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日本発スタートアップ最前線

2026-02-07濱本 隆太

野村不動産での社内起業「TOMORE」やシリコンバレーから学ぶ起業家精神など、日本発スタートアップの挑戦と革新の軌跡をインタビュー形式で紹介します。

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日本発スタートアップ最前線

この記事は2本の関連記事を統合して作成されました。

目次

  1. 野村不動産での社内起業とライフスタイル革新の旅|TIMEWELL
  2. 変革への一歩:明石太陽さんと後藤清子さんが語る、シリコンバレーから学ぶ起業家精神 |TIMEWELL

野村不動産での社内起業とライフスタイル革新の旅|TIMEWELL

黒田翔太さんは、野村不動産でのキャリアを背景に、自らが主導する社内起業事業「TOMORE(トモア)」を立ち上げました。この新しい事業では、次世代に向けた革新的なライフスタイルの創造を目指しています。本インタビューでは、、彼がどのようにしてこの事業を立ち上げ、将来何を実現したいと考えているのかを掘り下げます。

社内起業を通じ、新しいライフスタイル創造に挑む 社内起業家としての課題と工夫: 経営層との連携とチームビルディングの重要性 将来展望と始動プログラムへのメッセージ

黒田翔太(くろだ しょうた)

野村不動産株式会社所属

マンション分譲事業、戸建分譲事業、投資・開発事業、ビルディング事業、建築・設計事業、資産運用事業

2010年に野村不動産株式会社に新卒入社し、以後約10年間に渡り国内外の不動産ファンドの商品組成・運用業務を担当。その後、同社従業員組合委員長としてイノベーティブな会社風土への変革に取り組む。この経験を経て、「本気のイノベーションを自ら生み出したい」という強い意志のもと、約3年かけて同社初の社内起業を実現した。 現在は、「TOMORE(トモア)」という新規事業を推進しており、次世代の一人暮らし体験のアップデートを目指すこのプロジェクトは、経済産業省主催「始動 Next Innovator 2023」に採択されるなど、その革新性と社会的意義を高く評価されている。

社内起業を通じ、新しいライフスタイル創造に挑む

ーーーーー簡単に自己紹介をお願いします。

始動9期の黒田翔太と申します。 野村不動産に2010年に入社し、リーマンショック直後の厳しい時代を経験しながら、国内外の不動産ファンド事業に約10年間携わってきました。 31歳で会社の労働組合委員長を務めたことが私にとって大きな転機となりました。会社をもっと挑戦を許容する風土へと変えていくためには、自分自身もイノベーティブな活動を進めていかなければならないと感じ、4年前から現在の社内起業活動を開始しました。 コロナ禍では非常に苦しい時期もありましたが、何とかPoC(Proof of Concept)を乗り越え、事業化フェーズに至るまでにこぎつけ、現在は新しいライフスタイルの創造に向けて、日々活動を続けています。

ーーーーー社内起業の事業概要を教えてください。

詳細を細かく話すことは難しいのですが、特に日本において若者や次世代がもっと生き生きと挑戦を楽しめる世界にしていきたいという思いがあり、そのためにもまず不変的な生活基盤自体をアップデートする事が必要だと考えました。 ライフスタイルやワークスタイルが、特にコロナパンデミックを経て変化する一方で、若い世代の一人暮らしのあり方は長年変わっていません。たとえば、ワンルームで25平米、使用しない空間や設備が存在する一方で、それ以上の体験価値を提供できていないという状況です。 そこで、私たちの事業は、野村不動産のリソースを活用しながら、建物ごと、住む空間自体をアップデートし、そこにネットワークを作り、人とのつながりから新しい活動をサポートするコミュニティ機能を備えた新しいライフスタイルモデルの創造を目指しています。

社内起業家としての課題と工夫: 経営層との連携とチームビルディングの重要性

ーーーーー事業を始めたきっかけは?

僕自身、元々はそんなに起業家志向が強かったわけではなく、ただ、自分がやりたいことを追求してきた結果、今のこの状況にたどり着いたと感じています。 特に、労働組合の活動を通じて会社を変える試みに取り組んだ経験から、自分で新しい事業を作る際には、課題ドリブンで取り組むことが大切だと考えました。次世代のために何ができるのか、どう貢献できるのかを考えていた時、2019年頃にWeWorkが日本に参入し、フリーランスや起業家として活動する人が増えている中、そうした人々がさらに社会で活躍し、日本を面白い国にしていくためには、新しい働き方や生活様式をサポートするための生活基盤を提供することが、次世代のために私にできることではないかと思ったのです。 そこから現在の事業アイデアへと繋がっていきました。

ーーーーー始動プログラムはいかがでしたか?

国内プログラムのピッチを経て、その後シリコンバレーでのプログラムに選抜される過程では、自分の事業に対する理解を深めると同時に、異なる文化圏での価値観や受け入れられ方についても学ぶ機会となりました。

また、たまたま話しかけたピッチイベントのオーディエンスの方とは、私が滞在していた8日間のうち3日間を、その方のホームパーティに招待いただき、そこでさらに多くの人々と繋がることができました。 現地で起業している方々や、現地の企業で働く日本人とのネットワークに触れることができたのは、普通に仕事で現地に行ってもなかなか得られない経験です。 この繋がりは、帰国後も続いており、日本に帰ってきたときには、様々な集まりに呼んでいただいたり、新しい起業家や経営者層とのネットワークが広がっていることを実感しています。

ーーーーー社内起業ならではの苦労や工夫はありますか?

私が特に重視したのは、どれだけ良い事業を考えても、最終的には会社がそれを受け入れ、支持してくれるかどうか、という事です。 そのため、経営層やキーマンの方々と何度も協議を重ね、経営層が事業に対して自分ごととして捉えてもらえるよう、プロジェクトの進捗、計画の調整、そして達成すべき目標について継続的にコミュニケーションを取りました。最低でも1時間、時には夜遅くまで議論を重ねることもありました。 経営層の方々の時間を確保するのは容易ではありませんが、直接フィードバックをもらい、課題に対してしっかりと応えていくことで、事業リスクへの感度や事業計画のバランスを調整できました。 また、経営層にとっては現場からのダイレクトなアプローチは日常的にはあまりなく、逆に新鮮で興味を持ってもらえたのではないかとも考えています。まずは行動あるのみですね。 そして、チーム作りの際には、一緒に活動したいと思える人、そしてそれぞれが異なる部門で声を大きく発言できるメンバーを選び、チームアップしました。 チームのネットワークを最大限に活用し、経営層へのアプローチを効果的に行うことが、新規事業の成功に向けた基盤を作る上で非常に重要だと思っています。

将来展望と始動プログラムへのメッセージ

ーーーーー黒田さんの今後の展望を教えてください。

今後については、まず現在進めている「TOMORE(トモア)」事業を確立し、拡大していくことが私の最優先事項です。 現在、この事業はローンチ準備の段階にあり、今後施設数を段階的に増やしていく事で、住んでいただける方だけでなく、その周囲の人々にまで影響を与える事で、さらなる社会的変化を促すことができると信じています。 シリコンバレーでの経験を通じて、日本特有の課題だけでなく、世界中の多様な文化や価値観を理解し、それぞれに合ったソリューションを提供することができれば更に夢が広がります。 そのためには、まず現在の事業を成功させ、安定した基盤を築くことが不可欠です。足元の課題に集中しつつも、将来的にはより大きなスケールでの影響を目指して、日々の活動を進めていきたいと思っています。

ーーーーーこれから始動を受ける方へのメッセージをお願いします。

始動プログラムに参加しようと考えている方々へ、私からのメッセージは、「迷っているなら、ぜひチャレンジしてみてください」というものです。 実際、私自身も始動に申し込む際には迷いがありましたが、最終的には「今回しかない」という思いで申し込みを決断しました。 そして、実際に踏み出すことで、数多くの貴重な経験と出会いが得られました。 何よりも、価値あるコミュニティに参加できることが、このプログラムの最大の魅力だと思います。始動を通じて出会った仲間やアルムナイは、今も私の活動を支え、励ましてくれる存在です。このような強固なサポートシステムがあるからこそ、私は新たな挑戦を続けることができています。 プログラムを通じて、自身のアイデアを形にするための具体的なスキルや知識を学べるだけでなく、他の参加者やメンターからのフィードバックが自己成長につながります。 もしちょっとでも気になるなら、エントリーしてみてください。 まずはエントリーして参加のアクションを起こすことから全てが始まると思っています。

担当ライター:木村ひとみ/本間由美子


変革への一歩:明石太陽さんと後藤清子さんが語る、シリコンバレーから学ぶ起業家精神 |TIMEWELL

あなたは「起業に興味はあるけれど、何から始めたらいいのかわからない。自分にも起業できるのだろうか」と不安に思ったことはないだろうか。今回は、シリコンバレーで事業アイデアを磨く、始動8期の後藤清子さんと明石太陽さんに話を伺った。お二人の起業のきっかけから、事業の将来像、シリコンバレーで得たものまで、起業を目指す人に役立つヒントが満載だ。

※インタビュー時、お二人はシリコンバレー派遣プログラムの真っただ中でした。

異なる分野で挑戦する2人の起業家:現地スポーツ観戦支援事業者と子育て支援事業者がシリコンバレーへ シリコンバレー現地調査:子育て支援の可能性と大手企業の驚きの福利厚生 社内プログラムから新規事業へ:挑戦のきっかけと障壁克服への道のり シリコンバレーで得た気づきと展望:新たな可能性の発見とグローバル展開への道筋 一歩を踏み出す勇気:挑戦への想いと仲間の大切さ

明石太陽(あかし たいよう)

パナソニック システムデザイン株式会社

キャッシュレス決済端末の設計・開発。本業とは別に「ソフトウェア開発者が陥りがちなメンタル不調を改善する」事業案と「聞こえない人と聞こえる人が一緒にスポーツ観戦を楽しめる」事業案を推進。

立命館大学理工学部土木工学科卒業、2007年パナソニックシステムデザイン。株式会社キャリア採用、以前は医療系の技術営業とC言語プログラマーを経験、現在はシステムエンジニアとして要件定義書やUI仕様書の作成に従事、その傍ら社内外の様々な障がい者支援コミュニティに参加、「聞こえない人と聞こえる人が一緒に楽しめる世界の実現」を目指して活動中。

後藤清子(ごとう きよこ)

株式会社ピクニックルーム代表取締役

子育て支援事業、子育て支援における個別カウンセリング、子育て広場の運営、企業主導型保育事業の運営、放課後児童学習支援事業の運営、地域コミュニティとの連携によるまちづくり、地域食堂「さくらホームレストラン」の運営。

長野県出身、大阪で学生コミュニティから文化政策などの調査研究に従事、東京で結婚・出産後、2008年から横浜へ移住、文化事業の企画制作に従事、関内での子育て支援事業への誘いを受ける、2017年株式会社ピクニックルームを設立、子どもの育ちを包括的・伴走的にアシストすることを目標に事業を展開中。

異なる分野で挑戦する2人の起業家:現地スポーツ観戦支援事業者と子育て支援事業者がシリコンバレーへ

ーーーーーまず最初に、簡単に自己紹介をお願いします。

明石さん:普段はキャッシュレス決済端末の設計などをしております。 コンビニとかでクレジットカードや電子マネーで支払いをするとき使うアレですね。それとは別に、今回は2つのテーマを持ってシリコンバレーに来ています。1つ目は「ソフトウェア開発者が陥りがちなメンタル不調を改善」するもの、2つ目は以前から取り組んでいた「聞こえない人と聞こえる人が一緒にスポーツ観戦を楽しめる」というテーマです。国内ではプロスポーツチーム関係者様のご協力をいただきながら価値検証を繰り返していますが、今回は特に、海外でこういった聞こえない方向けのサービスがどのように進んでいるのかを調べるために現地に来ております。

後藤さん:横浜市の中心部で保育園と子育て支援事業を行っている、株式会社ピクニックルームの代表取締役をしております。会社を創業してから今年で7周年になるのですが、2020年度に横浜市の企業家育成スクールに入りました。最初はコミュニケーションを取るためだけの参加だったのですが、クロスオーバーしているメンバーから日々メンタリングを受けているうちに、2022年に新規事業を作ろうという話になり、始動8期にエントリーしました。今年で2年目になります。

シリコンバレー現地調査:子育て支援の可能性と大手企業の驚きの福利厚生

ーーーーーシリコンバレーでは何を検証しているのですか?

明石さん:私は今回、聞こえない人向けのサービスがシリコンバレーではどのように進んでいるのかを調べようと思って来ました。自分のイメージでは、現地の人に聞けば「あ、それ知ってるよ」とか言われるだろうと思っていたのですが、ホテルの方や企業に勤めている方に聞いてみたところ、「いや、聞いたことないね」「会ったことないね」というのが正直なところです。

ただ、1人だけ聞こえない方の現地の方のメールアドレスを教えてもらえたので、今アクセス中です。思っていたほど聞こえない人向けのサービスが浸透しているわけではないようですが、もう少しヒアリングを進めていけば、きっと見えてくるものがあるのではないかと思っています。

後藤さん:私は2つの検証項目でシリコンバレーに来ています。1つは、子育て支援がビジネスとして成立するのかどうかを確認すること。もう1つは、急速に発展したシリコンバレーの街づくりの中で、子育て支援や保育システムがどのように機能し、回転するようになったのかを、公共機関や図書館などでリサーチすることです。

特に、子育て支援はニッチな事業になりがちで、補助金ありきという面もあるので、海外でもサービスとして通用するのか検証したいと考えています。その一環として、meta社を筆頭にいくつかの企業や一般世帯の方とお会いしたり、シリコンバレーの地域行政の方にお話を伺ったりしています。

ーーーーーシリコンバレーは福利厚生が充実していると思いますが、企業の中の育児の環境はいかがですか?

後藤さん:meta社を訪問した際には、本当に福利厚生が素晴らしいという印象を受けました。敷地内がまるでUSJのようになっていて、ヨーロッパの街並み風の中にフリーのレストランやアイスクリーム屋さん、ゲームセンターなどがあるんです。金曜日の午後からは家族同伴で出社できるので、ベビーカーを押した社員の方々が「Hi!」なんて挨拶を交わしながら、「子ども大きくなったね」みたいな会話をしている光景を目にしました。まさにコミュニティが醸成されている感じで、とても興味深かったです。

一方で、エセンシャルワーカーのレベルになると、子育て支援などはあまり行き届いていないようです。結局は自分たちで何とかしているというのが実情で、その点では日本と変わらないのかなと感じました。

でも、ハイクラスの企業では9時5時の就業時間がしっかり守られていて、8時に出勤して保育園に子供を預け、4時半頃にお迎えに行くというのが一般的なスタイルのようです。子育て世帯同士で迎えを持ち回りでやっているケースも多いみたいですね。

総合的に見ると、日本よりは育児に関する支援の意識やコミュニティ意識は高いと思います。ただ、それなりの経費もかかるので、全ての企業で手厚い支援が実現できているわけではないようですね。

社内プログラムから新規事業へ:挑戦のきっかけと障壁克服への道のり

ーーーーーお2人はプログラムに参加してシリコンバレーに行か れたり、始動にも応募されていますが、何がきっかけでやり始めたのですか?

明石さん:私がこういった活動を始めたきっかけは、パナソニックの「社内起業家育成プログラム BOOST CONTEST」に参加したことがスタートでした。最初は本当に漠然とした思いだけで応募したのですが、ヒアリングを重ねていく中で聴覚障害のある方など、これまであまり関わりのなかった当事者の方々と出会うようになりました。そういった出会いを通じて、少しずつ自分のやりたいことが明確になっていったという感じです。

後藤さん:私は現在保育事業をしているのですが、保育業界は今後人口減少で厳しくなることが予想されるので、長く運営していくためには新しい切り口が必要だと感じていました。

そんな時に横浜市の企業家育成スクールに参加し、そこでクロスオーバーしているメンバーからメンタリングを受ける中で、2022年に新規事業を立ち上げることになりました。そして始動8期にもエントリーし、今に至ります。

起業すること自体へのハードルは特に感じていませんでしたが、始動のコミュニティの中で自分のアイデアを錬磨し、仲間からの刺激を受けながら新しいチャレンジを続けています。

ーーーーー後藤さんはなぜこの事業を始めたのですか?

後藤さん:実は今の会社は2社目の起業になります。1社目は夫と一緒に2007年に制作会社を立ち上げたのですが、2人で同じ仕事をしていると何かあった時のリスクヘッジができないなと考えるようになりました。ちょうどその頃、偶然関内の方から子育て支援施設を一緒に作るお話をいただいたんです。

それを機に、自分も保育士の資格を取得して保育事業を始めることにしました。横浜・関内を中心とした子育てを軸にしたコミュニティを大切にしながら、今は事業の実験と実践を重ねている最中です。子育て支援は行政色が強い分野ですが、もっと民間や地域の力を活かした取り組みができないかと日々模索しているところです。子どもの権利を守り、保護者を孤立させない仕組み作りを通して、少しでも子育てしやすい社会になればと願っています。

ーーーーー明石さんは、今企業に勤めながら事業をやられていますけど、起業となるともう1個ハードルがあると思います。その辺りはいかがですか?

明石さん:私は2007年にパナソニックグループのキャリア採用で入社したのですが、当時はこれで一生サラリーマンとして働いていくんだろうなと考えていました。

ただ、パナソニックの「社内起業家育成プログラム BOOST CONTEST」に参加したことで、何か自分にも別の可能性があるのではないかと思い始めたんです。とはいえ、最初からやる気満々だったわけではなく、本当に漠然とした気持ちでエントリーしただけでした。

でも、活動の中で障害のある方など、これまで接点のなかった当事者の方々と出会うようになりました。実際に話を聞いていく中で「こんなことは全然知らなかった」と気づかされることが多く、そういった体験が徐々に自分の意識を変えていったように思います。

もちろん、サラリーマンの身でいきなり起業するのはハードルが高いと感じています。でも、こうしてJ-STARX(経済産業省主催の起業家育成・海外派遣プログラム)でシリコンバレーに来られたのも、「社内起業家育成プログラム BOOST CONTEST」や「大企業挑戦者支援プログラムCHANGE by ONE JAPAN」「始動 Next Innovator」で新しい世界や仲間に出会えたからこそだと思っているんです。

まだ具体的な起業の目処は立っていませんが、今はとにかく聴覚障害のある方のコミュニティとスポーツ関係者との良い関係性を築くことに注力しています。シリコンバレーでの出会いを通じて、自分の活動の幅を少しずつ広げていければと考えています。

起業はゴールではなく、あくまで自分のやりたいことを実現するための通過点だと捉えています。今はまだ模索の段階ですが、これからも自分の想いを大切にしながら、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。

シリコンバレーで得た気づきと展望:新たな可能性の発見とグローバル展開への道筋

ーーーーーシリコンバレーに来て変化したことは何ですか?

後藤さん:まず自分の事業のピッチを英語で作成したことが大きいですね。特にJ-STARXのプログラムでは、海外のVCを意識したピッチが求められるので、自社のサービスを日本国内だけでなくグローバルにどう展開できるか、という視点が必要になります。

最初は戸惑いましたが、メンターの方々の助言を受けながら、自分なりの「伝えたいこと」を整理することができました。軸がしっかり定まったおかげで、その後の現地でのリサーチもスムーズに進められるようになりましたし、事業をエクスポートするかどうかの判断もつきました。

また、シリコンバレーでは普段の東京とは違って、現地の起業家の方々とゆっくり話をする機会に恵まれています。そういった豊かな交流の中で、起業家としてのマインドセットについても学ぶことができているように感じます。

シリコンバレーでの経験を通じて、自社の事業をどう進化させていくか、より具体的なイメージを持てるようになったのは大きな収穫ですね。この成果を持ち帰って、日本でのPoCにも生かしていきたいと考えています。

明石さん:聴覚障害のある方のコミュニティにコンタクトを取ることができたので、そこから少しずつ活動の輪を広げていければと思っています。この短期間ですぐに成果を出すのは難しいかもしれませんが、帰国後も繋がりを保てる関係性を築くことが大切だと感じました。

シリコンバレー滞在中に劇的な進捗があったわけではありませんが、新たな気づきや出会いを通して、自分の活動への考え方は少し変化したように思います。これからも当事者の声に耳を傾けながら、聴覚障害のある方とない方が共に楽しめる社会の実現に向けて活動を続けていきたいですね。

ーーーーーシリコンバレーで勝ち取りたいことは何ですか?

後藤さん:現地のネットワークを構築することです。私は現在アーリーシードの段階で、2月から上場企業とのPoCがスタートする予定なのですが、metaさんやGoogleさん、J&Jさんなどのハイクラス企業の情報を基にしてサービス設計ができるのは非常に心強いです。 

それに加えて、シリコンバレー滞在中にピッチを作り込む過程で、自社の事業をどういう形でローンチしていくかということも腹落ちできました。これでようやくVCの方々とも対等に対話できるレベルになったと実感しています。

また、今回のプログラムでは女性起業家の方々とも交流する機会があり、ジェンダーを問わず企業家としてのマインドセットについて学ぶことができました。日本ではなかなか話せない方とも、こちらではゆっくり対話できる環境が整っていて、とても刺激を受けました。

シリコンバレーという地だからこそ得られる気づきや示唆を、今後の事業展開に存分に活かしていきたいと思います。日本に帰ってからも、ここで培ったネットワークを大切にしながら、子育て支援の在り方を進化させるヒントを探求し続けるつもりです。

明石さん:聴覚障害のある方のコミュニティと、スポーツ関係者との継続的な関係性です。この短期間で劇的な成果は難しいかもしれませんが、帰国後も繋がりを保てるようなコネクションを作っていくことが目標です。

幸いなことに、PMWCというヘルスケア系の大型カンファレンスに参加する機会を得ることができました。そこには多くの業界関係者が集まるとのことなので、自分の活動への理解者や協力者を見つけられればと考えています。

シリコンバレーでの出会いを通じて、「障害のある方もない方も共に楽しめる社会」の実現に向けた新たなアイデアが生まれることを期待しています。もちろん、すぐに形になるわけではないかもしれません。

でも、自分の専門性とシリコンバレーから得た知見を掛け合わせることで、ユニークな価値提供ができるようになるはずです。日本に戻ってからも、仲間とともに一つひとつ課題をクリアしながら、着実に活動の幅を広げていきたいですね。

一歩を踏み出す勇気:挑戦への想いと仲間の大切さ

ーーーーーお2人から読者の皆さんへメッセージをお願いします。

明石さん:私自身、始動に参加するまでは「自分にも本当に新しいことができるのだろうか」と不安を感じていました。でも、一歩踏み出してみると、思ってもみなかった出会いや気づきが待っていたんです。

もしも今、何かに挑戦してみたいと思っているなら、ぜひ一度声に出してみてください。最初は誰かに相談するだけでもいいと思います。小さなアクションを積み重ねていくうちに、きっと道は拓けてくるはずです。

大切なのは、その一歩を踏み出す勇気だと私は考えています。「話すことで伝わる」のではなく、「伝えたいから話す」。そんな想いを胸に、これからも自分の信じる道を進んでいきたいと思います。皆さんも、ぜひ自分だけの一歩を踏み出してみてくださいね。応援しています。

後藤さん:私は30代まではゆるく企業経営しながら主婦的に過ごしていたので、社会課題を軸にした起業への挑戦は遅咲きだったのかもしれません。でも、人生は一度きりですから、やりたいと思ったことにはチャレンジしてみるのが一番だと思うんです。

最初はうまくいかないこともあるでしょう。私だって、事業を軌道に乗せるまでには紆余曲折がありました。でも、だからこそ学びもたくさんあったんです。失敗を恐れずに、思い立ったら吉日で動いてみる。そんな気持ちを大切にしていきたいですね。

また、一人で抱え込まずに、仲間とともに歩んでいくことも重要だと感じています。志を同じくする仲間がいれば、きっと道のりも楽しくなるはずです。始動のようなコミュニティを上手に活用しながら、自分なりのペースで成長していってください。

最後になりますが、もしも子育て支援や保育の現場で困ったことがあれば、ぜひ私に相談してくださいね。微力ながら、お力添えできればと思います。これからの皆さんの挑戦を心から応援しています。ありがとうございました。

担当ライター:鶴田美紀/本間由美子



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