AIコンサルのコラム一覧に戻る
AIコンサル

法人向けAIエージェント比較|ZEROCK・Microsoft Copilot・JAPAN AI CHAT・ChatGPT Enterprise徹底解説

2026-01-21濱本

企業のAI導入が加速する2026年。セキュリティ、RAG機能、業務自動化など、法人向けAIエージェントの選定基準は多岐にわたります。ZEROCK、Microsoft Copilot for M365、JAPAN AI CHAT、ChatGPT Enterpriseの4サービスを徹底比較。セキュリティ要件、コスト、機能面から最適なAIエージェントの選び方を解説します。

法人向けAIエージェント比較|ZEROCK・Microsoft Copilot・JAPAN AI CHAT・ChatGPT Enterprise徹底解説
シェア

株式会社TIMEWELLの濱本です。

2026年、企業のAI活用は「導入するかどうか」から「どのAIを選ぶか」というフェーズに移行しています。

特に注目されているのが「AIエージェント」——単なるチャットボットではなく、自律的にタスクを実行し、業務を自動化するAIです。しかし、企業でAIを導入する際には、セキュリティ、コンプライアンス、既存システムとの連携など、様々な要件を満たす必要があります。

本記事では、法人向けAIエージェントの主要4サービス——ZEROCK、Microsoft Copilot for M365、JAPAN AI CHAT、ChatGPT Enterprise——を徹底比較し、企業の用途に応じた最適な選び方を解説します。

比較サマリー

項目 ZEROCK Copilot for M365 JAPAN AI CHAT ChatGPT Enterprise
月額費用 要問合せ 4,497円/ユーザー 要問合せ 要問合せ
データ所在地 国内サーバー グローバル 国内 グローバル
RAG機能 ◎(自社開発) ◎(自社開発)
自律的タスク実行
M365連携
デスクトップアプリ × ×
マルチLLM対応 × ×

各サービスの詳細

ZEROCK(ゼロック)

概要

ZEROCKは、株式会社TIMEWELLが開発した国内初の高セキュリティ自律型AIエージェントです。「100のミニエージェント」が連携して業務を自動化するという独自のアーキテクチャを採用しており、NVIDIA Inception Programにも採択されています。

主な特徴

機能 詳細
国内サーバー運用 AWS国内サーバーでデータを国内に保持、国内法に準拠
ISO27001準拠 上場企業水準のセキュリティ基盤
自社開発RAG 社内ナレッジに特化した検索拡張生成
AIスライド 指示内容に応じたプレゼン資料を自動生成
AIシート Excelデータの自動生成・分析
AI秘書 日程調整、会議室予約などを自動代行
デスクトップアプリ Mac/Windows対応のネイティブアプリ

セキュリティ

  • データの国外持ち出しなし
  • 入力データがAI学習に使用されない
  • 企業専用の隔離環境
  • ISO27001準拠の運用体制

こんな企業におすすめ

  • 機密情報を扱うためセキュリティを最重視
  • 国内法準拠が必須要件
  • 業務の自律的な自動化を実現したい
  • デスクトップアプリでの利用を希望

Microsoft Copilot for Microsoft 365

概要

Microsoft Copilot for M365は、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど、Microsoft 365アプリに統合されたAIアシスタントです。既存のMicrosoft 365環境にシームレスに組み込まれるため、導入のハードルが低いのが特徴です。

主な特徴

機能 詳細
Office連携 Word、Excel、PowerPoint、Outlookに統合
Teams連携 会議の要約、議事録作成
Graph連携 組織内のデータを横断的に活用
Copilot Studio カスタムエージェントの作成
エンタープライズセキュリティ テナント内でのデータ保護

料金(2026年1月時点)

プラン 月額(税込) 備考
Copilot for M365 4,497円/ユーザー M365ライセンス別途必要
Copilot Pro(個人) 3,200円 参考
Copilot Chat 無料 M365契約者向け基本機能

※2026年7月に価格改定予定

前提条件

Microsoft 365 Business Standard、Business Premium、E3、E5のいずれかのライセンスが必要です。

こんな企業におすすめ

  • Microsoft 365を全社で利用している
  • Word、Excel、PowerPointの業務が多い
  • Teamsでの会議が頻繁
  • 既存環境への追加で導入したい

JAPAN AI CHAT

概要

JAPAN AI CHATは、JAPAN AI株式会社が提供する法人向けAIチャットサービスです。自社開発の高精度RAG技術と、ChatGPT、Gemini、Claudeなど複数のLLMに対応している点が特徴です。

主な特徴

機能 詳細
自社開発RAG 高精度な社内データ検索・回答生成
マルチLLM ChatGPT、Gemini、Claude対応
データ連携 Excel、PDF、URL、Slack、Google Drive等
プロンプトテンプレート 業務別テンプレートを提供
カスタマーサクセス 専属サポートによる導入・活用支援

セキュリティ

  • 入力データがAI学習に使用されない
  • 企業専用環境での運用
  • 上場企業水準のセキュリティ

料金

具体的な金額は非公開(要問合せ)。業界最安値水準を謳っています。

こんな企業におすすめ

  • 複数のLLMを用途に応じて使い分けたい
  • 高精度なRAGで社内データを活用したい
  • 導入・活用のサポートを受けたい
  • 既存のクラウドストレージと連携したい

ChatGPT Enterprise

概要

ChatGPT Enterpriseは、OpenAIが提供する企業向けChatGPTサービスです。NTTデータなどのパートナーを通じて日本企業への導入支援も行われています。GPT-4への無制限アクセスと、エンタープライズグレードのセキュリティが特徴です。

主な特徴

機能 詳細
GPT-4無制限 使用量制限なしでGPT-4を利用可能
32Kコンテキスト 長文入力に対応
Advanced Data Analysis データ分析機能
カスタムGPTs 企業専用のGPTを作成
管理コンソール ユーザー管理、使用状況分析
SSO/SCIM対応 企業認証システムとの連携

セキュリティ

  • SOC 2 Type 2準拠
  • 入力データがAI学習に使用されない
  • データ暗号化(転送時・保存時)

料金

具体的な金額は非公開(要問合せ)。

こんな企業におすすめ

  • GPT-4を制限なく活用したい
  • OpenAIの最新機能をいち早く使いたい
  • グローバル企業で統一的に導入したい
  • カスタムGPTsで業務特化のAIを作りたい

用途別おすすめ

1. セキュリティ最重視の企業

おすすめ:ZEROCK

理由:

  • 国内サーバーでデータを国外に持ち出さない
  • ISO27001準拠の運用体制
  • 企業専用の隔離環境
  • 金融・医療・官公庁など規制の厳しい業界に適合

2. Microsoft 365を活用している企業

おすすめ:Microsoft Copilot for M365

理由:

  • Word、Excel、PowerPointに直接統合
  • 既存のM365環境に追加するだけ
  • Teamsとの連携で会議効率化
  • Microsoft Graphで組織データを横断活用

3. 複数のAIモデルを使い分けたい企業

おすすめ:JAPAN AI CHAT

理由:

  • ChatGPT、Gemini、Claude対応
  • 用途に応じた最適なモデル選択
  • 高精度な自社開発RAG
  • 手厚いカスタマーサクセス

4. GPT-4を本格活用したいグローバル企業

おすすめ:ChatGPT Enterprise

理由:

  • GPT-4への無制限アクセス
  • OpenAIの最新機能を利用可能
  • グローバル展開に対応
  • カスタムGPTsで業務特化AI

5. 業務の自律的な自動化を実現したい企業

おすすめ:ZEROCK

理由:

  • 「AIエージェント」として自律的にタスク実行
  • 100のミニエージェントが連携
  • AIスライド、AIシート、AI秘書で業務自動化
  • デスクトップアプリで日常業務に統合

導入時のチェックポイント

1. セキュリティ要件

  • データの保管場所(国内/海外)
  • AI学習へのデータ利用の有無
  • 認証基準(ISO27001、SOC 2等)
  • SSO/SCIM対応

2. 既存システムとの連携

  • Microsoft 365との連携
  • Google Workspaceとの連携
  • Slack、Teamsとの連携
  • 社内データベースとの連携

3. コスト

  • 初期導入費用
  • ユーザーあたり月額
  • 前提となるライセンス費用
  • カスタマイズ・サポート費用

4. 機能要件

  • RAG(社内データ活用)の精度
  • 対応LLMモデル
  • 自律的タスク実行の可否
  • カスタマイズ性

AIエージェント時代の企業戦略

2026年、AIは「チャットボット」から「エージェント」へと進化しています。単に質問に答えるだけでなく、自律的にタスクを計画・実行し、業務を自動化するAIエージェントが、企業の競争力を左右する時代が到来しています。

AIエージェント導入のメリット

  1. 業務効率化: 定型業務の自動化で人的リソースを解放
  2. 品質向上: AIによる一貫した処理で品質のばらつきを削減
  3. スピード: 24時間稼働で業務処理速度を向上
  4. コスト削減: 中長期的な人件費・運用コストの最適化

導入成功のポイント

  • 小さく始めて成功体験を積む
  • セキュリティ要件を最初に明確化
  • 現場の声を反映した機能選定
  • 導入後の活用促進施策を計画

まとめ

法人向けAIエージェントは、それぞれ異なる強みを持っています。

サービス 最大の強み
ZEROCK 国内サーバー・高セキュリティ・自律的業務自動化
Copilot for M365 Microsoft 365との完全統合
JAPAN AI CHAT マルチLLM・高精度RAG・手厚いサポート
ChatGPT Enterprise GPT-4無制限・OpenAI最新機能

選定のポイントは、自社のセキュリティ要件、既存システムとの親和性、必要な機能の3点です。

特にセキュリティを重視する日本企業にとって、国内サーバーでデータを保持し、ISO27001準拠の運用体制を持つZEROCKは、安心してAIエージェントを導入できる選択肢となります。

まずは各サービスの資料請求やトライアルを通じて、自社の要件に最も適したAIエージェントを見つけてください。AIエージェントの導入は、企業のDX推進における重要な一歩となるはずです。

この記事が参考になったらシェア

シェア

AIコンサルについてもっと詳しく

AIコンサルの機能や導入事例について、詳しくご紹介しています。