こんにちは、株式会社TIMEWELLの濱本です。
「プレゼン資料作成に何時間もかかってしまう」——多くのビジネスパーソンが抱えるこの悩みに、2026年のChatGPTは強力な解決策を提供しています。特に注目すべきは、新たに登場した「エージェントモード(Agent Mode)」です。この機能により、ChatGPTが.pptxファイルを直接生成できるようになりました。
この記事では、2026年1月時点での最新機能を含む、ChatGPTでスライドを作成する4つの方法を、実践的な視点から解説します。
2026年の新機能:エージェントモードでの直接生成
エージェントモードとは
2026年に登場した「エージェントモード(Agent Mode)」は、ChatGPTの自律的な作業実行能力を大幅に向上させた機能です。従来の対話型とは異なり、構成案の作成からスライドデザイン、.pptxファイル生成まで、一気通貫で実行できます。
利用条件:
- ChatGPT Plus、Pro、またはTeamプラン(有料プラン限定)
主な特徴:
- 自動で複数ステップを実行:ユーザーが逐一指示を出さなくても、必要な作業を自律的に進める
- 構成案の提案と修正:スライドの全体構造を提案し、承認後に生成開始
- .pptxファイルの直接生成:PowerPoint形式のファイルをその場で作成
エージェントモードの使い方
- プランの選択:ChatGPT Plus以上のプランに加入
- エージェントモードの有効化:設定からエージェントモードを選択
- プロンプトの入力:「日本について紹介するプレゼン資料を作成してください」
- 構成案の確認:AIが提案する構成案を確認し、必要に応じて修正
- 生成とダウンロード:.pptxファイルが生成されるのでダウンロード
メリット:
- 手間が少なく、初心者でも使いやすい
- 編集可能な.pptxファイルが生成される
- 構成から生成まで一貫した品質
デメリット:
- 有料プラン限定
- デザインのカスタマイズ性には限界がある
方法1:Advanced Data Analysisで.pptx生成
従来からある標準機能
Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)は、ChatGPT Plus以上で利用できる標準機能です。Pythonコードを実行し、データ分析やファイル生成を行えます。
具体的な手順
- Advanced Data Analysisの有効化:設定で確認
- プロンプトの入力:「PPTXファイルを出力してください。中身は日本について解説するスライド」
- コード実行の指示:「Code Interpreterを使用してこの場で実行してください」
- ファイルのダウンロード:生成されたファイルをダウンロード
注意点とトラブルシューティング
エラーが発生した場合:
- 「MNT/DATAにあるかどうか確認して」と追加指示
- MNT/DATAは、生成されたファイルが一時的に格納されるディレクトリ(フォルダ)
改善指示の例:
- 「中身をもっとリッチにしてください」
- 「図とかも入れてみたいな」
メリットとデメリット
メリット:
- ChatGPTの標準機能で完結
- 編集可能な.pptxファイルが生成される
- テキストベースの構成案作成に有効
デメリット:
- デザイン性や表現力は低い
- 図やグラフの挿入は苦手(文字化けすることも)
- エラーが発生することがある
適している用途:
- 資料作成の初期段階における「下書き」や「構成案」
- テキスト中心のシンプルなスライド
方法2:GPTs「Slide Maker」で高品質スライド
GPTsとは
GPTs(ジーピーティーズ)は、特定の目的に特化してカスタマイズされたChatGPTのバージョンです。GPT Storeから様々なGPTsを探して利用できます。
「Slide Maker」の特徴
「Slide Maker」は、スライド資料作成に特化したGPTsで、以下の機能を持っています:
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| 構成案の提示 | スライドの全体構造を事前に提案 |
| 画像の自動挿入 | 内容に合わせた画像を自動選定・配置 |
| リッチなテキスト | 説明文として成立するレベルの文章生成 |
| オンライン編集 | ブラウザ上で直接編集可能 |
使い方の流れ
- Slide Makerの起動:GPT Storeから検索して選択
- テーマの入力:「日本について紹介するスライドを作って」
- 構成案の確認:提案された構成案(例:全12枚)を確認
- 生成開始:「お願いします」と返答して生成開始
- 外部サイトでの表示:連携サイトに遷移し、スライドが表示される
- 編集:「Edit」ボタンで微調整
生成される品質
デモンストレーション結果:
- タイトル:「日本の多様な魅力とは」
- 各ページに適切な画像が配置
- 文化、食、観光など、充実したテキスト内容
- 視覚的に優れたデザイン
メリットとデメリット
メリット:
- 画像付きで視覚的に優れたスライド
- 構成案に基づいた一貫性のある内容
- オンラインで編集可能
- 質と速度のバランスが良い
デメリット:
- 外部サービスへの依存
- 利用規約・プライバシーポリシーの確認が必要
- 企業テンプレートの適用は難しい場合がある
適している用途:
- 一定レベル以上の品質を手軽に求める場合
- 視覚的な要素を含んだスライドが必要な場合
方法3:Canvas機能でHTML/Reactスライド
Canvas機能とは
Canvas機能は、ChatGPTの右側に専用の表示領域を設け、HTML、CSS、JavaScriptで記述されたコンテンツをリアルタイムでプレビュー・実行できる機能です。
有効化と基本的な使い方
- Canvasの有効化:設定メニューから「Canvas」をオンにする
- モデルの選択:GPT-4o以上の対応モデルを選択
- プロンプトの入力:「日本を解説するスライド資料を作成してください、5枚程度」
- 形式の指定:「HTMLで作って、スライド」と出力形式を明示
- リアルタイムプレビュー:右側のCanvasエリアにプレビュー表示
Reactによるインタラクティブスライド
Reactとは: JavaScriptライブラリで、インタラクティブなUI構築に適しています。
Reactスライドの特徴:
- 「次へ」ボタンでページ切り替え
- アニメーション効果の実装
- より高度なインタラクション
対話的な改善プロセス
デザイン改善の例:
- 「図とかアイコンとか入れてもっとデザインよくして」
- 「画像部分が縦に大きすぎるので小さくして」
- 「背景色を変えて」
AIが指示を解釈してコードを修正し、プレビューで確認しながら理想形に近づけます。
メリットとデメリット
メリット:
- デザインのカスタマイズ性が非常に高い
- 対話的な修正プロセス
- インタラクティブな要素の追加が可能
- Web技術の学習にも繋がる
デメリット:
- .pptxファイルではなく、Webページ(HTML)形式
- オフラインでのプレゼンには不向き
- ある程度の試行錯誤が必要
適している用途:
- ユニークでインタラクティブなプレゼンテーション
- Web技術に慣れ親しんでいるユーザー
- クリエイティビティと自由度を重視する場合
2026年のその他のアプローチ
VBAマクロによる自動化
PowerPoint VBA(Visual Basic for Applications)を使い、ChatGPTにマクロコードを生成させる方法も可能です。
メリット: PowerPointの全機能を活用可能 デメリット: マクロの知識が必要
ChatGPTアドイン
一部のサードパーティアドインを使うことで、PowerPoint内から直接ChatGPTを呼び出せます。
注意点: セキュリティとプライバシーの確認が必要
TIMEWELLのAIソリューション:資料作成業務を効率化
エンタープライズ向けAIプラットフォーム
**ZEROCK**は、企業向けに安全なAI活用環境を提供します。ChatGPTのような生成AIを、企業のセキュリティポリシーに準拠した形で利用できます。
主な機能:
- AWS国内サーバーでの安全な運用
- GraphRAG技術によるナレッジコントロール
- プロンプトライブラリで業務効率化
AIコンサルティングサービス
**WARP**では、AI導入コンサルティングを提供しています。ChatGPTを活用した資料作成業務の効率化について、元大手企業のDX専門家がアドバイスします。
サポート内容:
- 最適なAIツールの選定
- 社内導入計画の策定
- 従業員向けトレーニング
まとめ:目的に合わせて最適な方法を選ぼう
4つの方法の比較表
| 方法 | 品質 | 手軽さ | 出力形式 | 適している用途 |
|---|---|---|---|---|
| エージェントモード | 高 | 高 | .pptx | 初心者、一般的なビジネス資料 |
| Advanced Data Analysis | 中 | 高 | .pptx | 構成案、下書き |
| GPTs (Slide Maker) | 高 | 高 | Web/画像 | 視覚的に優れた資料 |
| Canvas (HTML/React) | 最高 | 低 | HTML | ユニークなプレゼン |
主要ポイント
- 2026年の新機能:エージェントモードで.pptx直接生成が可能に
- 有料プラン限定:Advanced Data AnalysisやエージェントモードはChatGPT Plus以上が必要
- 用途で選ぶ:下書きならAdvanced Data Analysis、品質重視ならGPTsやエージェントモード、自由度重視ならCanvas
- 組み合わせも有効:叩き台をAIで作り、PowerPointで仕上げる使い方も推奨
今後の展望
ChatGPTのスライド生成機能は、2026年も進化を続けています。エージェントモードの登場は、AI活用の新しい段階を示しています。これらの機能を活用することで、資料作成時間を大幅に削減し、より本質的な業務に集中できるでしょう。
