株式会社TIMEWELLの濱本です。
アニメや漫画に心を動かされ、その情熱を仕事へと昇華させる──。大手通信会社でキャリアを積みながらも、自らの「好き」に向き合い続けた坂東裕太氏は、ついに社内起業からスピンアウトし、アニメ業界のインフラを目指すスタートアップを立ち上げました。
副業でのクリエイター活動から始まり、数々の起業支援プログラムを経て事業を磨き上げてきた坂東氏。その挑戦の軌跡には、好きなものを突き詰めることで新しい価値を生み出すヒントが詰まっています。
本記事では、漫画家を志した少年時代から、企業内での挑戦、そしてスピンアウト起業に至るまでのストーリーを伺いました。
プロフィール:
坂東 裕太(ばんとう ゆうた)
株式会社CrestLab 代表取締役社長
神戸大学経営学部卒業後、大手通信会社に入社。営業や人事など幅広い業務を経験する一方、副業としてクリエイター活動に従事。漫画やアニメといったコンテンツ領域での事業化を目指し、社内外の起業支援プログラムに参加しながらアイデアを磨き続ける。社内で立ち上げた「CrestLab」をスピンアウトし、現在はアニメ業界のインフラとなるサービス開発に挑戦している。
プロフィール: 漫画家を目指した起業家、アニメ業界のインフラを創るスタートアップに 様々なプログラムに参加し、事業アイデアを磨く WARPで開発スキルを身につけ、自社サイトを構築 アニメ業界のインフラを目指し、クリエイターの創造性を支援 まとめ 漫画家を目指した起業家、アニメ業界のインフラを創るスタートアップに
------本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。まずは、ご自身の活動について教えていただけますか?
坂東氏:もともと大手通信会社に入社し、営業職や事務、オフィスマネジメント、人事など様々な部署を経験してきました。人事の採用をやっていた時に、自分でもサービスを作りたいという思いが高まり、社内の新規事業コンテストに応募するようになりました。
------新規事業コンテストで優勝されたそうですね。どのようなサービスだったのでしょうか?
坂東氏:はい、漫画家の課題を解決するようなサービスを提案し、優勝させていただきました。実は本業の傍ら、クリエイターとして漫画を描いていまして、10年ほど前からデジタル作画が普及してきたタイミングで自分でも投稿を始めたんです。もともと漫画家になりたいという思いがあり、大手通信会社に入社した理由も、デジタル系の出版部門があったからなんですよ。コンテンツに携わる仕事がしたいという気持ちが根底にありました。
------なぜ漫画などのクリエイター業に興味を持たれたのですか?その背景を教えてください。
坂東氏:子供の頃からジャンプを読んで育ち、ずっと漫画に親しんできました。本当は就職せずに漫画家になりたかったのですが、職業として踏み切れずに会社員の道を選びました。それでも副業でクリエイター活動を続け、社内でもコンテンツに関わるサービスを考え続けるなど、ずっとどこかで漫画に関わっていたいという強い思いがあったんです。
様々なプログラムに参加し、事業アイデアを磨く
------社内の新規事業コンテストで優勝されるまでには、いくつかのプログラムにも参加されていたそうですね。その経緯を教えてください。
坂東氏:社内コンテストで優勝した当時、ちょうど濱本さんが主催する大企業の挑戦者支援プログラム「CHANGE」に参加していました。それまでにも2,3回ほどコンテストに応募していたのですが、なかなか上手くいかず、CHANGEでアイデアをブラッシュアップすることで、コンテストを勝ち抜いていこうと考えたんです。
------CHANGEではどのような成果を収められたのでしょうか?
坂東氏:CHANGEでは最終選考まで残り、DEMO DAYにも登壇することができました。事業案のレベルアップを図れただけでなく、プレゼンテーション力なども鍛えられたと思います。その甲斐あって、社内コンテストでも良い結果を得ることができました。
------CHANGEプログラム参加中、具体的にはどのようなことに取り組まれていたのでしょうか?
坂東氏:自分の事業アイデアをとにかく磨き込む作業が中心でしたね。漫画家の抱える収益面や労働環境の課題をどうサービスで解決できるのか。様々な観点からアイデアを具体化していく中で、たくさんの気づきを得ることができました。
------CHANGEプログラムと本業の両立で、大変だったことはありませんでしたか?
坂東氏:正直かなりハードでしたね。CHANGEが終わった後に、始動Next Innovatorというイノベーター育成プログラムに参加しているのですが、実は2回ほど応募を見送ったこともありました。それだけCHANGE参加当時は本業と社外プログラム参加の両立の難しさを実感として感じていました。でも、その中で得られた学びや達成感は本当に大きかったです。特に、クリエイターの視点を持ってサービス開発ができたことは、自分の強みになったと思います。
WARPで開発スキルを身につけ、自社サイトを構築
------その後もいくつかのプログラムに参加される中で、WARPにも参加されていますよね。WARPではどのようなことを学ばれましたか?
坂東氏:私はエンジニア出身ではないので、エンジニア的な視点を学ぼうと思ってWARPの開発講座に参加しました。特にV0、Cursor、Gitの使い方を学べたことは大きな収穫でした。講座中は初心者の私にはかなり大変で、途中で一緒に事業を進めるエンジニアの方とも出会えたので、正直コードを書く必要性を感じなくなって若干離脱気味だったのですが(笑)、なんとか修了まで講座を受けることができました。
------そうだったんですね。WARPプログラムで学んだ事で実際に役立ったことはありますか?
坂東氏:はい、WARPが終わった後に、自分で自社のウェブサイトを作ることになったんです。一緒に事業を進めるエンジニアの方にはプロダクト開発に集中してもらいたかったので、コーポレートサイトくらいは自分で作ろうと思い、自分で調べながら作ってみました。ほとんどが初めてのことばかりでしたが、WARPで学んだ知識があったので、すぐに形にすることができました。
また、WARPではエンジニアリングだけでなく、事業面のサポートもあるので、ビジネス視点の相談をしたり登記関連のことを相談できる経験者がいたりしたので、心強いと思いました。
▼坂東さんが作成されたコーポレートサイト!とても見やすく美しいです!
------WARPの良さはどんなところにあると思いますか?
坂東氏:何と言っても、エンジニアではない人でも開発のスキルを身につけられるカリキュラムの素晴らしさですね。基礎の基礎から丁寧に教えてくれるので、私のような初心者でも修了まで行くことができました。それに加えて、起業に必要なビジネス面の学びもあるので、これから事業を立ち上げたい人にはうってつけだと思います。
------具体的にはどのような人におすすめできるでしょうか?
坂東氏:起業に興味はあるけれどエンジニアリングに自信がないという人には、特におすすめしたいですね。私も文系出身でプログラミングなんて全くの未経験でしたが、ゼロからスキルを身につけることができました。それに自分のアイデアを形にしたいと考えている人にとっても、最高の学びの場になるはずです。
アニメ業界のインフラを目指し、クリエイターの創造性を支援
------今後の事業展開について、もう少し詳しく教えていただけますか?
坂東氏:今はアニメ制作会社やアニメーションスタジオ向けのサービス開発に力を入れています。最終的な目標は、アニメ業界になくてはならないインフラ的な存在になることです。つまり、クリエイターの創造性を最大限に引き出せるようなサービスを提供し、業界の発展に貢献したいと考えているんです。
------素晴らしいビジョンですね。最後に、これから起業する人たちにメッセージをお願いします。
坂東氏:「挑戦」と聞くと、何だか敷居が高く感じるかもしれません。でも、「面白そうだからやってみよう」くらいの気持ちで始めるのがいいと思うんです。特にスタートアップ支援のプログラムに参加するくらいなら、リスクもそれほど大きくありません。もっと気軽に考えてもいいはずです。自分のやりたいことのために、小さな一歩を踏み出すことから始めてみてください。思ったより、自分にできることは多いものですよ。
起業というとまた敷居が高いように感じるかもしれませんが、自分が好きな漫画やコンテンツに寄り添う仕事がしたいと思って取り組んでいたら、いつの間にか必然的に選択してこの方向に行っていた、という感じなんです。試練とか挑戦と意気込んでしまうとしんどくなったりしてしまうので、やりたいことを選択していくというようなラフな形で、ご自身の好きなことをやっていけたらと良いのではと思います!
私自身起業をして、結果的に自分でなんでも決められる今の環境は、とても働きやすいと感じていますよ。自然に、自分がやりたいことを実現する方向に進んでいけたらいいのではないかなとと思います。
まとめ
今回、坂東氏にお話を伺い、個人の情熱を事業に昇華させていくプロセスを詳しく知ることができました。
特に印象的だったのは、幼い頃からの漫画への情熱が、社会人としてのキャリアの中で様々な形となって表れ、最終的に事業としての具現化に至ったという点です。まさに想いを仕事に昇華させた素晴らしいお取り組みだなと感じました。
また、数々のプログラムに飛び込み、新しい学びを得ようとする姿勢からは、起業家魂を感じずにはいられませんでした。クリエイターとしてのご自身の経験を活かしながら、業界の課題解決に真正面から取り組むスタンスには、坂東さんだからこそできる『Why me』のつまった事業アイディアだと伝わってきました。
アニメ業界のインフラを目指し世界に羽ばたく坂東さんのご活躍が、とても楽しみです。
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