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自分らしいライフキャリアを歩める社会を目指して〜男性育休の経験から社会を変える植田氏の挑戦〜

2026-01-21濱本

「自分らしいキャリア」や「ワークライフバランス」という言葉が浸透しつつある昨今。しかし、理想と現実のギャップに悩む人は少なくありません。そんな中、ご自身の経験を基に、男性の育休取得や女性活躍を促進するための活動を行っている植田貴也氏。 仕事と育児の両立に悩み、育休取得をきっかけに起きた価値観の変化・精力的にチャレンジを続ける原動力など、植田氏の熱い思いに迫ります!

自分らしいライフキャリアを歩める社会を目指して〜男性育休の経験から社会を変える植田氏の挑戦〜
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株式会社TIMEWELLの濱本です。

「自分らしいキャリア」や「ワークライフバランス」という言葉が浸透しつつある昨今。しかし、理想と現実のギャップに悩む人は少なくありません。そんな中、ご自身の経験を基に、男性の育休取得や女性活躍を促進するための活動を行っている植田貴也氏。

仕事と育児の両立に悩み、育休取得をきっかけに起きた価値観の変化・精力的にチャレンジを続ける原動力など、植田氏の熱い思いに迫ります!

プロフィール:

植田 貴也(うえだ たかや)

ワークファミリープラス(WF+)代表 NPO法人 育Qひろば理事(西日本代表)

1990年愛知県名古屋市出⾝。機械工学を専攻したのち、大手化学メーカーに機械系のエンジニアとして就職。業務では改善から数億円のメリットを出し企業表彰を受け、労働組合の執行部としてワークライフバランスや職場風土改善にも力を注ぐ。在職中に1年間育休を取得し、『男性育休の本当の価値』に気付く。

この原体験をもっと社会に発信して、仕事と家庭の両立に悩む人を減らしたいという想いで退職して独立。それと同時に男性育休に関する事業で参加したOne Japan主催の新規事業プログラムCHANGEで「CHANGE賞」を獲得。現在はワークファミリープラス代表・NPO法人育Qひろば理事として、企業や自治体などで講演や研修を行っている。⾃⾝も2児の⽗親として、仕事と⼦育てに奮闘中。

プロフィール: 原体験が導く、人に伝えることへの情熱 育休が気づかせてくれた、家族の真の価値 仲間との出会いが生んだ、社会を動かすパワー 植田氏流『チャレンジを続ける秘訣』は、家族の支えと好きなことを貫くこと まとめ 原体験が導く、人に伝えることへの情熱

--------まず初めに、植田さんの自己紹介と現在挑戦していることについて教えていただけますか。

植田氏:はい、私が今挑戦しているのは、皆さんが自分らしいライフキャリアを歩める社会にしたいという思いで活動しています。具体的には男性育休、仕事と家庭の両立、キャリア、女性活躍などをテーマに企業や自治体で講演や研修を行っています。私の経験とデータを織り交ぜた知見やノウハウを届けて、企業にとっても、子育てに関わる本人や周囲の方にとっても、みんながプラスになる方法を考えるきっかけを提供しています

--------そのような活動に興味を持つことになる植田さんのルーツや、学生時代の経験などはありますか?

植田氏:子供の頃から漠然と「将来は息子と公園でキャッチボールをしたい」と思っていたんです。自分が父親になったらどんな家族でいたいのかを想像していたのかもしれません。そういう意味で、家族を大切にしたいという気持ちは昔からあったのかなと思います。

また、子どもの時からお笑い番組が好きで、漫才師の2人の掛け合いで人々に元気を届ける仕事には憧れを感じていました。人前で話すことで誰かの役に立てる、そんな経験がしてみたいと憧れていたんです。

この2つの経験が、今の私の活動の原点になっているのだと思います。子育てや仕事との両立というテーマを通して、多くの人に価値ある情報を届けたいという想いにつながっているんだと思います。

育休が気づかせてくれた、家族の真の価値

--------挑戦をしようと思ったきっかけと、その際にどのような価値観の変化がありましたか?

植田氏:子育てと仕事の両立で失敗をしましたことですね。私は1人目が生まれた後も仕事優先の生活で、子育ては妻に任せきりにしていました。そんなある日、妻が倒れて緊急手術になってしまったのです。最悪の場合を覚悟しながら「自分は何をしていたんだろう…もしものことがあったら一生後悔する」と、これまでの日々を反省していました。妻が元気に戻ってきたときには家庭の時間を大切にすると心に誓いました。

それから両立を頑張っていましたが、2人目の生まれる頃が昇進と重なり、両立の日々はどんどんと忙しくなっていきました。仕事も家庭もどっちも頑張ると決めていたので、朝は家族が起きる前に会社に行き、夜は子供のお風呂までに帰ってきて寝かしつけをする。それが終わったら深夜までPCで残った仕事をする。そんな日々の中でだんだん楽しいと感じられる時間がなくなってきました。

そのまま、メンタル不調に陥り、その頃には自分も家庭も崩れる寸前でした。そこから、藁にもすがる思いで育休を取得しました。

育休を取ったことで、妻が1人でやってくれていた育児の大変さを本当に理解することができました。そして、妻と仕事のこと、家族のことをはじめて本音で話し合うことができて、家族とどう生きたいのかを真剣に考える時間を作ることができました。

育休のおかげで、パートナーの気持ちを理解でき、家族とどんな人生を歩みたいのかを話していくうちに私自身も元気を取り戻していきました。そして、これから男性がもっと子育てや両立に関わっていく時代の中で「この苦しかった経験を他のお父さんにはしてほしくない」  と強く思うようになりました!

--------なるほど。育休取得を決意した当時の心境はいかがでしたか?

植田氏:正直、追い詰められていたので、家庭と自分を立てなおなさなければという気持ちだけでした。でも育休を取ってみると、『育休の本当の価値』に気づくことができました。育休をとったことがある方には共感してもらえることがあるんですが、自分の頭の中を『スーツケース』に例えると、育休前は目の前のことや仕事のことという荷物でスーツケースがパンパンに詰まっていて、家族のことや将来ののことという荷物を入れるスペース(余裕)がありませんでした。

育休に入ってスーツケースから仕事という荷物が抜けると、自分のキャリアを振り返ったり、家族との将来を考えることができる余裕ができたんです。私は出産という大きなライフイベントの機会にこれからのライフキャリアを家族と一緒に考えられる時間、それが『育休の本当の価値』だと感じています。

--------育休中に家族と向き合う中で、最も印象に残っている出来事は何ですか?

植田氏:妻と話し合って『自分らしい家族とのライフキャリア』に気づけたことが1番大きな出来事でしたが、それ以外にも2つあります。

1つは2人目の子どもの成長を実感できたことです。それまでゆっくり子供と向き合う余裕がなかったので、いつのまにかハイハイできるようになっていた印象で全く記憶がなかったです。子どもの成長にしっかり寄り添えたのは自分にも家族にもとても良い経験でした。

もう1つは家族といったある旅行先で心が満たされて涙が止まらなくなったことですね。その瞬間に『あぁ、これが自分が幸せに感じる瞬間なんだ』という自分の中の大切な価値観に気づくことができました。会社では同期に遅れないように昇進することを意識していましたが、もしかしたらそれは他人が決めた価値観で頑張っていたのかもしれないと感じた瞬間でした。

仲間との出会いが生んだ、社会を動かすパワー

--------講演活動を始めたきっかけと、それを通して伝えたいメッセージを教えてください。

植田氏:きっかけは2つあります。先ほどと重複しますが、1つ目は私が両立で苦い経験をしたので、今後のお父さんたちに同じ思いをしてほしくないと思ったこと。2つ目は、その経験を父親目線で発信している人があまりいなかったことです。いないんだったら、私が自分の言葉で、父親目線で、『育休の本当の価値』や仕事と家庭の両立などを発信しようと決意しました。

人それぞれ仕事と家庭のワークライフバランスの理想は違いますが、家族と自分らしいライフキャリアを見つけて歩んでほしいなと思っています。そのために必要な考えるきっかけやノウハウを企業にも本人にも届けていけたらなと思っています。

--------NPO法人 育Qひろばに参画されていらっしゃいますが、そこでの出会いではどのような変化がありましたか?

植田氏:育Qひろばは男女比率はおよそ半々で、子育て中のパパママだけでなく、子育てを終えた世代の方など、職種や世代も本当に様々です。子育てや仕事と家庭の両立がテーマのコミュニティとしては、ここまで多様な方がいるのは日本でもとても珍しいです。

1人で活動していた私にとって、同じ思いを持つ仲間ができたことで、活動のモチベーションを高く保てています。そして、いろんな方の経験談を聞く中で、自分の知見も広がり、視野を広げることができています。

--------学会でのステージや、大阪での新しい取り組みに挑戦もされると伺いました。そのアクティブさにつながる原動力は何ですか?

植田氏:新しいことにチャレンジするのが好きな性格というのはあると思います。でもそれ以上に、妻や家族への感謝の気持ちが大きいですね。安定した大企業を辞めて、未経験の分野で独立する決断を応援してくれた妻へ恩返ししたいという気持ちは大きいです。

本当に妻には心から感謝していて、「楽しそうに自分がやりたいようにやってるのが1番」と背中を押してもらっているので、どんどんチャレンジしたいという気持ちが湧いてきます。

--------チャレンジを続けていく中で、困難な時期をどのように乗り越えてきましたか?

植田氏:元々は機械系のエンジニア出身で、ダイバーシティの専門家でもない自分が講演しても需要があるのかは不安もありましたし、実際に空振りすることも多かったんです。でも「講演がしたい」と言い続けているうちに、周りの方が応援してくれるようになり、皆さんの協力でいろんなことを経験させてもらえています。周りの方々のおかげで少しずつ前進できているのかなと思います。

植田氏流『チャレンジを続ける秘訣』は、家族の支えと好きなことを貫くこと

--------今後のビジョンや目標について教えてください。

植田氏:最終的には、自分らしい人生を歩むことのできる人を増やしたいというのが目標です。男性育休だけでなく、職場環境や対人関係の改善なども含めて、ライフキャリアを充実させられるものを提供して、自分らしいライフキャリアが歩みやすい社会を作っていきたいです。

そのためにWARPでプログラミングなどを学び、エンジニアスキルも身につけています。今後はゲームやアプリケーションも活用して、気軽に感じてもらえる工夫を取り入れて、より多くの人に想いを届けられたらと考えています。

--------植田さん流の、チャレンジを続けるためのコツやマインドセットを教えてください。

植田氏:チャレンジが続けられてる理由は2つあって、1つは家族や周りの方の応援があること。NPOの仲間など周りの人から刺激を受けていますし、モチベーションが下がりそうな時は、尊敬する人や仲間に会いに行ったりもします。そして、妻も含めて家族が自分のチャレンジをを応援してくれていることは、何よりも大きな力をもらっています。

もう1つは自分が好きなことをやっていること。育休の期間に自分を見つめ直し、何が好きで、何が得意な人なのか、自分を知ることができたのが良かったなと感じています。

--------チャレンジしたいけど一歩が踏み出せない人、チャレンジしているけど悩んでいる人にメッセージをお願いします。

植田氏:チャレンジしようと思っていたり、悩んでいること自体が素晴らしいことなので、まずは自分を褒めてあげてください!今悩んでいることも、踏み出せない気持ちも、いつか同じ境遇の人にアドバイスや勇気を与えられる経験になっていると思います。そうやって前向きに捉えながら、あとは行動あるのみ!かな。

やりたいことを少しずつ周りに言っていけば、必ず応援してくれる人が現れるので、その人たちとの出会いを大切にして、できることから始めてみてください!一緒に頑張りましょう!

まとめ

 今回、植田貴也さんにお話を伺い、男性育休の経験から社会を変える挑戦について深く知ることができました。仕事と育児の両立に悩んだ経験が、家族の大切さに気づくきっかけとなり、育休を取得したことで価値観が大きく変わったそうです。

講演活動やNPOでの活動を通じて、同じ思いを持つ仲間とともに発信の幅を広げてきた植田さん。周りへの感謝の気持ちを原動力に、新しいことにもチャレンジし続けています。

WARPを通してエンジニアスキルも身につけ、新たな手法でさらに多くの人に思いを届けたいという今後のビジョンも印象的でした。

チャレンジを続けるコツは、家族の支えと好きなことをやること。悩んでいる方には、今の経験も必ず役に立つと信じて一歩を踏み出してほしいという熱いメッセージをいただきました。植田さんの挑戦は、多くの人の背中を押してくれることでしょう。

▲植田氏もご参加されたTIMEWELL主催テクニカルアントレプレナー育成プログラム『WARP』についてのお問い合わせ・詳細はこちら

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