株式会社TIMEWELLの濱本です。
挑戦したいと思っているのに、なかなか一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。そんな中、『世界No.1の挑戦インフラを作る』というビジョンを掲げ、挑戦の機会を増やすことを目指す株式会社TIMEWELLのCEO、濱本隆太さんにお話を伺いました。
インタビュー前編から引き続き、後編では、濱本さんはなぜ挑戦の民主化を目指すに至ったのか、そしてどのようにしてそのビジョンの実現に向けて邁進しているのか、TIMEWELLのお取り組みとともに伺いました。ぜひ、濱本さんの想いに触れ、皆さんも新たな一歩を踏み出すきっかけにしていただければと思います。
イベントの民主化を実現するTIMEWELL BASEの開発秘話 スタートアップならではの醍醐味と挑戦 挑戦者の背中を押す東洋哲学の叡智 TIMEWELLの未来を創るのは、あなたの声 まとめ イベントの民主化を実現するTIMEWELL BASEの開発秘話
-----TIMEWELLの最新サービスTIMEWELL BASEを考えたきっかけを教えてさい。
TIMEWELL BASEの考え方や構想自体は、2018年頃からすでに考えておりました。その当時、経済産業省の若手イノベーションのホワイトペーパーを作成する中で、これからは所属組織よりも、プロジェクトベースで人が集まる時代になるだろうと考えていました。
私自身、仕事よりも趣味や興味関心で人と繋がることが多く、そこから仕事に繋がることも少なくありませんでした。そのような経験から、共通の趣味や興味で人が繋がれる場を増やしたいと思い、それがBASEのサービスの根幹にあるマッチング機能につながっています。
さらに、これからはAIエージェントが普及し、複数のアプリを横断して使えるようになると考えています。ただ、複数アプリ連携は大企業だと許容されにくいでしょう。そこでBASEは、ギガアプリのようにミニアプリ機能を有することで、ほぼAIエージェントと同等の利用体験を提供できるのではないかと構想しています。
このように、時代の変化を捉えた上で、人と人とのマッチングを促進し、イベントをより効率的に行える世界観を作りたいという思いから、BASEの開発に至った次第です。
-----現在ペンディングしてるサービスもある中で、優先的に提供しているサービスが採用されている理由はありますか。
まず、イベントアプリですので、イベントページ作成で使えないと意味がありません。それが一つ目の理由です。
次に、デジタル名刺の機能ですが、私自身もプレイリーカードを使わせていただくことがありますが、紛失したら個人情報が永遠と流れ続けるのは危険だと感じていました。
そこで、スマホのウォレットに名刺機能を搭載することで、イベント中に名刺を忘れても情報交換ができる機能を搭載しました。加えて、どのイベントで会ったかのログも残るようにしています。Facebookでは何年から友達かという情報しかなく、どこで会ったのか分からないことがよくあるからです。
そしてイベント作成ページのAI化ですが、イベント作成時の説明文考案は頭を使い、時間もかかります。過去のイベント情報を基にAIで効率化できるはずだと考えました。しかし、毎回ChatGPTでプロンプトを考えるのは非効率的です。そこでイベントアプリにAIを組み込むことにしました。
イベントの集客機能も充実させています。具体的には顧客へのメール配信機能をAIで強化&自動化しています。ウェブ上にある情報から顧客情報をリッチ化し、個別カスタマイズされたメッセージを生成して配信する機能です。その中で、興味がなさそうな人にはメールを送信しないという選択も選べるようにしていく予定です。ベータ版の段階ですが、より顧客の共感を呼べるメールを配信していけたらと考えています。
最後に、イベントレポート記事のAI作成機能も搭載予定です。これはイベント主催者からの要望が多かったからです。イベント終了後、参加者100人に対して1000人にイベントの事実を伝えたいというニーズがあります。しかし疲れているとビールを飲みたくなり、気づいたら1ヶ月経ってしまうこともあるでしょう。そこで、イベント当日にテキストを入れるだけでレポートが生成されれば、修正だけで済みます。そういった機能を優先的に提供している次第です。
今後はイベントや人材開発プログラム受講者のエンゲージメントスコアを可視化して、今後の離脱可能性が高い人やプログラム全体をリードしてくれそうな人を抽出できる機能も実装予定です。運営事業者の皆さんがいちいち事後アンケート結果を細かく分析しなくても、分析結果が管理ページ内で表示されるようにしていきます。
-----Baseを開発してる中で苦労された部分はどんなところですか。
開発の中での苦労という点では、やはりどの機能を優先的に実装するかという選択と集中が難しかったですね。
全ての機能をすぐに盛り込みたくなってしまうのですが、それでは幕の内弁当のようになってしまい、どんなアプリなのか分からなくなる恐れがあります。コンセプトがはっきりしている方が、ユーザーにとって分かりやすいはずです。この点については、非常に悩みました。
現在も悩んでいるのは、ユーザーにヘビーユースしてもらえるような機能は何かということです。常に使いたくなるような機能を見極めていくためには、これからも検証を重ねて精度を上げていく必要があると考えています。
イメージ通りのものが出来上がらないことも多々あります。
もちろん、私が全て作るならそうはならないのですが、自分の思想や考え方が伝えきれていない場合、想定と違うものができてしまうことはあるでしょう。そういった時にどう対処するかも、最近は特に悩みの種になっています。イメージ通りのプロダクトにするための良い答えを出していきたいですね。
-----濱本さんが悩まれた時は、どう対処されてるんですか。
事業開発における悩みへの対処法としては、シンプルにユーザーの声に耳を傾けることが一番だと思います。
1人だけの意見ではバイアスがかかってしまうので、複数の方にヒアリングをするようにしています。言葉だけでなく、話を聞いている時のニュアンスなども踏まえて、どの意見が一番刺さりそうか、受け入れられそうかを見極めるようにしていますね。
もちろん、事業に関わる重要な決定は私がしっかりと関与しなければなりません。しかし、そこまでリスクのない部分については、一旦チームに任せてみて、反応を見ながら修正するというアプローチを取ることもあります。
結局のところ、私たち以外に道筋を示してくれる存在はいません。ユーザーの声に真摯に耳を傾け、時にはトライ&エラーを繰り返しながら、ベストな方法を追求していくしかないのです。悩むことは多いですが、そこを乗り越えていくことが事業を前進させる原動力になると信じています。
-----Baseの開発中によるポジティブな影響はありますか。
プログラミングや支援事業を別軸で行えていたおかげで、特に資金調達をせずにBASEの開発に専念できたことは本当に良かったですね。
SNSに近いアプリケーションの開発には莫大な費用がかかるものです。もし資金調達が必要な状況だったら、CTO の給与をどうするかなど、様々な課題が生じていたでしょう。
しかし、別事業で稼いだ資金を元手にスムーズに開発を進められたので、非常に助かりました。
ただ、思い描いていたものと出来上がったものが違うということは結構あります。そういった時にどう対処するかは、最近悩んでいる部分ですね。イメージ通りのプロダクトを作るための良い答えを出していきたいと思っています。
とはいえ、自分のビジョンをそのまま会社のビジョンにできるというのは、スタートアップならではの醍醐味だと感じています。自分たちの思想を色濃く反映させながら、事業を前進させていけるのは、この上ない喜びです。
スタートアップならではの醍醐味と挑戦
-----前職とTIMEWELLの違いとしては、濱本さんご自身どう感じられていますか?
前職は超大企業でしたので、TIMEWELLとは全てが違いますね。
ポジティブな面で言えば、自分のビジョンがそのまま会社のビジョンになっているということです。TIMEWELLでは、『世界No.1の挑戦インフラを作る』という私たちの思いを、会社の軸にできています。前職ではそれは実際不可能でしょう。
また、自分のやりたい仕事を全て取りに行けるのも大きな違いです。むしろ、やりたくない仕事は無理して取らないようにしています。最大限、顧客の皆さんからのご要望には応えていきたいスタンスですが、リソースが有限な中で、どうしても取捨選択する場面は出てきます。ここは愛のある依頼かどうかという基準で選ぶようにしています。
一方で、デメリットというか、スタートアップならではの面もあります。私たちが営業しないと会社が潰れてしまうというのは、その最たるものでしょう。前職のような大企業なら私1人が営業しなくても潰れませんからね。社員が2、3万人いるので、他の誰かがカバーしてくれます。
また、常にお金と人材の不安はつきまといます。会社の預金残高を見て、このペースだとあとどのくらい持つかなと考えてしまいますし、キャッシュフローをしっかり回していかないと会社が潰れてしまいます。
人材という面でも、誰と一緒に仕事をするかが会社のカルチャーを作ってしまいます。巨大企業なら1、2人変な人が入ってきてもカルチャーは簡単には変わりませんが、スタートアップではそういう人が入ると一気に会社が傾く可能性があります。だからこそ、ビジョンやカルチャーに沿った採用を心がけているんです。素直な心を持った利他的な人を集めることで、健全なカルチャーを作っていきたいですね。
-----濱本さんが従業員との接点で心がけている事は何ですか。
我々は原則テレワークでかつ、ノンコアフレックス勤務です。オンラインで仕事をしていると、どうしてもコミュニケーション量が少なくなってしまうことがありますす。出社していれば相手の顔色も見えるので、疲れているなとか、何か悩みがありそうだなといったことにすぐ気づけるものです。しかしオンラインではそれが難しい。だからこそ、できるだけ1on1をしっかり行うように心がけています。
社員一人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮できる状態というのは、会社にとっても本人にとっても良いことだと思うんです。そのために、今何が足枷になっているのかを探るようにしています。
スタートアップは、一つの仕事に集中しやすい環境であるという側面もあります。社内の調整業務などは極力減らして顧客と向き合う時間を増やす努力を常にしています。会社としてあるべき姿ではありますが、そういう環境を担保するのは私の役目だと考えています。
ただ、あまりにも細かいところまで口出しするのは良くありません。ある程度は任せてしまって、様子を見ながら修正していく。そんなスタンスを心がけています。リスクの少ない部分は思い切って任せてみる。その代わり、重要な案件には私がしっかりとコミットする。メリハリを付けながら、社員の成長と会社の発展、両方を実現していきたいと考えています。
-----濱本さんがTIMEWELLに感じる、最大のやりがいは何ですか。
何と言ってもビジョンを少しずつ具体化していけることですね。
『世界No.1の挑戦インフラを作る』というビジョンに向かって仕事ができている、そう感じられる時が一番充実しています。特に私たちがプログラムの運営などをしていると、人の目の色が変わる瞬間を目の当たりにするんです。そういう瞬間に立ち会えた時は、本当にやりがいを感じますね。
例えば、今まで使えなかったツールが使えるようになって喜んでくれたり、私たちが提供する講座で新しいスキルを身につけられたと言ってもらえたり、社員一人ひとりの成長を感じられる時は、この上ない喜びです。
今はAIの時代です。従来のスキルだけで仕事をするのではなく、日々新しいことにチャレンジしていくのがこれからの働き方だと思います。その過程で、自分の知識やスキルが向上したと実感してもらえるのは、本当に嬉しいことですね。
そういった一人ひとりの成長が、いずれ大きなうねりとなって、挑戦する人を増やし、ひいては世の中を動かしていく。そんな未来を思い描きながら、日々邁進しているところです。
挑戦者の背中を押す東洋哲学の叡智
-----濱本さんはたくさんの挑戦者をご支援されている中で、目の色が変わるという表現をされていますが、その方たちの使命感の目覚めのようなお話は、前編でお話をいただいた歴史の偉人のお話につながっていたりするのですか?
「目の色が変わる瞬間」というのは、まさに「立命」に気づいた瞬間のことを指しているのかもしれません。
陽明学では「立命」という考え方が重要視されています。「運命」という言葉には、何となく人任せの印象がありますよね。でも「立命」は違う。自分の意思で命を立てていく、つまり自分の人生を自分の意思で切り拓いていくという意味合いが込められているんです。
陽明学の根幹である「知行合一」も同様の考え方です。知識を得たらすぐに実践する、知っているだけでは意味がない。まさにインプットとアウトプットを同時に行うことの重要性を説いた教えだと理解しています。
もう一つ、「致良知」という考え方もあります。難しく言うと「至善の知」とも言われますが、つまりは素直な心や正しい判断力のことです。専門的な知識や高度なスキルも大切ですが、それと同時に純粋な心を持ち続けること、倫理的な判断を下せる人間であり続けることも、リーダーたる者には求められると思っています。こうした東洋の叡智は、現代のビジネスシーンにも通じるものがあります。自らの意思で挑戦し、学んだことを実践に移し、そして何があっても正しい心を失わない。歴史の偉人たちに学びながら、現代の私たちもそういった生き方を目指していくべきなのかもしれませんね。
TIMEWELLの未来を創るのは、あなたの声
------今後TIMEWELLをどうしていきたいですか。
より多くの方々にTIMEWELLの最新サービス「TIMEWELL BASE」を使っていただき、挑戦インフラカンパニーとしての地位を確立していきたいですね。現状でも、一部の方々には挑戦の機会を提供できているとは思います。しかしまだまだ、TIMEWELL BASEを活用して挑戦の記録を残し、そこから新たな挑戦に繋げていくという流れを、もっと多くの人に体験してもらいたいのです。
挑戦者を支援するイベントアプリとしてTIMEWELL BASEをより多くの方に使っていただくことで、イベントをもっと効率的に、そして効果的に、出会いや学びの感動を最大化できる世界を作っていきたい。それが現在の私の目標です。
もちろん、ただ使ってもらうだけではダメですよね。ユーザーの方々から「こういう機能があったらもっと便利なのに」とか「こんな風に使いたい」といったフィードバックをいただければ、それを次の改善に繋げていきたいと思っています。
TIMEWELL BASEを通じて、あなたの思いを私たちに伝えてください。あなたの声が、TIMEWELL BASEの、ひいては世界の未来を変えるかもしれません。一緒に、挑戦の輪を広げていきましょう。
-----最後に、TIMEWELLやTIMEWELL BASEに興味を持っていただいた方にメッセージを頂けますか。
TIMEWELL BASEはまだ産まれたばかりのサービスです。これから皆さまと一緒に成長していきたいと思っています。もしこんな風に使いたいのに今はできない、こういう機能があったらもっと便利になるのに、といったお気づきの点があれば、ぜひ教えていただきたいですね。
まだまだ至らない点も多いかもしれませんが、だからこそ、皆さまのご意見を色濃く反映できるチャンスでもあるのです。
あなたの声が、TIMEWELLの未来を創ります。ぜひ、あなたの思いを私たちに届けてください。一緒に、より良いサービス、より良い世界を作っていきましょう。
まとめ
前編・後編にわたり、株式会社TIMEWELLのCEO 濱本隆太氏のインタビューをお届けしました。
挑戦の民主化を掲げ、イベントアプリ「TIMEWELL BASE」の開発に邁進する濱本氏、そのビジョンの背景には、所属組織よりも興味関心でつながる時代の到来を予見し、一人でも多くの人に挑戦のきっかけを提供したいという熱い思いがありました。
開発の苦労や楽しさ、大企業との違い、東洋哲学に通じる挑戦者の支援など、濱本氏の言葉からは事業に対する真摯な姿勢と情熱が伝わってきます。
最後に濱本氏が強調していたのは、ユーザーの声に耳を傾け、サービス改善に活かしていくことの大切さでした。TIMEWELLの未来は、お客様一人ひとりの声によって創られていくのです。
ぜひ、この機会にTIMEWELL BASEをはじめとする弊社のサービスに触れ、あなたの思いを伝えていただけませんか。あなたの一言が、誰かの人生を変えるかもしれません。
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