株式会社TIMEWELLの濱本です。
2026年、GoogleのノーコードAIワークフローツール「Opal」が、Geminiに統合されて大きく進化しました。
2025年7月に登場したOpalは、11月までに160カ国以上に展開。自然言語で指示するだけでAIミニアプリ(Gems)を構築でき、Gemini、Imagen、Veo 3などGoogleの複数AIモデルを組み合わせたマルチモデルワークフローを実現します。ビジュアルエディタでステップを編集し、Google Docs、Slides、Sheetsへの出力も可能——2025年がAIエージェント元年なら、2026年はエージェントワークフローが一般ユーザーに開かれた年と言えるでしょう。
本記事では、Google Opalの全機能と効果的な活用方法を解説します。
Google Opal 2026年最新情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Gemini統合 | Gemini Webアプリに統合、カスタムGemとして動作 |
| AIモデル | Gemini、Imagen、Veo 3のマルチモデル対応 |
| ワークフロー | 自然言語→ノード自動生成、ビジュアルエディタ |
| 出力形式 | テキスト、リッチテキスト、埋め込みメディア、インタラクティブWebページ |
| Google連携 | Docs、Slides、Sheets、Driveへの保存 |
| 展開状況 | 160カ国以上(2025年11月時点) |
| 高度な編集 | opal.google で詳細カスタマイズ |
| ターゲット | 非エンジニアでも利用可能 |
Opalとは——Gemini統合のノーコードAIワークフロー
Geminiへの統合
Google Opalは、Gemini Webアプリに統合され、カスタムGemとして動作するようになりました。
統合の特徴:
- デスクトップでGemini Webインターフェースを開くと自動でアクセス可能
- 専用モードではなく、カスタムGemとして組み込み
- 高度なカスタマイズはopal.googleのAdvanced Editorで対応
マルチモデルワークフロー
OpalとGemの最大の違いは、複数のGoogleAIモデルをワークフロー内で組み合わせられる点です。
対応AIモデル:
- Gemini:テキスト生成、推論、対話
- Imagen:画像生成
- Veo 3:動画生成
これにより、テキスト→画像→動画といった複合的なコンテンツ制作が一つのワークフローで完結します。
ノーコードワークフロー構築
自然言語からの自動生成
Opalでは、作りたいアプリを自然言語で説明するだけで、AIが自動でワークフローを構築します。
作成の流れ:
- 自然言語でミニアプリの機能を説明
- AIがプロンプトを複数のステップに分解
- 各ステップがノードとしてチェーン状に表示
- 各ノードには特定の指示と出力が割り当てられる
- ノードを個別に編集して調整可能
ビジュアルエディタ
2026年、Opalのビジュアルエディタに新しいビューが追加されました。
ビジュアルエディタの特徴:
- プロンプトをステップのリストとして表示
- ミニアプリの動作を視覚的に理解
- 各ステップを個別に編集可能
- タスクや出力を簡単に変更
出力形式の多様性
Opalは幅広い出力形式に対応しています。
対応出力:
- プレーンテキスト
- リッチフォーマットテキスト
- 埋め込みメディア(画像、動画)
- インタラクティブWebページ
- Google Docs
- Google Slides
- Google Sheets
- Google Driveへの保存
実践活用シナリオ
SNS投稿の自動生成
シナリオ:ビジネスURLからSNS投稿を作成
入力:「あなたのビジネスURL」
↓
OpalがWebサイト情報を読み取り
↓
企業のベネフィットを自動抽出
↓
認知拡大に最適なSNS投稿を生成
活用例:
- 新製品のプロモーション投稿
- キャンペーン告知
- 企業ブランディング
プレゼン資料の自動作成
シナリオ:会議用スライドを自動生成
入力:「今期の売上分析と来期予測のスライドを作成して」
↓
Opalがデータを収集・分析
↓
Google Slidesに自動でスライド生成
↓
必要に応じてImagen で図表を追加
マルチメディアコンテンツ制作
シナリオ:製品紹介コンテンツのワンストップ制作
入力:「新製品の紹介コンテンツを作成して」
↓
Geminiがテキストコピーを生成
↓
Imagenが製品ビジュアルを生成
↓
Veo 3が短尺プロモーション動画を生成
↓
すべてをGoogle Driveに保存
Dify・Workspace Studioとの比較
Opal vs Dify
| 項目 | Opal | Dify |
|---|---|---|
| 構築方法 | 自然言語→自動生成 | GUI+コード |
| カスタマイズ | シンプル(Advanced Editor利用可) | 高度な設定可能 |
| マルチモデル | Google AI限定 | 複数プロバイダー対応 |
| 学習曲線 | 非常に低い | 中程度 |
| ターゲット | 非エンジニア | 開発者・技術者 |
| 価格 | Gemini料金に含む | 別途課金 |
Opal vs Workspace Studio
| 項目 | Opal | Workspace Studio |
|---|---|---|
| トリガー方式 | アプリ入力駆動 | イベント駆動(自動) |
| ユーザー介入 | 明示的な入力が必要 | 最小限 |
| バックグラウンド処理 | No | Yes |
| 主要機能 | ミニアプリ作成 | ワークフロー自動化 |
| 用途 | クリエイティブ制作 | 業務自動化 |
Opal vs エージェントビルダー(OpenAI)
| 項目 | Opal | OpenAI Agent Builder |
|---|---|---|
| 構築方法 | 自然言語→自動 | ドラッグ&ドロップ |
| AIモデル | Google AI | OpenAI GPT |
| エコシステム | Google Workspace | OpenAI API |
| 外部連携 | Google サービス中心 | MCP対応 |
| 出力先 | Docs/Slides/Sheets | API/Web |
共存と使い分け
役割の違い
Opalは既存のDifyやWorkspace Studioと競合ではなく補完関係にあります。
Opalが適するシーン:
- 短期間でのプロトタイプ作成
- 非エンジニアによるミニアプリ構築
- Google AI(Gemini/Imagen/Veo)を活用したい場合
- クリエイティブコンテンツの制作
他ツールが適するシーン:
- 複雑なロジックや条件分岐(→ Dify)
- イベント駆動の自動化(→ Workspace Studio)
- OpenAIモデルを使いたい場合(→ Agent Builder)
段階的な活用
初期段階:Opalでプロトタイプを素早く作成
↓
検証後:Difyで詳細なカスタマイズ
↓
本番運用:Workspace Studioでイベント駆動の自動化
当時と現在:Google Opalの進化
| 項目 | 当時(2025年7月 リリース時) | 現在(2026年1月) |
|---|---|---|
| Gemini統合 | スタンドアロン | Gemini Webアプリに統合 |
| 展開地域 | 限定的 | 160カ国以上 |
| ビジュアルエディタ | 基本機能 | ステップリスト表示、詳細編集 |
| AIモデル | Gemini中心 | Gemini + Imagen + Veo 3 |
| 出力形式 | テキスト中心 | マルチメディア、Webページ |
| Google連携 | 限定的 | Docs/Slides/Sheets完全対応 |
| ターゲット | 開発者向け | 非エンジニアまで拡大 |
| 位置づけ | 実験的ツール | Geminiのコア機能 |
導入の考慮点
メリット
1. 完全ノーコード
- 自然言語で指示するだけ
- プログラミング知識不要
- 非エンジニアでも利用可能
2. マルチモデル統合
- Gemini、Imagen、Veo 3を組み合わせ
- テキスト→画像→動画のワークフロー
- 複合コンテンツを一括制作
3. Google Workspace連携
- Docs、Slides、Sheetsへの直接出力
- Driveへの自動保存
- 既存業務との統合
4. コスト効率
- Gemini料金に含まれる
- 追加の外部ツール不要
注意点
1. Google AI限定
- 他社モデル(OpenAI、Claude等)は利用不可
- Googleエコシステムに依存
2. 複雑なロジック
- 高度な条件分岐は苦手
- 複雑なワークフローはDify等を推奨
3. バックグラウンド処理
- イベント駆動の自動実行は不可
- ユーザー入力が必要
まとめ
Google Opalは、Geminiに統合されてノーコードAIワークフローの新時代を切り開いています。
本記事のポイント:
- Gemini Webアプリに統合、カスタムGemとして動作
- 自然言語でミニアプリ(Gems)を自動構築
- Gemini、Imagen、Veo 3のマルチモデルワークフロー
- ビジュアルエディタでステップを視覚的に編集
- Google Docs、Slides、Sheetsへの直接出力
- 160カ国以上に展開(2025年11月時点)
- 非エンジニアでも利用可能な低い学習曲線
- 高度なカスタマイズはopal.googleのAdvanced Editorで対応
2025年7月のリリースから約半年——Opalは「実験的なツール」から「Geminiのコア機能」へと進化しました。2025年がAIエージェント元年なら、2026年はエージェントワークフローが非エンジニアにも開かれた年です。
Gemini Webアプリを開いて、自然言語でミニアプリを作成してみてください。AIワークフローの新しい可能性を体験できるはずです。
