株式会社TIMEWELLの濱本です。
2026年、AI検索エンジン「Perplexity」は、情報検索の常識を根本から変革しました。
最新のSonar ProモデルがSimpleQAベンチマークでF-score 0.858を達成し、事実性で業界最高を記録。Deep Researchモードでは数百のソースから専門家レベルの調査レポートを自動生成。さらに、GPT-5.2、Claude 4.5、Gemini 3との連携により、最適なAIモデルを選択して回答を得ることが可能になりました。
本記事では、Perplexityの2026年最新機能、料金体系、競合との比較、そしてビジネス活用方法を解説します。
Perplexity AI 2026年最新情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Sonar Pro SimpleQA | F-score 0.858(業界最高) |
| Deep Research | 数百ソースから詳細レポート生成 |
| マルチモデル | GPT-5.2、Claude 4.5、Gemini 3 |
| マルチモーダル | 画像アップロード・分析対応 |
| 音声クエリ | モバイルで音声検索対応 |
| Spaces | チーム向け共同調査ワークスペース |
| API v2 | Sonar $1、Sonar Pro $3/100万トークン |
| 料金 | Free、Pro $20/月、Max $200/月 |
Sonarモデル——AI検索の心臓部
Sonarの特徴
Sonarは、Perplexityが開発した検索特化型AIモデルです。Llama 3.3 70Bをベースに、事実性と可読性を向上させるファインチューニングが施されています。
Sonarの強み:
- Cerebrasインフラ: 毎秒1,200トークンの超高速生成
- リアルタイムWeb検索: 常に最新情報にアクセス
- 引用機能: すべての主張にソースを明示
- ドメインフィルタ: 特定サイトのみを検索対象に
Sonar Pro——業界最高の事実性
Sonar Proは、Perplexityの最上位モデルです。
SimpleQAベンチマーク(2026年1月):
| モデル | F-score |
|---|---|
| Sonar Pro | 0.858 |
| Sonar | 0.773 |
| GPT-4o | 0.720 |
| Claude 3.5 Sonnet | 0.695 |
Sonar ProがSimpleQAでトップスコアを獲得している理由は、LLMの要約能力とリアルタイムWeb検索の組み合わせにあります。AIが「知っている」情報ではなく、「今この瞬間にWeb上で確認できる」情報に基づいて回答を生成します。
Deep Research——専門家レベルの調査
Deep Researchとは
Deep Researchは、Perplexityの最も強力な機能です。単純な質問応答ではなく、数百のソースを横断的に調査し、構造化されたレポートを自動生成します。
Deep Researchの特徴:
- 複数ステップの推論プロセス
- 数百のソースからの情報収集
- 構造化されたレポート形式(目次、セクション、表)
- 40以上の引用を含む詳細な分析
Deep Research活用例
例:「2026年のEV市場トレンドを分析して」
Deep Researchの出力:
- 3ページの構造化ドキュメント
- セクション分け(市場規模、主要プレイヤー、技術トレンド、課題)
- データテーブル(各社の販売台数、市場シェア)
- 40以上の引用(調査レポート、ニュース記事、企業発表)
人間が同レベルの調査を行う場合、数時間から数日かかることを考えると、Deep Researchの価値は計り知れません。
Deep Researchの料金
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 入力トークン | $3 / 100万トークン |
| 出力トークン | $15 / 100万トークン |
| 典型的なクエリ | 約$0.41 |
Pro Search vs Deep Research
Pro Search
適したユースケース:
- クイックな事実確認
- ニュースの要約
- 簡単な比較
- 日常的な質問
特徴:
- 高速レスポンス
- 5-10件のソースを参照
- 簡潔な回答
Deep Research
適したユースケース:
- 市場調査
- 競合分析
- 技術調査
- 学術的なリサーチ
特徴:
- 数分かかる場合も
- 100件以上のソースを参照
- 詳細なレポート形式
マルチモデル対応
利用可能なモデル(Pro契約時)
Perplexity Proでは、以下のモデルを切り替えて利用できます:
| モデル | 提供元 | 特徴 |
|---|---|---|
| Sonar Reasoning Pro | Perplexity | Web検索・ファクトチェック最適化 |
| GPT-5.2 | OpenAI | 高度な推論能力 |
| Claude 4.5 Sonnet | Anthropic | 長文処理・コーディング |
| Gemini 3 Pro | マルチモーダル・長文コンテキスト |
タスクに応じて最適なモデルを選択することで、より良い結果を得ることができます。
2026年の新機能
マルチモーダル対応
画像をアップロードして、その内容について質問できます。
活用例:
- 製品パッケージの成分分析
- グラフやチャートの解釈
- 建築物や美術品の情報検索
- 植物や動物の識別
音声クエリ
モバイルアプリで音声による質問が可能に。ハンズフリーでの情報検索が実現しました。
Spaces(チーム向け)
複数のユーザーが共同で調査プロジェクトを進められる「Spaces」機能が追加されました。
Spacesの機能:
- 共有可能な調査ワークスペース
- チームメンバーによる編集・コメント
- プロジェクト単位での知識蓄積
API v2
開発者向け機能
Perplexity APIで自社アプリケーションにAI検索機能を組み込めます。
const response = await fetch('https://api.perplexity.ai/chat/completions', {
method: 'POST',
headers: {
'Authorization': `Bearer ${API_KEY}`,
'Content-Type': 'application/json',
},
body: JSON.stringify({
model: 'sonar-pro',
messages: [
{ role: 'user', content: '2026年のAIトレンドを教えて' }
],
return_citations: true,
}),
});
const data = await response.json();
console.log(data.choices[0].message.content);
console.log(data.citations); // 引用元のリスト
API料金(2026年1月)
| モデル | 入力 | 出力 |
|---|---|---|
| Sonar | $1 / 100万トークン | $1 / 100万トークン |
| Sonar Pro | $3 / 100万トークン | $15 / 100万トークン |
主要機能
- JSON Mode: 構造化された出力
- 検索ドメインフィルター: 特定サイトのみを検索対象に
- 引用返却: 各主張のソースURLを取得
- ストリーミング: リアルタイムでレスポンスを受信
料金プラン(2026年)
| プラン | 月額 | 特徴 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 基本的な検索、回数制限あり |
| Pro | $20 | 無制限検索、Deep Research、マルチモデル |
| Max | $200 | 高頻度利用者向け、APIクレジット付き |
ほとんどのユーザーにとって、Pro($20/月)で十分な機能が利用可能です。
当時と現在:Perplexityの進化
| 項目 | 当時(2023年末 初期バージョン) | 現在(2026年1月) |
|---|---|---|
| モデル | 独自小型モデル | Sonar Pro(Llama 3.3 70Bベース) |
| SimpleQA | 測定なし | F-score 0.858(業界最高) |
| Deep Research | なし | 数百ソース、40+引用 |
| マルチモデル | なし | GPT-5.2、Claude 4.5、Gemini 3 |
| マルチモーダル | なし | 画像アップロード対応 |
| 音声 | なし | 音声クエリ対応 |
| チーム機能 | なし | Spaces |
| 生成速度 | 限定的 | 毎秒1,200トークン(Cerebras) |
| 料金 | 無料のみ | Free、Pro $20、Max $200 |
| API | 限定的 | v2(JSON Mode、ストリーミング) |
競合との比較
Perplexity vs Google検索
| 項目 | Perplexity | Google検索 |
|---|---|---|
| 回答形式 | 直接回答 + 引用 | リンクリスト |
| 最新情報 | リアルタイム | リアルタイム |
| 深い調査 | Deep Research | 手動で複数サイト訪問 |
| カスタマイズ | モデル選択可 | 限定的 |
Perplexity vs ChatGPT
| 項目 | Perplexity | ChatGPT |
|---|---|---|
| リアルタイム情報 | 常時Web検索 | Browse機能で対応 |
| 引用 | 全主張に引用 | 限定的 |
| 事実性 | 高い(SimpleQA 0.858) | 中程度 |
| クリエイティブ | 検索特化 | 汎用的 |
使い分けの指針
Perplexityが適している場合:
- 最新情報のファクトチェックが必要
- 調査レポートを自動生成したい
- 引用元を明示したい
- 複数のAIモデルを使い分けたい
他ツールが適している場合:
- 創作・ブレインストーミング(ChatGPT)
- コード生成(Claude、Copilot)
- Google連携が必要(Gemini)
ビジネス活用シーン
市場調査・競合分析
活用フロー:
- Deep Researchで「〇〇市場の2026年動向」を調査
- 複数の調査レポート、ニュース、企業発表を自動収集
- 構造化されたレポートを取得
- 40以上の引用で根拠を確認
営業支援
活用フロー:
- 顧客企業の最新ニュースをPro Searchで検索
- 業界トレンドをDeep Researchで調査
- 提案資料のファクトを引用付きで確認
カスタマーサポート
活用フロー:
- 製品に関する質問をPerplexityで検索
- 最新のドキュメント・FAQ情報を取得
- 引用付きで顧客に回答
法務・コンプライアンス
活用フロー:
- 規制動向をDeep Researchで調査
- 判例・ガイドラインを検索
- ソース付きでレポート作成
Perplexity Enterprise
大企業向けには、以下の機能を備えたEnterprise版が提供されています:
- SSO(シングルサインオン)対応
- 管理コンソール
- 利用状況の分析
- データの非学習オプション
- 専用サポート
導入の考慮点
メリット
1. 事実性の高さ
- SimpleQA F-score 0.858で業界最高
- すべての主張に引用を明示
2. 調査効率の向上
- Deep Researchで数時間の作業を数分に
- 構造化されたレポート出力
3. コスト効率
- Pro $20/月で高度な機能にアクセス
- API利用も低コスト
注意点
1. 創作には不向き
- 検索特化のため、創作・ブレインストーミングには他ツールが適切
2. Deep Researchの待ち時間
- 詳細な調査には数分かかる
3. オフライン不可
- 常にインターネット接続が必要
まとめ
Perplexity AIは、2026年にAI検索の決定版として確固たる地位を確立しました。
本記事のポイント:
- Sonar ProがSimpleQA F-score 0.858で業界最高の事実性
- Deep Researchで数百ソースから専門家レベルのレポート生成
- GPT-5.2、Claude 4.5、Gemini 3のマルチモデル対応
- マルチモーダル(画像アップロード)・音声クエリ対応
- Spacesでチーム共同調査が可能
- Pro $20/月で高度な機能にアクセス
- API v2でアプリケーション統合が容易
2023年末の初期バージョンから約2年——Perplexityは「10件の青いリンク」から「直接回答 + 引用」という新しい検索体験を確立しました。Deep Researchの登場により、調査・分析業務の効率が飛躍的に向上しています。
情報収集、ファクトチェック、調査レポート作成が重要なビジネスパーソンにとって、Perplexityは必須のツールです。「検索する」から「質問する」へ——AI時代の情報アクセスを体験してみてください。
