NotePM vs ZEROCK:機能比較と選定ポイント
はじめに:ナレッジマネジメントツールの選び方
ナレッジマネジメントツールを導入しようとすると、多くの選択肢があることに気づきます。その中でも、日本企業でよく比較検討されるのが、NotePMとZEROCKです。どちらも社内の情報管理・共有を支援するツールですが、アプローチや強みが異なります。
本記事では、両者の機能を比較し、どのような企業にどちらが適しているかを解説します。私たちはZEROCKの開発元ですので、当然ながらZEROCKへのバイアスがあります。そこを割り引いて読んでいただきつつ、公正な比較になるよう努めます。
NotePMの概要と特徴
NotePMは、株式会社プロジェクト・モードが提供する社内Wiki・ナレッジベースツールです。「社内版ウィキペディア」をコンセプトに、情報の整理・共有・検索を支援します。
主な特徴として、直感的な操作性が挙げられます。Markdownエディタによる文書作成、ドラッグ&ドロップでのファイル添付など、誰でも使いやすいインターフェースを提供しています。また、全文検索機能により、蓄積した情報を素早く見つけ出すことができます。
さらに、テンプレート機能、バージョン管理、アクセス権限管理など、ナレッジマネジメントに必要な機能が一通り揃っています。価格も比較的リーズナブルで、中小企業にも導入しやすい設定になっています。
ZEROCKの概要と特徴
ZEROCKは、私たちTIMEWELLが提供する社内情報検索AIです。graphRAG技術を活用し、社内に散在する情報を横断的に検索し、AIが回答を生成する点が特徴です。
ZEROCKの強みは、「検索」ではなく「質問と回答」のパラダイムにあります。ユーザーは、キーワードを入力して結果を探すのではなく、自然言語で質問を投げかけ、AIから回答を受け取ります。回答には、根拠となったドキュメントへのリンクも付与されます。
また、マルチLLM対応、AIスライド生成、中堅社員AI(問い合わせ自動応答)、プロンプトライブラリなど、AI活用に特化した機能を提供しています。
機能比較
情報の蓄積方法
NotePMは、ユーザーがWikiページを作成して情報を蓄積していくスタイルです。文書作成のハードルが低く、誰でも情報を追加できる点がメリットです。
ZEROCKは、既存のドキュメント(PDF、Word、PowerPointなど)をアップロードしてナレッジベースを構築します。また、AIナレッジ機能により、チャットの結果をワンクリックで保存することもできます。既存資産を活かしやすい点がメリットです。
検索・情報アクセス
NotePMは、キーワードによる全文検索を提供します。タグやカテゴリによる絞り込みも可能です。検索結果から目的のページを選び、内容を確認するという流れです。
ZEROCKは、自然言語での質問に対してAIが回答を生成します。複数のドキュメントから情報を統合して回答することも可能です。「答え」がすぐに得られる点がメリットですが、複雑な質問への対応力は検索精度に依存します。
AI機能
NotePMにも、AI関連の機能が追加されつつあります。AIによる文書作成支援、要約機能などが提供されています。
ZEROCKは、AI機能がコア機能として設計されています。graphRAG、マルチLLM、AIスライド生成、中堅社員AIなど、AI活用に特化した機能群を提供しています。
連携・統合
NotePMは、Slack、Chatwork、Microsoft Teamsなどのコミュニケーションツールとの連携に対応しています。API提供もあり、他システムとの統合も可能です。
ZEROCKも、Slack、Teamsとの連携に対応しています。また、Google Drive、OneDrive、SharePointなどのストレージサービスからドキュメントを自動取り込みする機能もあります。
価格
NotePMは、ユーザー数に応じた従量課金で、比較的低価格からスタートできます。中小企業にとって導入しやすい価格設定です。
ZEROCKは、AI機能を中心とした設計のため、NotePMと比較すると価格帯は高めです。ただし、検索時間削減や問い合わせ対応自動化による効果を考慮すると、ROIは十分に見込めます。
どちらを選ぶべきか
NotePMが適しているケース
情報を「整理して蓄積する」ことを重視する場合、NotePMが適しています。社内Wikiとして、マニュアルやFAQ、議事録などを整理・共有したい場合に向いています。
また、予算を抑えたい中小企業、まずは手軽にナレッジマネジメントを始めたい企業にも適しています。
ZEROCKが適しているケース
情報を「検索して活用する」ことを重視する場合、ZEROCKが適しています。既存のドキュメントが大量にあり、それを横断的に検索したい場合、AIによる回答生成を活用したい場合に向いています。
また、問い合わせ対応の自動化、提案書作成の効率化など、AI機能を幅広く活用したい企業にも適しています。
併用という選択肢
実は、両者を併用するという選択肢もあります。NotePMで情報を整理・蓄積し、そのデータをZEROCKに取り込んで検索・活用する。こうすることで、両者の強みを活かすことができます。
まとめ:目的に応じた選択を
NotePMとZEROCKは、どちらもナレッジマネジメントを支援するツールですが、アプローチが異なります。情報の整理・蓄積を重視するならNotePM、検索・活用を重視するならZEROCK、という選び方が一つの目安になるでしょう。
最終的には、自社の課題と目的に照らして、どちらが適しているかを判断することが重要です。どちらもトライアル期間を設けていますので、実際に使ってみて比較することをお勧めします。
次回の記事では、社内FAQをAI化する5つのステップを解説します。