株式会社TIMEWELLの濱本です。
2026年、Google Geminiは新たなフェーズに突入しました。
Gemini 3 FlashとGemini 3 Proがデフォルトモデルとなり、Google Assistantは2026年3月に完全終了予定。さらにApple Siriへの技術提供も発表され、Googleは「AIアシスタントのインフラ企業」としての地位を確立しつつあります。
本記事では、Gemini 3の新機能、エージェントAI機能、そしてGoogleのAI戦略を解説します。
Google Gemini 2026年最新情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最新モデル | Gemini 3 Flash(デフォルト)、Gemini 3 Pro |
| Assistant終了 | 2026年3月 |
| Apple提携 | SiriにGemini技術提供 |
| Android Auto | Gemini統合 |
| Google TV | CES 2026でGemini機能発表 |
| エージェント機能 | Gemini Labsでテスト中 |
Gemini 3の進化——Flash/Proの新機能
Gemini 3 Flash
Gemini 3 Flashは、Geminiアプリの新しいデフォルトモデルです。
特徴:
- Gemini 2.5 Flashからの大幅な能力向上
- 高速かつ効率的な処理
- テキスト、画像、音声、動画を横断した推論
- 「最高のvibeコーディングモデル」とGoogleが評価
Gemini 3 Pro
Gemini 3 Proは、複雑な問題に対する最先端の推論能力を提供します。
特徴:
- 複雑な問題への高度な推論
- 数学、コーディング、科学的分析に最適化
- すべてのユーザーに提供開始
モデルの使い分け
| モデル | 最適な用途 |
|---|---|
| Gemini 3 Flash | 日常的なタスク、高速処理が必要な作業 |
| Gemini 3 Pro | 複雑な分析、深い推論が必要なタスク |
Google Assistantの終焉——2026年3月完全移行
タイムライン
Google Assistantは、2026年3月にモバイルデバイスで完全終了します。
移行スケジュール:
- 2025年末:Geminiへの移行開始
- 2026年3月:Assistantの最終シャットダウン
- 対象:Android 10以降、2GB以上のRAMを搭載したデバイス
対象外のデバイス
Android 9以前、または2GB未満のRAMを搭載した古いハードウェアは、引き続きAssistantを使用します。これらの古いデバイスでは、Geminiの快適な体験を提供できないためです。
Android Autoへの統合
GeminiはAndroid Autoでもアップグレードされます。
新機能:
- ハンズフリー機能の継続提供
- 会話型AIアシスタントとしての進化
- 自然な会話、前後のやり取り
- より複雑なタスクの処理
Apple Siriへの技術提供——衝撃の提携
提携の内容
2026年1月、AppleがGoogle Geminiを活用してSiriを刷新することが報じられました。
詳細:
- GoogleのGeminiとクラウド技術をAppleの基盤モデルに活用
- Apple Private Cloud Computeでプライバシーを保持
- 複数年にわたる長期パートナーシップ
戦略的意味
この提携は、AI業界における重要な転換点です。
Googleにとって:
- 自社デバイス以外でのGemini普及
- 「AIインフラ企業」としての地位確立
- 収益源の多様化
Appleにとって:
- AI遅延からの巻き返し
- 自社開発だけでは追いつけない現実を認識
- プライバシーを維持しながらAI能力を強化
エージェントAI——自律的タスク実行の時代
Gemini Labs
GoogleアプリのコードからGemini Labsというセクションが発見されました。Google Labsと同様、実験的な機能を試すための場所です。
テスト中の機能:
- 新しいGemini Live機能
- Live Thinkingモード
- Deep Researchツール
- エージェント的AI機能
自律的タスク実行
コードのヒントによると、Geminiがユーザーの代わりにタスクを実行できる「エージェント」モードが開発中です。
可能になること:
- 設定の変更
- アプリの起動
- 日常タスクの自律的処理
- ユーザーに代わってスマートフォンを操作
これは、AIアシスタントが「質問に答える」から「タスクを実行する」への進化を示しています。
CES 2026でのGoogle TV統合
新しいGemini機能
CES 2026で、GoogleはGoogle TVにおけるGemini機能をプレビューしました。
新機能:
- 視覚的にリッチなフレームワーク
- 画像、動画、リアルタイムのスポーツ更新を含む応答
- クエリに適応した情報提示
対応要件
Google TVデバイスはAndroid 14以降が必要です。つまり、既存のデバイスのほとんどはファームウェアアップデートが必要になります。
基盤技術:TPU IronwoodとGoogle Beam
第7世代TPU「Ironwood」
Googleの最新TPUは、前世代比10倍の性能を実現しています。
特徴:
- 圧倒的な計算性能
- 大規模データ処理
- AIモデルのトレーニング加速
- リアルタイムでの高度な計算
Google Beam
Google Beamは、AIファーストの映像コミュニケーションを実現します。
特徴:
- 6台のカメラによる多角的撮影
- AIによる映像ストリームの統合処理
- リアルタイム3Dライティングフィールド表示
- 60fps、ミリメートル単位のヘッドトラッキング
Project Mariner
エージェント機能を実現するProject Marinerは、マルチタスク機能と「teach and repeat」機能を搭載しています。
特徴:
- 一度指示を与えるだけで類似タスクを学習
- Webを通じた情報収集
- MCP(Model Context Protocol)による他サービス連携
当時と現在:Google Geminiの進化
| 項目 | 当時(2025年前半) | 現在(2026年1月) |
|---|---|---|
| モデル | Gemini 2.5 Flash/Pro | Gemini 3 Flash/Pro |
| Assistant | 移行開始 | 2026年3月終了予定 |
| Apple提携 | なし | Siri技術提供 |
| エージェント機能 | 限定的 | Gemini Labsでテスト中 |
| Android Auto | 別システム | Gemini統合 |
| Google TV | 基本機能 | Gemini対応(CES発表) |
企業でのGemini活用
活用シナリオ
1. ビデオ会議の革新
- Google Beamによる没入型会議
- リアルタイム翻訳によるグローバルコミュニケーション
2. 業務自動化
- Project Marinerによるタスク自動化
- エージェント機能による定型業務の処理
3. 開発効率化
- Gemini Code Assistによるコーディング支援
- Jules(非同期コードエージェント)による大規模コード更新
4. クリエイティブ制作
- Imagine 4による画像生成
- VO3による音声生成
- Flowによる動画編集
まとめ
2026年、Google Geminiは「AIアシスタント」から「AIプラットフォーム」へと進化しています。
本記事のポイント:
- Gemini 3 Flash/Proが新デフォルトモデル
- Google Assistantは2026年3月に終了
- Apple SiriにGemini技術を提供
- エージェントAI機能をGemini Labsでテスト中
- CES 2026でGoogle TV統合を発表
- TPU Ironwood、Google Beam、Project Marinerで基盤強化
Google Assistantの終焉とAppleへの技術提供は、Googleが「自社サービス」から「AIインフラ」への転換を示しています。Gemini 3は単なるアップデートではなく、AIアシスタントの概念そのものを変える可能性を秘めています。
企業にとって、Geminiの進化は業務効率化、コミュニケーション革新、クリエイティブ制作の新しい可能性を意味します。エージェントAI時代の到来に備え、Geminiの活用を検討すべきタイミングです。
