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深刻化する詐欺被害から身を守る!初心者でもできる最新対策ガイド

2026-02-26濱本 隆太

被害総額3,200億円超の詐欺から身を守る実践ガイド。ニセ警察詐欺・SNS型投資詐欺の最新手口と、iPhone・Androidで今すぐできる7つの対策を解説。

深刻化する詐欺被害から身を守る!初心者でもできる最新対策ガイド
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こんにちは、株式会社TIMEWELLの濱本です。今回は少し趣向を変えて、私たちのデジタルライフを脅かす「詐欺」という深刻な問題について、その最新動向と具体的な対策を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

先日、高市総理から令和7年(2025年)の詐欺被害状況について、極めて深刻な事態であるとの発表がありました。被害総額は3,200億円を超え、1日あたり約9億円もの大金が、私たちの知らないところで騙し取られている計算になります。かつて詐欺といえば高齢者が主なターゲットでしたが、SNSの普及に伴い、その手口は巧妙化・多様化し、今や若い世代にも被害が急拡大しているのが実情です。[1]

この記事を読んでいるあなたも、決して他人事ではありません。しかし、正しい知識と対策を身につければ、詐欺被害に遭うリスクは大幅に減らせます。最新の詐欺手口から、iPhoneやAndroidスマートフォンで今すぐできる具体的な設定方法、そして政府が進める新たな対策まで徹底的に解説します。

驚愕の被害実態:数字で見る日本の詐欺被害

まず、警察庁が公表した最新のデータから、日本の詐欺被害がいかに深刻であるかを見ていきましょう。令和7年(2025年)の被害状況は、まさに「国家的な危機」と言っても過言ではないレベルに達しています。[2]

詐欺の種類 被害総額 認知件数 前年比(被害額)
特殊詐欺 約1,414億円 27,758件 +96.7%
SNS型投資・ロマンス詐欺 約1,827億円 15,142件 +43.6%
合計 約3,241億円 42,900件 +62.8%

出典:警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」 [2]

合計被害額は約3,241億円。これは、前年から6割以上も増加しており、過去最悪の数字を更新しました。特に注目すべきは、SNSを悪用した「SNS型投資・ロマンス詐欺」の被害額が、従来の「オレオレ詐欺」などに代表される特殊詐欺の被害額を上回っている点です。これは、詐欺の主戦場が、固定電話からスマートフォンへと完全に移行したことを示しています。

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あなたも狙われている!巧妙化する最新詐欺手口ワースト3

なぜ、これほどまでに被害が拡大しているのでしょうか。その背景には、犯人グループによる手口の巧妙化があります。ここでは、特に被害が深刻な最新の手口を3つ、ランキング形式で解説します。

第1位:「ニセ警察詐欺」

現在、最も深刻な被害を出しているのが、警察官をかたる「ニセ警察詐欺」です。令和7年の特殊詐欺被害額約1,414億円のうち、実に985億円以上がこの手口によるもので、特殊詐欺全体の約7割を占めています。[2]

この手口の恐ろしい点は、公的機関の権威を悪用し、被害者を心理的に追い詰める点にあります。犯人は、国際電話番号などを使って電話をかけ、次のような言葉で不安を煽ります。

「あなたの銀行口座がマネーロンダリングに利用されています」 「あなたの携帯電話が不正に契約され、犯罪に使われています。このままだと逮捕されますよ」

そして、「資産を保護するため」「口座を調査するため」と称して、偽のウェブサイトに誘導して個人情報を入力させたり、指定した口座にお金を振り込ませたりします。最近では、偽の警察手帳や逮捕状をビデオ通話で見せつけ、信じ込ませる手口も確認されています。[3]

かつてのオレオレ詐欺が高齢者を主なターゲットにしていたのに対し、このニセ警察詐欺は、30代(2,221件)や20代(1,686件)といった若い世代に被害が集中しているのが特徴です。[2] 社会経験が比較的浅く、警察からの突然の電話に動揺しやすい若者が狙われています。

第2位:「SNS型投資詐欺」

FacebookやInstagramなどのSNSで、「有名人や著名人が推薦!」「元本保証で月利30%」といった魅力的な広告を見たことはありませんか?これらは、SNS型投資詐欺への入り口である可能性が非常に高いです。

この手口では、広告をクリックしたユーザーをLINEの投資グループなどに誘導し、アシスタント役のサクラが親切に投資のやり方を教えながら、偽の投資アプリやサイトへ登録させます。最初は少額の投資で利益が出たように見せかけ、被害者を信用させた後、「限定の投資案件」「VIP専用プラン」などと持ちかけて、より高額な入金を促します。しかし、いざ利益を引き出そうとすると、「税金が必要」「保証金が必要」などと様々な理由をつけて出金を拒否し、最終的には連絡が取れなくなります。[2]

被害金の振込先として、暗号資産(仮想通貨)が利用されるケースが増えているのも特徴です。暗号資産は送金が迅速で追跡が困難なため、犯人グループに好まれています。

第3位:「SNS型ロマンス詐欺」

SNSを通じて知り合った外国人などを名乗る人物と交流を深める中で、恋愛感情や親近感を抱かせ、金銭をだまし取るのが「SNS型ロマンス詐欺」です。

犯人は、軍人、医師、実業家など、社会的地位の高い人物を装い、甘い言葉で巧みに被害者の心に入り込みます。そして、十分に信頼関係を築いたところで、「事業に失敗して資金が必要になった」「あなたに会うための渡航費が足りない」「一緒に暮らすための家の購入資金を送ってほしい」など、様々な口実で送金を要求します。[2]

この詐欺の被害者は、40代から60代の男女が中心です。一度信じ込んでしまうと、周囲の忠告にも耳を貸さず、多額の送金を繰り返してしまう傾向があります。

今すぐできる!スマートフォン詐欺対策7選

巧妙化する詐欺から身を守るためには、何よりもまず、お使いのスマートフォン自体で対策を講じることが不可欠です。ここでは、初心者でも簡単に設定できる7つの対策を、具体的な手順とともに紹介します。

対策1:iPhoneの標準機能をフル活用する

iPhoneユーザーであれば、特別なアプリを入れなくても、OSに標準搭載された機能で強力な詐欺対策が可能です。特に「iPhone 17」をはじめとする最新機種で利用できるiOS 26以降の機能は非常に有効です。

不明な発信者を消音にする

これは、連絡先に登録していない番号からの着信を自動的に消音し、留守番電話に送る機能です。詐欺電話の多くは知らない番号からかかってくるため、この設定をオンにしておくだけで、不要な電話に出るリスクを大幅に減らせます。

設定方法:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「電話」をタップ
  3. 「不明な発信者を消音」をタップし、スイッチをオンにする

「通話の理由を尋ねる」スクリーニング機能(iOS 26以降)

これは、AIアシスタントのSiriがあなたに代わって電話に応対してくれる画期的な機能です。[4] 不明な番号から着信があると、Siriが相手に名前と用件を尋ね、そのやり取りがリアルタイムで画面に文字表示されます。あなたはそれを見て、電話に出るか、拒否するかを判断できます。

設定方法:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「電話」をタップ
  3. 「不明な発信者をスクリーニング」をタップ
  4. 「通話の理由を尋ねる」を選択

この機能を使えば、病院からの折り返し電話など、重要な連絡は受け取りつつ、怪しい営業電話や詐欺電話はシャットアウトするという、理想的な電話環境を構築できます。

対策2:Androidの標準機能で鉄壁ガード

Androidスマートフォン、特にGoogle Pixelシリーズには、iPhoneに勝るとも劣らない強力な迷惑電話対策機能が搭載されています。

通話スクリーニング(Google Pixel)

Googleアシスタントが、かかってきた電話の相手に用件を尋ね、その内容を文字で表示してくれます。[5] 迷惑電話と判断すれば、そのまま通話を終了させることも可能です。

迷惑電話対策フィルター(Google電話アプリ)

Googleの「電話」アプリには、迷惑電話の可能性がある番号からの着信を警告したり、自動でブロックしたりする機能があります。多くのAndroidスマートフォンに標準でインストールされていますので、ぜひ設定を確認してみてください。

設定方法:

  1. 「電話」アプリを開く
  2. 右上のメニュー(︙)から「設定」をタップ
  3. 「発信者情報 / 迷惑電話」をタップ
  4. 「迷惑電話をブロック」などのスイッチをオンにする

対策3:キャリアの無料サービスを申し込む

詐欺電話、特にニセ警察詐欺では、海外からかけられる国際電話が悪用されるケースが後を絶ちません。普段、国際電話を利用しないのであれば、各携帯キャリアが提供する無料の着信拒否サービスを申し込んでおきましょう。

ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどの主要キャリアは、「国際電話不取扱受付センター」を通じて、国際電話の発着信を一括で停止するサービスを提供しています。[6] 「国際電話不取扱受付センター」と検索し、Webサイトから簡単に申し込むことができます。

対策4:警察庁・警視庁の公式アプリを導入する

国や警察も、アプリを通じた対策に力を入れています。

  • 警察庁推奨 特殊詐欺対策アプリ(近日公開予定):詐欺に使われた番号からの着信を自動でブロックしたり、国際電話を一括で拒否(Androidのみ)したりする機能が無料で提供される予定です。[7]
  • 警視庁「デジポリス」:この防犯アプリには、2025年12月から「国際電話番号ブロックシステム」が追加されました。詐欺に使われやすい国際電話からの着信を遮断してくれます。[8]

これらの公式アプリは無料で利用できるため、インストールしておいて損はありません。

対策5:サードパーティ製アプリで防御力を高める

より高度な対策を求めるなら、「Whoscall」や「トビラフォンモバイル」といったサードパーティ製の迷惑電話対策アプリの導入も有効です。これらのアプリは、独自のデータベースに基づいて、かかってきた電話番号が迷惑電話かどうかを瞬時に判定し、警告や自動ブロックを行ってくれます。

対策6:絶対に守るべき「4つのない」

どのようなテクニカルな対策を講じても、最終的に自分自身を守るのは、基本的な心構えです。以下の「4つのない」を常に意識してください。

  1. 知らない番号の電話には出ない
  2. SMSやメールに記載されたURLは安易にクリックしない
  3. 「お金を払え」「お金がもらえる」という話はすぐに信じない
  4. 電話やSNSで安易に個人情報を教えない(口座番号、暗証番号、マイナンバーなど)

対策7:困ったときの相談窓口

もし、少しでも「怪しいな」「詐欺かもしれない」と感じたら、一人で悩まず、すぐに専門の窓口に相談してください。

  • 警察相談専用窓口は 「#9110」
  • 消費者ホットラインは 「188」(いやや!と覚えましょう)

これらの番号に電話すれば、専門の相談員が対応してくれます。友人や家族に相談しにくいことでも、気兼ねなく話すことができます。

政府も本気!「国民を詐欺から守るための総合対策2.0」

深刻化する被害を受け、政府も対策を強化しています。高市総理のリーダーシップのもと、「国民を詐欺から守るための総合対策2.0」が策定され、官民一体となった取り組みが進められています。[9]

  • 仮装身分捜査の導入:警察官が身分を隠して闇バイトの募集に応じ、犯行グループに潜入する捜査手法です。実際に強盗を実行しようとしていた犯人を未然に検挙するなどの成果が上がっています。[10]
  • 法改正の動き:携帯電話契約時の本人確認義務の範囲を拡大したり、架空名義口座を使った詐欺対策を可能にしたりする新たな法案が国会に提出される方針です。
  • 金融犯罪対策センターの構築:官民が連携し、金融犯罪に関する情報を集約・分析する新たな組織の設立も進められています。

これらの対策は、犯行グループの活動を根底から揺るがす可能性を秘めており、今後の成果が期待されます。

まとめ:自らの手でデジタルライフを守り抜く時代へ

本記事では、最新の詐欺被害の実態から、今すぐ実践できる具体的な対策までを網羅的に解説しました。被害額3,200億円という数字は、もはや詐欺が一部の人の問題ではなく、社会全体で取り組むべき喫緊の課題であることを示しています。

犯人たちの手口は日々巧妙化していますが、私たちユーザーも、スマートフォンの設定を見直し、新しい知識を身につけることで、その脅威に対抗することができます。特に、iPhoneの「通話の理由を尋ねる」機能や、警察庁が間もなくリリースする公式アプリは、今後の詐欺対策のスタンダードとなる可能性を秘めています。

この記事で紹介した対策を一つでも多く実践していただき、あなた自身、そしてあなたの大切な家族や友人を、悪質な詐欺から守る一助となれば幸いです。デジタル社会を安全に、そして安心して楽しむために、今日から行動を始めましょう。


参考文献

[1] 高市早苗. (2026, February 25). X投稿. https://x.com/takaichi_sanae/status/2026570774086295897

[2] 警察庁. (2026, February 12). 令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値). https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/kouhou.pdf

[3] 警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ. (2025, November 17). ニセ警察詐欺に注意!. https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/new-topics/241218/02.html

[4] Torres, M. (2026, January 19). iPhoneで詐欺電話に出ないための設定。スクリーニング機能を有効にする方法を解説. ハフポスト. https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_69683301e4b00edae2a36882

[5] Google Japan. Google Pixel の AI が電話対応をしてくれる、通話スクリーニング. https://store.google.com/intl/ja/ideas/articles/google-pixel-call-screening/

[6] 国際電話不取扱受付センター. https://www.kokusai-teishi.com/

[7] 警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ. 警察庁推奨アプリ. https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/apps/

[8] 警視庁. (2026, February 5). 防犯アプリ デジポリス. https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/furikome/digipolice.html

[9] 首相官邸. (2026, February 20). 第221回国会における高市内閣総理大臣施政方針演説. https://www.kantei.go.jp/jp/105/statement/2026/0220shiseihoshin.html

[10] 日本経済新聞. (2026, January 29). 警察官「闇バイト」潜入捜査、25年は13件. https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD27AGW0X27AGW0X20C26A1000000/

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