロトコルです。

MCPの3つの主要機能:

  1. Tools(ツール):AIが外部アクションを実行(ファイル作成、API呼び出し、データベース操作など)
  2. Resources(リソース):AIがアクセスできる外部データ(ファイル、ドキュメント、データベースなど)
  3. Prompts(プロンプト):特定のタスクに最適化された再利用可能な指示テンプレート

なぜMCPが重要なのか

従来のAIアシスタントは、会話履歴(内部コンテキスト)のみを参照していました。MCPは「外部コンテキスト」へのアクセスを標準化し、AIが:

  • 最新のウェブ情報を検索
  • 社内ドキュメントを参照
  • タスク管理ツールを操作
  • データベースにクエリを実行
  • ブラウザを自動操作

といった高度なタスクをシームレスに実行できるようにします。

AAIF設立——業界標準化の転換点

Agentic AI Foundation

2025年12月9日、Linux Foundationは**AAIF(Agentic AI Foundation)**の設立を発表しました。

設立メンバー:

  • Anthropic:MCP(Model Context Protocol)を寄贈
  • OpenAI:AGENTS.mdを寄贈
  • Block:gooseを寄贈

Platinum会員

AAIFのPlatinum会員には、AI業界の主要企業が名を連ねています。

  • Amazon Web Services
  • Anthropic
  • Block
  • Bloomberg
  • Cloudflare
  • Google
  • Microsoft
  • OpenAI

Gold会員:Adyen、Cisco、Datadog、Docker、IBM、JetBrains、Okta、Oracle、Salesforce、SAP、Shopify、Snowflakeなど

AAIF設立の意義

1. 中立的なガバナンス

  • 単一企業ではなく、業界全体でプロトコルの方向性を決定
  • 競合他社も含めた幅広い参加者による協力

2. 長期的な安定性

  • オープンスタンダードとしての持続可能な発展
  • ベンダーロックインの回避

3. 企業間の相互運用性

  • 一度構築したMCPサーバーが、Claude、ChatGPT、Gemini、Copilotすべてで動作
  • 開発コストの削減

MCPの急成長

1年間の成果

MCPは、公開から1年余りでAI業界で最も急速に成長するオープンソースプロジェクトの一つとなりました。

成長指標:

  • 月間SDKダウンロード:9700万以上
  • アクティブサーバー:1万以上
  • 対応プラットフォーム:ChatGPT、Claude、Cursor、Gemini、Microsoft Copilot、Visual Studio Code、その他多数

OpenAIの採用

2025年3月、OpenAIがMCPを公式採用し、ChatGPTデスクトップアプリを含む製品全体に統合しました。

OpenAIの貢献:

  • MCPの早期採用者かつコアコントリビューター
  • ChatGPTのApps機能の基盤としてMCPを活用

AGENTS.md——プロジェクト固有のガイダンス

AGENTS.mdとは

AGENTS.mdは、OpenAIが2025年8月にリリースした、AIコーディングエージェントにプロジェクト固有のガイダンスを提供する標準規格です。

特徴:

  • Markdownベースの簡潔な規約
  • リポジトリごとにエージェントの動作を一貫化
  • 6万以上のOSSプロジェクトが採用

採用プロジェクト・フレームワーク: Amp、Codex、Cursor、Devin、Factory、Gemini CLI、GitHub Copilot、Jules、VS Codeなど

従来の制限

従来のMCP実装では、すべてのツール定義をコンテキストウィンドウに含める必要があり、ツール数が増えるとパフォーマンスが低下していました。

Tool Searchの革新

2026年1月リリースの「MCP Tool Search」機能は、ツール定義の「レイジーローディング(遅延読み込み)」を実現します。

仕組み:

  1. AIは最初、利用可能なツールの概要のみを把握
  2. タスクに応じて必要なツールを検索
  3. 必要なツールの詳細定義のみを動的に読み込み
  4. タスク完了後、使用したツール定義を解放

これにより、数千のツールにアクセス可能になりました。

Claude Codeでの活用

MCPとの統合

Claude CodeはMCPと深く統合されており、以下のような活用が可能です。

1. GitHub連携

claude mcp add github
> このPRをレビューして、セキュリティ上の問題がないか確認して

2. データベース操作

claude mcp add postgres --connection-string "..."
> usersテーブルから過去30日間のアクティブユーザーを取得するクエリを書いて

3. クラウドインフラ管理

claude mcp add aws
> このリージョンで動いているEC2インスタンスの状態を確認して

Plan Mode

Claude Codeの「Plan Mode」は、MCPと組み合わせることで真価を発揮します。

ワークフロー:

  1. Claudeが実行計画を策定
  2. 編集可能なplan.mdファイルを生成
  3. 開発者が計画をレビュー・修正
  4. 承認後にMCPツールを使って実行

当時と現在:MCPの進化

項目 当時(2024年末 公開時) 現在(2026年1月)
ガバナンス Anthropic単独 AAIF(Linux Foundation傘下)
参加企業 Anthropic中心 OpenAI、Google、Microsoft、AWS等
月間DL 数百万 9700万以上
アクティブサーバー 数百 1万以上
ChatGPT対応 なし 完全対応(Apps基盤)
AGENTS.md なし 6万プロジェクト採用
Tool Search なし 数千ツール対応
エンタープライズ採用 実験段階 Gartner予測40%(2026年末)

2026年以降の展望

マルチモーダル対応

2026年後半には、MCPのマルチモーダル対応が予定されています。

予定機能:

  • 画像、音声、動画をMCP経由で処理
  • Vision Language Model(VLM)との統合
  • リアルタイムの画面共有とAI操作

Sampling機能とElicitation

Sampling機能: MCPサーバー側からLLMに対して推論をリクエスト可能に。MCPサーバーが単なるツール提供者から、AIとの双方向の対話パートナーへと進化。

Elicitation機能: MCPサーバーがユーザーから追加情報を収集するための標準化された方法を提供。

エンタープライズ向け機能

  • 認証・認可の標準化
  • 監査ログの統一フォーマット
  • マルチテナント対応
  • レート制限とクォータ管理

企業がMCPを導入する5つのステップ

Step 1: ユースケースの特定

MCPで自動化したいタスクを特定します。

  • 社内ドキュメントの検索・要約
  • タスク管理ツールとの連携
  • データベースからのレポート生成
  • カスタマーサポートの自動化

Step 2: 既存MCPサーバーの活用

公式のMCPレジストリから、既存のMCPサーバーを探します。GitHub、Slack、Notion、Google Driveなど、主要なサービスはすでに対応しています。

Step 3: カスタムMCPサーバーの開発

既存のサーバーでカバーできないユースケースには、カスタムMCPサーバーを開発します。TypeScript/Node.js、Python、Goなど、複数の言語でSDKが提供されています。

Step 4: セキュリティとガバナンス

  • MCPサーバーへのアクセス制御
  • 機密データの取り扱いポリシー
  • 監査ログの設定

Step 5: 継続的な改善

MCPの利用状況をモニタリングし、ツールの追加・改善を継続的に行います。

まとめ

MCPは、AAIF設立によりAIエージェントの業界標準として確立しました。

本記事のポイント:

  • AAIF(Agentic AI Foundation)が2025年12月にLinux Foundation傘下で設立
  • Anthropic、OpenAI、Google、Microsoft、AWSなど主要企業が共同運営
  • 月間9700万SDKダウンロード、1万以上のアクティブサーバー
  • ChatGPT、Claude、Gemini、Copilot、VS Codeなど主要プラットフォームが対応
  • AGENTS.mdが6万以上のOSSプロジェクトで採用
  • Tool Searchで数千のツールにアクセス可能に
  • Gartner予測:2026年末に40%の企業アプリにAIエージェント
  • MCP Dev Summit 2026は4月2-3日、NYCで開催

2024年末の公開から約1年——MCPは「Anthropicの独自規格」から「AI業界の共通言語」へと進化しました。AAIFの設立により、競合他社が協力してプロトコルを発展させる体制が整い、開発者は一度MCPサーバーを構築すれば、あらゆるAIプラットフォームで利用できるようになりました。

AI導入を検討している企業にとって、MCPへの対応は今や必須です。まずは既存のMCPサーバーを活用した小規模な実験から始め、段階的にカスタムサーバーの開発やエンタープライズ対応を進めていくことをお勧めします。

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