株式会社TIMEWELLの濱本です
株式会社TIMEWELLの濱本です。
新規事業に挑戦したいという気持ちが増したのは、病気がきっかけ
新規事業に挑戦したいという気持ちが増したのは、病気がきっかけ。思いを実現するために参加した始動では何を得られたのか。本間由美子さんは、キリンビールで営業職を担当しながら、患者が前向きに生きられる透析患者向けのコミュニティサービスを起案中だ。始動での学びをもとに、社会課題の解決につながる新規事業立ち上げを目指している。
透析患者のためのコミュニティ作りと自立支援を目指して 始動に参加するきっかけと人生の変化 - 世界を広げ、"doer"への第一歩を踏み出す 患者目線のコミュニティ作りを目指す - 多様な業界との協業で、透析患者の悩みに寄り添うサービス開発へ
2012年にキリンビールに有期雇用契約社員で入社し満了後、エキスパートMDに着任。現在は、東京多摩エリアの量販店におけるビールの個店営業を担当。
2022年に自身の腎不全末期が判明。病気をきっかけに透析患者支援に目覚める。透析患者向けのコミュニティサービスを起案中。患者が前向きに生きられるサービス作りを目指す。
透析患者のためのコミュニティ作りと自立支援を目指して
ーーーーーどのような事業をしたいのか詳しく教えてください
透析患者さんのコミュニティが
透析患者さんのコミュニティができる場所ってないなっていうふうに思っていて、オンラインではちょこちょこFacebookのグループだとかSNSのグループはあるんですけど、そういうところに参加できているのって全体の1%ぐらい、もうそれ未満ぐらいなんですよ。あと患者会とかリアルな会はもう結構老朽化しちゃってるっていう実態があって、なかなか患者さんの声が表に出てくる場所がないなって思っていました。
一方で、患者の大先輩みたいな方って、すごくいろんなことを知っていて、個人的に知り合うと様々なことを教えてくださって、そんなの知らなかったみたいなことも私は結構教えて頂いて助かったことがあるんです。でもそれを共有できる場所ってなかなかなくて。
そういった知識や経験を共有できるコミュニティがまず欲しいなと思ったんですけど、一方で、LINEのオープンチャットを作った中(※1)で感じたのが、やっぱり病気だからみなさんつらい話って結構しがちなんですよね。私もそうなんですけど、特に患者同士が集まると、つらい話とか愚痴とかそういうのになる。するとコミュニティが一気に暗くなっちゃって、参加しているのもつらくなるんです。頑張れとか頑張ろうねぐらいだったらいいんですけど、それが続くと結構お互いマイナスな影響があって。
だから、コミュニティの作り方自体もちゃんと何か先導していかないと、マイナスに働くんだなっていうのを実感しています。ですので、患者さんが前向きなコミュニケーションを取れるような場所が作れたらいいなっていうのがまず一つです。
それで、事業にしていこうと思ったときに、患者さん同士でプロジェクトを組んで、患者のための商品を開発したり、それを自分たちプラス他の患者さんに売っていくみたいなことができたら、アイデアの共有もしやすいし前向きな話ができるんじゃないかなって思っているのが直近の話です。
要は、患者同士のライフハックが
要は、患者同士のライフハックができる場所みたいなところを作りたいと考えています。
(※1)透析患者向けLINEオープンチャット
ーーーーー事業検討を進めてく上で、大切にしてることは何ですか?
ずっと初期から言っているのは、「病気になっても人生終わらない」っていうのがテーマみたいになっていて、病気になっても面白い人生を謳歌できるっていうことを大切にしています。
もう1つ大切にしていることが、病人が守られるだけの立場じゃないっていうところです。病気だからかわいそうだとか守ってあげたいって言ってもらえるのはすごくありがたいんですけど、それが過剰になりすぎるとその人の自立心を奪ってしまう事例も、ヒアリングで結構見てきたんですよね。
例えば、働きたいって言っている方がよくよく話を聞くと、福祉とかで事足りているから実は働きたくなかったりとか、私はお金があれば今困っていることはだいたい全部解決できると考えてるんですが、働く意欲をなくしているから叶わないとか。甘やかされるだけが福祉じゃない、自立に繋げてこそだってすごく感じていて。
だから、事業検討を進める上では
だから、事業検討を進める上では、「病気になっても人生終わらない」ということと、「病人が守られるだけの立場じゃない」ということを大切にしています。
始動に参加するきっかけと人生の変化 - 世界を広げ、"doer"への第一歩を踏み出す
社内で「未来ゼミナール」というのに参加したことがきっかけでした。未来ゼミナールの中で「Change by One Japan」が案内されて、参加したんです。さらにそのChange by One Japanの中で始動が案内されて、かつ、そのChange by One Japanの時にお世話になっていた方の開催されている始動の説明会みたいなものに行ったんですよ。しかもそれもなんかよくわからない状態で行って、内容がいいなと思って始動に応募することにしました。参加したプログラム内で案内されると、もう行くしかないだろうみたいな勢いがありました。
ーーーーーはじめの、「未来ゼミナール」というのは何ですか?
未来ゼミナールというのは、キリン社内の有志団体「キリンアカデミア」が開催していて、トヨタさんとANAさんと、キリンと、あとJTさん、IBMさんが合同で参加している、新規ビジネスを学ぶための3ヶ月のプログラムなんです。他のプログラムと違う特徴っていうのが、プログラムの中でチーミングイベントがあって、1人で基本的にはみんな参加してくるんですけど、その中でアイディアに共感した誰かとペアだったり、3人ぐらいのチームになれるっていうのが特徴で、なんか個人的にはそれがめっちゃ楽しくて、私は2年連続参加するっていうちょっと図々しいことをしました。
ーーーーー始動に取り組んで、人生における変化って何かありますか
ーーーーー始動に取り組んで、人生における変化って何かありますか?
始動に取り組んで、特に世界が大きく広がったように感じています。
始動に参加する前は、自分が所属している会社で仕事することが人生のほとんどみたいなところがあったんです。でも始動に参加して、本当にいろんなところで働いている人やいろんな仕事をしている人がいて、こんなにたくさんの仕事があるんだって初めて知るぐらい、私は世の中のことを知らなかったことに気がつきました。
始動でたくさんの人と出会い、いろいろな話を聞けたことが、すごく自分にとってよかったなと思います。まだまだ教えてもらっている段階ですけど、始動に参加できて本当に楽しいなと感じています。
ーーーーー始動の9期の中で印象的だった事業や人はいますか?
9期の中で印象的だったのは、Changeの同期の方でもいらっしゃいましたが、海洋ゴミについて取り組みされている方がいらっしゃったことですね。
私はちょうどその頃、キャンプが好きで海にキャンプに行ったばかりだったんです。自分の地元の海は寂れた地元なんであまりボランティアとかそういうのに力を入れていないようなところなんですけど、すごく綺麗な風景なのにゴミがすごかったんですよ。
そのときに友達と「ゴミさえなかったらもっと人を誘致したりできるのにね」なんて話をしていた矢先で、始動の同期の方が海洋ゴミ対策の事業をされているって聞いて、私はそれはすごく面白いし必要だって思ったんです。本当にこの世の海から全部ゴミがなくなったら最高だなって。
今日本もインバウンドにすごく力を入れているから、景観が良くなるだけで、もっといろんな価値が生まれると思うんです。
だから、その方の事業はすごく印象に残っています。
ーーーーーあなたにとって(始動のキーワードである)「doer」って何ですか?「doer」になる秘訣は?
「doer」になる秘訣は、「迷ったらGO」ということかなと思っています
「doer」になる秘訣は、「迷ったらGO」ということかなと思っています。迷っていたら絶対に進めないから、とりあえず押し進めちゃえば何とかなると思っているんです。行ったら何とかなるし仲間が増えていく、それが大事だと思います。
私は共感性が高いタイプなので、共感性も大事にしています。幼少期からずっとそうで、母親譲りで喜怒哀楽が激しいタイプなんです。
だから、「doer」になるためには、迷ったときこそ行動に移すこと、そして共感性を大切にすることが秘訣だと思います。自分の感性を信じて、行動に移す勇気を持つことが「doer」への第一歩だと私は考えています。
ーーーーーどういう方が始動に来ると良いか、本間さんの考えを教えてください。
そうですね、どういう人でも何かこうちょっとでも興味あったらやったらいいのにって思いますね。せっかく国がお金をかけて「やろうぜ」って言ってるわけですから、どんな人でもやったらいいんじゃないかなって思います。
変な話ですが、何で私がここに潜り込めたのかってずっと思ってるんですよ。周りの同期では、量子コンピューターがどうとか、CO2から糸を作るだとか、月面探索バイクとか言ってる方たちがいる中に、なんで私がこんなところにいられるんだろうって思うぐらい奇跡を感じてます。
でも、始動に来たら来たで周りの
でも、始動に来たら来たで周りの人たちに影響されて、私も何かやりたい、やれるっていうふうに思えるので、ぜひ私のような何でもない人でも始動に参加してほしいなと思います。
患者目線のコミュニティ作りを目指す - 多様な業界との協業で、透析患者の悩みに寄り添うサービス開発へ
ーーーーーどんなことに次チャレンジしていきたいかなど、未来構想はありますか?
実は私が働いている会社では、契約社員だけ副業が禁止なんです。なので、それをどうかいくぐって起業しようかなみたいなことを今考えています。
ただ、コソコソやっているのも嫌なので、同時に副業解禁についても取り組みを進めているところです。今年中は難しいかもしれないですけど、堂々とやれるような環境が作れたらいいなと思っています。
会社として副業を解禁して頂いて、自分の会社員の
会社として副業を解禁して頂いて、自分の会社員の仕事と両立してやっていけたらいいなと思っているんです。事業としてどうなのかということで言うと、事業として強い事業にするにはとか、大きく展開するにはなどは考えなければいけないでしょうが、そのためにはまず自分の会社で副業を解禁させることがハードルだと思っているので、そこをまず乗り越えていきたいですね。
ーーーーー皆さんに向けて何かメッセージありますか
透析患者さんの小さな悩み事ってすごくたくさんあるんですよ。私はその悩みを1つ1つ、患者さんのアイデアで解決していきたいと思っています。でもそれには私たちだけじゃできなくて、いろんなところと協力させて頂きたいなと考えているんです。
特に医療のところは医療業界が解決してくれるので、私が解決したいのはもうちょっと生活に密着したライフハック的なところなんです。例えば、透析治療を受けている間、真冬でも長袖が着られないのがつらいとか。でも別にちょっと工夫したら着れるはずなのに、誰も工夫してくれないんですよ。だから自分たちでそういうものを開発したいと思っています。
だから、医療業界だけじゃなくて、例えば今の例だったら、洋服関係の方とも協業できると思っています。
他にも、患者さんから要望があったのは、キリンさんで水分摂取の制限がある患者向けの栄養ドリンクを作ってほしいとか。でもそれを聞いて、ドリンクじゃなくてサプリみたいな方がいいのかなとも思ったり。最近はグミサプリの広告もよく見かけますしね。
そういった家の中の製品とか生活の中にある食品とか、あらゆる事業と協業の可能性があると思うんです。
なので突然始動の皆様には連絡するかもしれないですけど、そのときはどうか優しくしてください。仲間募集中です。
