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医療業界の課題解決に挑む起業家 右高稜大氏が語る、AI時代の挑戦と学び

2026-01-21濱本

製薬会社のMRから、SNSを活用した医療機関向け採用支援サービスを手がける起業家へ――。右高稜大氏の挑戦は、試行錯誤の連続でした。複数のプログラムへの参加、複数回にわたる事業のピボットを経て、現在の事業にたどり着くまでの道のり。その転機となったWARPでの学びと、AI時代における起業家としての率直な思いを語っていただきました。「とにかく現場に出てお金をもらえるまで頑張る」という力強いメッセージとともに、医療業界の未来を変える挑戦の軌跡をお届けします。​​​​​​​​​​​​​​​​

医療業界の課題解決に挑む起業家 右高稜大氏が語る、AI時代の挑戦と学び
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株式会社TIMEWELLの濱本です。

製薬会社のMRから、SNSを活用した医療機関向け採用支援サービスを手がける起業家へ――。右高稜大氏の挑戦は、試行錯誤の連続でした。複数のプログラムへの参加、複数回にわたる事業のピボットを経て、現在の事業にたどり着くまでの道のり。その転機となったWARPでの学びと、AI時代における起業家としての率直な思いを語っていただきました。「とにかく現場に出てお金をもらえるまで頑張る」という力強いメッセージとともに、医療業界の未来を変える挑戦の軌跡をお届けします。​​​​​​​​​​​​​​​​

プロフィール:

右高稜大(みぎたか りょうた)

株式会社メドエックス CEO

2019年に製薬メーカーでMRとしてキャリアをスタート。静岡での営業経験を経て本社勤務となり、海外の開発品 評価/調査業務に従事。その後、グロービスMBA、CHANGE、経済産業省始動プログラム等に参加し、4回の事業ピボットを経験。2024年12月に南海電鉄の日本初の出向起業スキーム「beyond the Border」に採択され、2025年4月にSNSを活用した医療機関向け採用支援サービスの会社を設立。​​​​​​​​​​​​​​​​#薬剤師 #M.B.A

プロフィール: 製薬会社MRから起業家へ ― 医療現場の課題が導いた新たな挑戦 ピボットを経て辿り着いた答え ― WARPとの出会いが加速させた事業成長 「やりたいことがあります」で十分 ― WARPが提供する圧倒的なサポート体制 医療従事者が笑顔になる未来へ ― 現場主義が導く右高氏のビジョン まとめ 製薬会社MRから起業家へ ― 医療現場の課題が導いた新たな挑戦

------まずは右高さんの現在のお仕事について教えていただけますか?

右高氏:私は現在、SNSを活用した採用支援サービスを展開する会社「株式会社メドエックス」を経営しています。主にInstagramとTikTokを使って、医療機関向けに医療職の採用支援を行っています。

もともとは製薬メーカーでMRとして2019年にキャリアをスタートさせました。静岡で2〜3年ほど営業を経験した後、本社勤務になって自社のパイプラインに繋がるような海外創薬ベンチャーの開発品評価や調査をする仕事をしていました。その後、会社を辞めて、今年の4月にSNSの採用事業の会社を立ち上げたという流れです。

------製薬会社から起業という大きな転身をされたわけですが、そのきっかけは何だったのでしょうか?

右高氏:営業をしていた時に、正直なところ自分の介在価値があまりないなと感じていました。ただ、病院や医療機関にはたくさんの課題があることは分かっていました。当時、グロービスのMBAプログラムに通っていて、起業したいというよりは、目の前にある課題を個人的に解決できたらいいなという思いから始まりました。

それから濱本さんとのつながりで言うと、4年ほど前になりますが、大企業挑戦者プログラムCHANGEに参加させていただいてました。その後は経済産業省の始動(イノベーター育成プログラム)にも参加したりしていて、そういった活動を通じて、徐々に事業を立ち上げる方向に進んでいきました。

ピボットを経て辿り着いた答え ― WARPとの出会いが加速させた事業成長

------WARPに参加されたきっかけについて教えてください。

右高氏:濱本さんのFacebookで案内を見たのがきっかけです。当時の私は、AIについてあまり詳しくなくて、実際に何かを作るという経験もありませんでした。でも、今後AIは絶対に必要になるという認識があって、エンジニアさんと話すときの共通言語として、もう少し知識を持っておいた方がいいかなと思ったんです。

それに、WARPは夜の時間帯での開催だったので、今やっている仕事に対してそんなに負担にならないだろうと。無料というのもあって、参加を決めました。

------これまでにどんなプログラムに参加されて、どのように事業内容が変化していったのでしょうか?

右高氏:まず、CHANGEでは紹介状事業というものを考えていました。クリニックから病院への紹介状を電子化するサービスです。でも、電子カルテ会社がやらない理由があって、それは儲からないからだということが分かり、ピボットしました。

次に、始動プログラムでは、薬剤師向けのサービスに取り組みました。私自身が薬学部出身で薬剤師免許も持っているので、抗がん剤の知識共有サービスを作ろうとしました。専門知識がない薬局でも、専門薬剤師の知識を簡単に共有できるツールです。実際にMVPまで作って10人くらいの薬剤師さんに使ってもらいましたが、結局、日中は忙しくて使う暇がなく、夜の20時以降にログインするような状況で、事業として難しいと判断しました。

その後、聖マリアンナ医科大学がやっている「MIRAI」という医療系プログラムや、神奈川県の「HATSU」という起業家支援プログラムにも参加しました。

------かなり多くのプログラムに参加されていますが、現在の事業にたどり着いたのはどのような経緯がありましたか?

右高氏:2年前の冬頃、「MIRAI」に参加していた時期です。病院の方と話していく中で、紹介会社に払うお金がかかって困っているという話をよく聞きました。特に看護師の採用で困っているという声が多かったんです。薬剤師も需要はあるけれど、看護師の方をやってほしいという要望が強く、市場規模や課題の大きさを考えて、看護師向けにシフトしました。

実は、私は南海電鉄の「beyond the Border」という日本初の出向起業スキームで起業しています。田辺三菱製薬から一度南海電鉄に転職し、すぐに起業させていただけるというプログラムです。去年の12月に最終審査で採択されて、今年4月に会社を設立しました。

「やりたいことがあります」で十分 ― WARPが提供する圧倒的なサポート体制

------右高さんが実際WARPに参加されて、どんなところに良さを感じましたか?

右高氏:まず、サポートが本当に手厚いんです。内藤さんや安藤さんといったエンジニアの方々が、チャットで気軽に質問に答えてくれたり、「30分つなぎましょうか?」と言ってすぐにオンラインで時間を作ってくれたりします。

彼らは時給数万円クラスの人材だと思うのですが、そんな方達がボランタリー精神で親身になって教えてくれるんです。プログラミングスクールに通うとかなりお金がかかりますが、WARPなら無料で高レベルのサポートが受けられます。

私はTikTokの台本を自動で作ったり、評価を自動生成するツールを作ろうとしていたんですが、正直レベルが高すぎて完成までは至りませんでした。でも、その過程で得られた知識や経験は大きかったです。

------WARPはどんな人におすすめですか?

右高氏:AIでサービスを作りたいけど、エンジニアの友達がいない、という人には特におすすめです。事業案がまだ固まっていなくても大丈夫です。他のプログラムだと「これ本当に市場性あるの?」「ユニコーンになるの?」みたいな価値提案ができないと参加できないところも多いですが、WARPは「やりたいことがあります」くらいの感じで受け入れてくれます。

第一回目の参加者だったので、正直エンジニアリングに関してはついていけない部分もありました。講義でせっかく教えてもらっても、自分で作業する時間を創出することは難しくて…。でも、そんな私でも一番良かったと思えるのは、エンジニアの後輩と仲良くなれたことです。今後一緒に何かやっていきたいという話もしています。

あと、実務的な話をすると、WARPは登記費用をサポートしてくれるんです(※編集注:希望者のみ/申請時に事前審査あり)。これから会社を起こしたい人にとっては、すごくありがたい制度だと思います。

------知識面でのメリットはありましたか?

右高氏:カーソルとかV0といったツールを知れたのは大きかったです。WARPに参加していなかったら、カーソルが時価総額でZoomより早く成長しているなんて知らなかったと思います。テキストでアプリを作る経験をしておくと、いざ自分がやりたいとなった時に、知っているのと知らないのでは雲泥の差があります。

AIに対する抵抗感がなくなったというか、「全くできません」という感じではなくなりました。今すぐ何か役立っているかと言われると正直そうでもないんですが(笑)、将来的に絶対必要になる知識を身につけられたと思っています。

医療従事者が笑顔になる未来へ ― 現場主義が導く右高氏のビジョン

------これから未来に向けて、どんなことをやっていきたいと考えていますか?

右高氏:私は「医療従事者が笑顔になるために」というビジョンを掲げています。今は採用支援だけですが、将来的には職場環境の改善や、フレキシブルに働ける世界観を実現したいと考えています。

例えば、タイミーさんのように空いた時間で稼げるサービスがありますよね。看護師さんでも、現場で働きたい人はたくさんいるのに、現場は人手不足という状況があります。介護業界では「カイテク」というスポットで入れるサービスがすでにありますが、医療業界全体でそういう仕組みを作れないかと考えています。

SNSと絡めて、既存の概念にとらわれない新しい価値観で、医療業界を変えていけるような人材になりたいと思っています。

------最後に、これから挑戦しようとしている人たちへのメッセージをお願いします。

右高氏:私自身、いろんなプログラムに参加して、実際に起業するまで2〜3年かかったタイプです。過去の自分への反省として言うとしたら、「とにかくやれ」って思います。プログラムに参加してても、現場で実績を出さない限りは意味がないから、その時間を使うなら顧客と向き合う時間をたくさん持った方がいいとも思います。

プログラムに参加していると仲間もできるし、ある意味落ち着くんです。でも、その「やってる感」が意外と邪魔になることがあるんです。だからこそぜひそこから一歩実践の場に飛び出してみてほしいなと思います。

「とにかく現場に出てお金をもらえるまで頑張る」ーー他の人の意見に振り回されずに、顧客と向き合い、顧客が本当に求めているものを提供できるまで頑張ってみてください。

まとめ

 右高氏のインタビューを通じて、起業への道のりは決して一直線ではないことがよく分かりました。製薬会社のMRから始まり、様々なプログラムへの参加、複数回のピボットを経て、現在の事業にたどり着くまでたくさんの挑戦を重ねられてきたのだと感じました。

印象的だったのは、「プログラムへの参加は重要だが、それに頼りすぎてはいけない」という率直なメッセージです。WARPについても、AIの知識習得やネットワーキングの場として高く評価しながらも、最終的には「現場で実績を出すこと」の重要性を熱いメッセージとして頂きました。

医療業界の課題解決に向けて、既存の概念にとらわれない新しいアプローチで挑戦を続ける右高氏。こういった方が、医療業界をきっと変えていくのだと期待を感じる時間でした。

WARPプログラムの詳細・お問い合わせはこちらから!

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