株式会社TIMEWELLの濱本です。
2026年、OpenAI Codex CLIは「GPT-5.2-Codex」を搭載し、史上最高のエージェント型コーディング能力を実現しました。
「複雑な現実世界のソフトウェアエンジニアリングに最適化された、最も先進的なエージェント型コーディングモデル」と位置づけられるGPT-5.2-Codexは、SWE-Bench ProとTerminal-Bench 2.0で最高性能を達成。長時間コンテキストの理解、コンテキスト圧縮、大規模リファクタリング、Windows環境対応、そしてサイバーセキュリティ機能が大幅に強化されました。GPT-5.1-Codex-Maxは24時間以上の自律作業を実現し、開発者の働き方を根本から変えています。
本記事では、Codex CLIの全機能と効果的な活用方法を解説します。
Codex CLI 2026年最新情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最新モデル | GPT-5.2-Codex |
| SWE-Bench Pro | 最高性能達成 |
| Terminal-Bench 2.0 | 64.0%スコア |
| 自律作業時間 | 24時間以上(GPT-5.1-Codex-Max) |
| コンテキスト | ネイティブ圧縮対応 |
| ビジョン | デザインモック→プロトタイプ変換 |
| スキルシステム | SKILL.md標準対応 |
| インストール | npm/brew対応 |
GPT-5.2-Codex——最先端のエージェント型コーディング
主要な進化ポイント
GPT-5.2-Codexは、以下の点で大幅に強化されています。
1. 長時間コンテキスト理解
- 長いコードベースの一貫した理解
- 複雑なプロジェクト構造の把握
2. ネイティブコンテキスト圧縮
- トークン効率の良い推論
- 長時間タスクでもコスト最適化
3. 大規模リファクタリング
- 大きなコード変更(リファクタ、マイグレーション)への対応強化
- 複数ファイルにまたがる変更を一貫して実行
4. Windows環境対応
- Windows開発環境でのパフォーマンス向上
- クロスプラットフォーム対応
5. サイバーセキュリティ
- セキュリティ脆弱性の検出・修正能力を強化
- セキュアコーディングのベストプラクティス
ベンチマーク性能
SWE-Bench Pro:実世界のソフトウェアエンジニアリングタスクで最高性能
Terminal-Bench 2.0:ライブターミナル環境でのエージェント動作を測定するベンチマークで64.0%を達成
GPT-5.1-Codex-Max——24時間以上の自律作業
長時間の独立作業
GPT-5.1-Codex-Maxは、数時間どころか24時間以上にわたって独立して作業を継続できます。
OpenAIの内部評価:
- 24時間以上のタスクに取り組み
- 実装を継続的にイテレーション
- テスト失敗を自動修正
- 最終的に成功する結果を提出
活用シナリオ:
- 夜間のバッチリファクタリング
- 長期間の機能実装
- 複雑なバグ修正の自動化
- テストスイートの自動修正
Codex CLI——ターミナルネイティブのコーディングエージェント
インストールと基本操作
インストール方法:
npm i -g @openai/codex
# または
brew install --cask codex
起動:
codex
ChatGPTアカウントでログインすると、デフォルトでGPT-5.2-Codexが使用されます。
3つの承認モード
Codex CLIは、セキュリティと利便性のバランスを取る3つのモードを提供します。
| モード | 説明 | ユースケース |
|---|---|---|
| read only | ファイル閲覧のみ | 設計・計画フェーズ |
| auto | 作業ディレクトリ内の読み取り・変更(デフォルト) | 通常の開発作業 |
| full access | システム全体への広範な編集権限 | デプロイ、大規模変更 |
トランスクリプトモード
Ctrl+Tでトランスクリプトモードに切り替えると、Codexがどのように思考し、どのコードを実行しているかをリアルタイムで確認できます。
表示される情報:
- 内部での思考プロセス
- 各工程のコード出力
- 計画中の指令
- ツール呼び出しの詳細
スキルシステム——再利用可能なエージェント機能
SKILL.md標準
Codexはオープンエージェントスキル仕様に準拠したスキルシステムを搭載しています。
スキルの構成:
- 必須:
SKILL.mdファイル - 任意:サポートファイル
スキルの配置場所:
- 個人用:
~/.codex/skills - プロジェクト共有:
.codex/skills(リポジトリにコミット)
組み込みスキル
Codexには以下のシステムスキルが組み込まれています。
| スキル | 機能 |
|---|---|
| $skill-creator | 新しいスキルの作成支援 |
| $skill-installer | スキルのインストール管理 |
ビジョン機能——デザインからコードへ
UI設計の自動変換
GPT-5.2-Codexはビジョン性能が強化され、視覚的な情報を正確に解釈できます。
対応コンテンツ:
- スクリーンショット
- 技術図面
- チャート・グラフ
- UI設計モック
活用例:
デザインモック(Figmaなど)をアップロード
↓
Codexが視覚的な要素を解析
↓
機能的なプロトタイプを自動生成
↓
React/Vue/HTMLでの実装コード出力
Codex Resume——作業の中断と再開
セッション管理
Codex Resume機能により、中断した開発セッションを後から再開できます。
特徴:
- 以前の状態を詳細に記録
- どの時点からでもスムーズに作業を引き継ぎ
- 複数プロジェクトの同時進行に対応
活用シーン:
- 長時間のタスクを分割して作業
- 突然の中断からの復旧
- チームでの作業引き継ぎ
実践活用シナリオ
マルチプレイヤーゲーム開発
入力:「このゲームをマルチプレイヤー化する計画を立てて」
↓
Codexが詳細な計画を提示
↓
承認モードをautoに設定
↓
Codexがコードを自動生成
↓
Vercelでデプロイまで自動実行
大規模リファクタリング
入力:「このコードベースをTypeScriptに移行して」
↓
Codexが全ファイルを分析
↓
移行計画を提示
↓
段階的に変換を実行
↓
テストを実行して品質を確認
SRE/運用タスク
入力:「このログからバグの原因を特定して」
↓
Codexがログを解析
↓
異なるデータソースを組み合わせて調査
↓
問題の根本原因を特定
↓
修正パッチを提案
当時と現在:Codex CLIの進化
| 項目 | 当時(2024年 初期版) | 現在(2026年 GPT-5.2-Codex) |
|---|---|---|
| モデル | GPT-4ベース | GPT-5.2-Codex |
| 自律作業時間 | 数分〜数十分 | 24時間以上(Max) |
| ベンチマーク | 基本的なコーディングタスク | SWE-Bench Pro最高性能 |
| Terminal-Bench | 未測定 | 64.0% |
| コンテキスト | 標準 | ネイティブ圧縮対応 |
| ビジョン | 限定的 | デザイン→プロトタイプ変換 |
| スキルシステム | なし | SKILL.md標準対応 |
| Windows対応 | 限定的 | 強化 |
| セキュリティ | 基本 | サイバーセキュリティ機能強化 |
競合との比較
Codex CLI vs Claude Code
| 項目 | Codex CLI | Claude Code |
|---|---|---|
| モデル | GPT-5.2-Codex | Claude 4 Opus/Sonnet |
| インターフェース | ターミナル | ターミナル |
| 自律作業 | 24時間以上(Max) | Plan Mode + 実行 |
| MCP対応 | 限定的 | 標準対応 |
| 大規模コードベース | 強化 | 75%成功率(50K LOC) |
Codex CLI vs Cursor
| 項目 | Codex CLI | Cursor |
|---|---|---|
| インターフェース | ターミナル | IDE(VS Code fork) |
| Composer機能 | なし | 複数ファイル編集 |
| モデル | GPT-5.2-Codex | 複数モデル選択可 |
| 価格 | API従量課金 | $20/月(Pro) |
導入の考慮点
メリット
1. 最高性能のコーディング能力
- SWE-Bench Pro、Terminal-Bench 2.0で最高性能
- 大規模リファクタリングに強い
2. 長時間自律作業
- 24時間以上の独立作業(Codex-Max)
- 夜間のバッチ処理に最適
3. ビジョン機能
- デザインモックから直接プロトタイプ生成
- UI開発の効率化
4. セキュリティ
- 3つの承認モードで安全性を確保
- サイバーセキュリティ機能強化
注意点
1. API従量課金
- 長時間タスクはコストに注意
- GPT-5.2-Codexの料金体系を確認
2. OpenAIエコシステム
- OpenAIモデルに依存
- ChatGPTアカウントが必要
3. ターミナル操作
- GUI好みの開発者には学習曲線あり
まとめ
OpenAI Codex CLIは、GPT-5.2-Codexを搭載し、エージェント型コーディングの新時代を切り開いています。
本記事のポイント:
- GPT-5.2-Codex:「最も先進的なエージェント型コーディングモデル」
- SWE-Bench Pro、Terminal-Bench 2.0(64.0%)で最高性能達成
- GPT-5.1-Codex-Max:24時間以上の自律作業を実現
- ネイティブコンテキスト圧縮でトークン効率向上
- 大規模リファクタリング、マイグレーション対応強化
- ビジョン機能:デザインモック→機能的プロトタイプ変換
- スキルシステム:SKILL.md標準、$skill-creator/$skill-installer
- 3つの承認モード(read only/auto/full access)で安全性確保
- Codex Resume機能で作業の中断・再開が可能
2024年の初期版から約2年——Codex CLIは「コード補完ツール」から「24時間働くコーディングパートナー」へと進化しました。GPT-5.2-Codexの長時間コンテキスト理解、自律的な問題解決能力、そしてビジョン機能により、開発者は設計と検証に集中し、実装はCodexに任せる新しい働き方が可能になっています。
npm i -g @openai/codexでインストールし、ターミナルからcodexで起動してみてください。AIと協働するコーディングの未来を体験できるはずです。
