はじめに ── 地域密着型建設会社の強さとは
こんにちは、株式会社TIMEWELLの濱本隆太です。
建設業界は2024年問題と呼ばれる時間外労働の上限規制適用、深刻な人手不足、資材価格の高騰など、かつてないほどの変革期を迎えています。そうした中でも、地域に根ざした経営を続け、70年以上にわたって顧客との信頼関係を築いてきた建設会社があります。
東京都大田区蒲田に本社を構える藤田建設株式会社です。
本記事では、藤田建設の経営哲学と現場主義を紹介するとともに、中小建設業が今後の時代をどう生き抜くべきかを考察します。
藤田建設の歩み ── 昭和22年から続く蒲田の建築会社
藤田建設は1947年(昭和22年)、蒲田の地で創業しました。以来、大田区を中心に地域の方々に支えられながら、地域とともに歩み続けています。
主な事業領域
| 事業内容 | 詳細 |
|---|---|
| 新築工事 | 5階建て程度の鉄骨造・RC造・木造建築 |
| リフォーム | 室内フルリフォーム、マンション改修 |
| 大規模修繕 | 外壁修繕、防水工事などのメンテナンス |
| 小規模修繕 | 棚の取り付け、水まわり修理など日常のお困りごと |
特筆すべきは、あえて「全体をしっかり確認できる規模」の仕事に特化している点です。大型案件を追わず、自分の目が届く範囲で丁寧な施工を行う。この姿勢が長年にわたる信頼の源泉となっています。
現場主義と「きちっと」の哲学
藤田建設の代表は一級建築士の資格を持ちながら、事務所にこもるのではなく、基本的に毎朝の現場朝礼に参加します。職人と直接その日の作業内容を確認・相談し、進捗や出来具合をチェックする。
同じ現場は一つとしてない。建物の形状や痛み具合、設備状況、日当たり、周囲の環境──すべてが異なる。
マンションのリフォーム一つとっても、実際に現場に足を運び、状況を見極めたうえで図面を書き、スケジュールを調整する。信頼できる職人たちが力量を発揮できるよう段取りを整えることを、代表は「性分」と表現しています。
段取り力が生む信頼の好循環
この丁寧な仕事の積み重ねが顧客との信頼関係に直結し、おかげでリピートとご紹介だけで仕事が途切れないという状態を実現しています。広告に頼らない受注体制は、地域密着型ビジネスの理想形ともいえるでしょう。
変わること・変わらないこと ── 時代への適応力
時代の変化に対応する柔軟性
創業当時は木造新築が主流でしたが、その後コンクリートへの建て替えの波があり、現在はリフォームや大規模修繕が事業の中心です。常に新しい知識や技術を取り入れ、SNSやオンラインミーティングなど新しいツールにも積極的に取り組んでいます。
決して変わらない価値観
一方で、「きちっとやり切る仕事への向き合い方」は創業以来変わりません。表からは見えないけれど重要な部分に特に力を入れる。商店街の活動などボランティアであっても手を抜かない。
努力を怠ればその分が返ってくるし、努力していればいつかどこからか報われる。不思議と、それをしっかり見ていてくれる人がいる。
この言葉に、藤田建設が70年以上にわたって信頼を積み重ねてこられた理由が凝縮されています。
中小建設業が直面する課題と今後の戦略
藤田建設のような地域密着型の中小建設会社は、全国に数多く存在します。しかし、業界全体は大きな課題に直面しています。
2024年問題以降の主要課題
- 労働時間の上限規制: 時間外労働の上限が適用され、従来の働き方では対応できない
- 深刻な人手不足: 建設業就業者の高齢化が進み、若手の入職者が減少
- 資材価格の高騰: 鉄鋼、木材、セメントなど建設資材の価格が上昇
- デジタル化の遅れ: 業界全体でITツール導入が遅れている
中小建設業のDX活用が鍵
国土交通省やIPAが推進する建設DXの流れの中で、中小建設業でもスモールDXの導入が広がっています。
| DX施策 | 効果 |
|---|---|
| クラウド型施工管理ツール | 現場情報のリアルタイム共有、書類作成の効率化 |
| AI見積もりシステム | 見積書のたたき台を自動生成し、作成時間を短縮 |
| ドローン活用 | 高所点検や測量の安全性向上と効率化 |
| BIM/CIM | 3Dモデルで施工前にシミュレーション |
特にAIの活用は安全書類や報告書の作成、図面のチェック、工程管理など、多くの場面で業務効率化に貢献します。
WARP AIコンサルティング ── 建設業のDX推進を支援
建設業のDXを推進したいけれど、何から始めてよいかわからない。そんな中小建設会社の課題に応えるのが、TIMEWELLのWARP AIコンサルティングサービスです。
WARPでは、元大手企業のDX・データ戦略専門家が、企業の現状を丁寧にヒアリングしたうえで、最適なAI・DX導入プランを提案します。
- WARP: 総合AIコンサルティング。現状分析から導入・運用まで一貫支援
- WARP NEXT: 月次更新型の継続支援。導入後のPDCAサイクルを伴走
- WARP BASIC: AI活用の基礎研修。社員のITリテラシー向上から始めたい企業向け
建設業界特有の課題を理解したうえで、現場に無理なく溶け込むDXソリューションを提案します。大規模なシステム投資が難しい中小企業でも、身近なツールから段階的にDXを進められるのが特徴です。
まとめ
- 藤田建設は1947年の創業以来、大田区蒲田を拠点に70年以上にわたり地域密着型の経営を続けている
- 一級建築士が自ら現場に立ち、職人と直接コミュニケーションを取る「現場主義」が強み
- リピートと紹介のみで受注を維持できる信頼関係の構築は、地域密着ビジネスの理想形
- 時代の変化には柔軟に対応しつつ、「きちっとやり切る」という価値観は不変
- 中小建設業は2024年問題、人手不足、資材高騰、DX化の遅れなど多くの課題に直面している
- スモールDXの導入により、中小企業でも業務効率化と競争力向上が可能
