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AI動画生成の今|Sora終了後の副業と著作権リスク

公開2026-02-07更新2026-06-08濱本 隆太

Sora 2は2026年に終了し、Veo 3.1やKling 3.0へと主役が移った。AI動画生成で副業を狙う人が知っておくべき著作権リスク、SNS収益化、そしてプラットフォームの選び方を2026年6月時点の最新情報で整理する。

AI動画生成の今|Sora終了後の副業と著作権リスク
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こんにちは、株式会社TIMEWELLの濱本隆太です。

この記事を最初に書いたのは2026年初頭でした。当時は「Sora 2」というOpenAIの動画生成ツールが話題の中心で、これを使った副業やSNS収益化が一気に広がっていた時期です。ところがそのSora、いまはもう消費者向けには使えません。2026年3月に終了が発表され、アプリとウェブ版は4月26日に閉じられました[^1]。たった半年で主役が交代したわけです。

AI動画の世界は、それくらいのスピードで動いています。だからこの記事も、2026年6月時点の状況に合わせて全面的に書き直しました。ツールの名前は変わっても、副業として向き合うときの本質、つまり著作権リスクと収益化の現実は、ほとんど変わっていません。むしろ、ツールが入れ替わるたびに同じ落とし穴で足を取られる人が後を絶たない。そこをきちんと押さえておきたいと思います。

Sora 2はなぜ消えたのか、当時と現在の違い

まず、Sora 2に何が起きたのかをはっきりさせておきます。これを知らずに古い情報のまま動くと、存在しないツールの使い方を探すことになります。

Sora 2は2025年9月30日にOpenAIが公開した動画生成モデルで、物理法則の再現性や音声同期の自然さが当時としては群を抜いていました。短時間で見栄えのする映像が作れるため、クリエイターの間で爆発的に広がります。ところが2026年3月24日、OpenAIはSoraアプリの終了を発表しました[^2]。理由は身も蓋もないもので、コストです。報道によれば、Soraの推論コストは1日あたり推定1,500万ドルに達していた一方、生涯売上は210万ドル程度にとどまっていました[^3]。ピーク時に約100万人いた利用者も、終了発表のころには50万人を切っていたと伝えられています[^3]。

決定打になったのは、資金面で頼みにしていたディズニーとの大型提携が2026年初頭に破談したことだとされています[^3]。動画専用プロダクトを続ける経済的な裏付けが失われた。OpenAIはSoraを動かしていた大量のチップを引き上げ、次世代モデルの学習へ回す判断をしました。動画生成の機能自体はChatGPT側で継続される見込みで、後継として「Spud」と呼ばれる新モデルの開発が進んでいると報じられています[^3]。

ここが「当時→現在」のいちばん大きな変化です。

観点 当時(2026年初頭) 現在(2026年6月)
主役ツール OpenAI Sora 2 Google Veo 3.1、Kuaishou Kling 3.0
Soraの状態 消費者向けに利用可能 アプリ・ウェブ版は終了(API も9月停止予定)
著作権の扱い オプトアウト方式で物議 OpenAIはオプトイン方式へ転換

開発者向けのVideos APIも2026年9月24日に停止が予告されています[^1]。つまりSoraは、消費者にとっても開発者にとっても、出口に向かっている状態です。半年前に「Sora 2で稼ぐ」と意気込んでいた人は、いま別のツールに乗り換える必要に迫られている。これがAI動画の現実です。

いまの主役はVeoとKling、ツールはこう選ぶ

では、Sora亡き後の主役は誰か。結論から言うと、GoogleのVeoとKuaishouのKlingです。

GoogleのVeoは、2025年10月に「Veo 3.1」ファミリーへ更新され、2026年1月にはネイティブ4K出力に対応しました[^4]。縦型動画にも対応しているので、ショート動画やリールとの相性がいい。ファミリーは三段構えで、品質最優先の「Veo 3.1」、速度を上げた「Veo 3.1 Fast」、そして大量生成向けで最も安い「Veo 3.1 Lite」があります[^5]。Liteは Fast の半分以下のコストで同等の速度を出せるとされ、量を回す副業には現実的な選択肢です[^5]。Googleはさらに、Geminiアプリ内のVeoを「Gemini Omni」という会話型の動画生成・編集モデルへ置き換える方針を示しています[^4]。

一方のKlingは、中国のKuaishouが出しているモデルで、2026年時点では「Kling 3.0」が広告代理店やマーケティングチームの実務で標準的に使われるまでになっています[^6]。Klingの強みは長尺です。多くのモデルが5秒から10秒のクリップしか作れないなか、Klingは一度の生成で最大3分の動画を出せるとされ、長い尺を一気に作りたい用途で頭ひとつ抜けています[^6]。物理表現や口の動きの同期も評価が高い。

映画制作のような一貫性が求められる現場では、Runwayの「Gen-4.5」が選ばれています。最大3枚の参照画像でキャラクターの見た目を固定でき、暗い路地でも明るいオフィスでも同じ顔を保てる[^7]。Gen-4.5はセリフや環境音、音楽を一本のマルチモーダル出力として生成します[^7]。ただしクリップは5秒から10秒なので、2分の動画なら20本ほどをつなぐ作業が前提になります[^7]。

私の見立てを書いておきます。SNS向けの量産ならVeo 3.1 LiteかKling、長尺の物語性が必要ならRunway、というのが2026年6月時点で現実的な使い分けです。どれか一つを覚えれば一生使える、という時代ではありません。半年でSoraが消えたことが、その何よりの証拠でしょう。ツールに惚れ込みすぎず、いつでも乗り換えられる身軽さを持っておくことを勧めます。

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著作権リスクは、ツールが変わっても消えない

ここからが本題です。ツールが入れ替わっても、いちばん厄介な問題は何も解決していません。著作権です。

AI動画で最初に人気を集めた使い方は、有名アニメ、たとえばワンピースのような作品を題材にした動画をYouTubeやInstagramに広告付きでアップする、というものでした。これがプラットフォームに大量に削除されています。仕組みははっきりしていて、権利者の許諾なくアップされた既存IPの二次的著作物だからです。結果として広告が剥がされ、動画が消され、最悪の場合アカウントごと停止される。積み上げたフォロワーと収益が一夜で消えるリスクを、この使い方は常に抱えています。

日本の権利者は、これを黙って見ていませんでした。2025年10月28日、コンテンツ海外流通促進機構(CODA)がOpenAIに書面で要請を出しています。バンダイナムコ、スクウェア・エニックス、スタジオジブリといった会員企業の著作物を、Sora 2の学習に無断で使うのをやめるよう求めるものでした[^8]。CODAは「Sora 2の出力の多くが日本のコンテンツや画像に酷似していることを確認した」とし、無断学習が原因と結論づけています[^8]。ワンピースを出版する集英社も、無断利用があれば法的措置を取ると警告しました[^9]。

政府も動いています。知財・AI戦略担当の城内実大臣は記者会見で、アニメや漫画を「日本の誇りであり、かけがえのない宝」と表現しました[^9]。デジタル大臣の平将明氏とともに、OpenAIが自主的に応じない場合は2025年9月に全面施行されたAI推進法の規定を発動する可能性にも言及しています[^9]。日本の著作権制度では事前許諾が原則であり、海外で一般的な「使われたくなければ申し出てください」というオプトアウト方式は、日本の権利者には通用しないという立場です[^8]。こうした圧力を受けて、OpenAIは著作権コンテンツを原則オプトイン、つまり権利者の許諾がある場合のみ使う方式へ方針を転換しました[^10]。

法律の枠組みも知っておく価値があります。文化庁は生成AIと著作権について、学習段階と生成・利用段階を分ける二段階の考え方を示しています。学習段階は著作権法30条の4により広く認められる一方、生成・利用段階で既存の著作物に似た内容を公開・販売すれば、人間が作った場合と同じく侵害になりうる、という整理です[^11]。芸能人の顔を無断で再現すれば、著作権とは別に肖像権や名誉毀損の問題も生じます。YouTubeでは、動画タイトルに著作物の名前を入れただけでアカウント停止に至った例さえあります。

AI動画を副業にするなら、最初に決めるべきは「何を作るか」ではなく「何を作らないか」です。他人のIPに乗らない。これだけで、収益が一夜で消えるリスクの大半を避けられます。オリジナルのキャラクターやブランドで、しかも仲間と継続的に発信できる場を持つこと。その土台づくりに、私たちのコミュニティプラットフォームBASEが役立ちます。

安全に稼ぐ収益モデルと、続けられる仕組み

リスクの話ばかりだと身動きが取れなくなるので、では何で稼ぐのか、を具体的に書きます。

到達できる規模は確かに大きい。AI動画ツールを使うInstagramチャンネルのなかには、月間3,000万円超の収益を報告しているところもあると伝えられています。これはAI特有の話ではなく、最初の3秒で視聴者の心をつかむショート動画がアルゴリズムに乗りやすい、という従来の構造に乗ったものです。AIが変えたのは、その制作コストと試行回数のスピードです。以前なら撮影クルーを組んで数十万円かかっていた広告動画が、いまは短時間で、しかも何度も作り直しながら出せる。

ただ、私が安全だと考える収益モデルには順序があります。

  1. オリジナルコンテンツの広告収益。第三者IPを一切含まない量産型コンテンツで、いちばんスケールします
  2. ブランド案件やスポンサー。一定の視聴者を抱えるチャンネルには企業の引き合いが来ます
  3. 企業向けの動画制作代行。プラットフォームの広告収益より収入が安定します
  4. 教育・コンサル。AI動画のワークフローを教えること自体が市場になっています

この4つに共通するのは、他人のIPを借りていないことです。オリジナルのキャラクター、オリジナルのブランドを、AIで制作スピードだけ上げて育てる。法的に安全な道であると同時に、長く積み上がるチャンネル資産になる道でもあります。報告されている成果には、初月で400万円超の案件、月120万円で独立、といった事例もありますが、これらは上振れの一例です。地に足のついた収益は、地味でも安全なオリジナル路線から生まれます。

ここで一つ、見落とされがちな点を強調しておきます。動画を出して終わり、ではないということです。AIで顔やキャラクターをアバター化し、自分が出演しているかのような映像を量産できるようになった結果、画面の向こうが本物の人間なのかAIなのか、見分けがつきにくくなっています。だからこそ、視聴者との本物のつながりを持っている人が強い。一方通行で動画を流すだけのチャンネルは、似たような量産コンテンツの海にすぐ埋もれます。動画をきっかけに、ファンが集まって交流し、次のイベントや商品につながっていく。そういう循環を作れるかどうかが、AI時代の差を分けると考えています。

そこで関係してくるのが、コミュニティの設計です。私たちが提供するBASEは、AIネイティブのコミュニティ・イベントプラットフォームで、イベントページを短時間で立ち上げ、参加者がイベント後も交流を続けられる場をつくれます。動画で集めた関心を、一過性で終わらせずにファンダムへ育てていく。AI動画の収益を一本足にしない、という意味でも、こうした土台は効いてきます。事業としてAI活用そのものを設計し直したいなら、AIコンサルティングのWARPで戦略から相談に乗ることもできます。

まとめ

最後に、半年で主役が入れ替わったこの分野で、変わらず大事なことを書いておきます。

  • Sora 2は2026年4月に消費者向けが終了。いまの主役はGoogle Veo 3.1とKling 3.0で、用途とコストで選ぶ
  • 著作権リスクはツールが変わっても残る。アニメや芸能人など他者IPの再現は高リスクで、アカウント停止に直結する
  • 日本はCODAの要請や政府の働きかけでOpenAIをオプトインへ動かした。事前許諾が原則という前提は揺らがない
  • 安全に稼ぐ道は、オリジナルのコンテンツとブランドを軸に、制作スピードだけAIで上げること
  • 動画を出すだけでなく、ファンと続くつながりを設計できるかが長期的な差になる

ツールの名前は、また半年後には変わっているかもしれません。それでも、他人のものを借りずに自分の表現で勝負し、見てくれる人と本物の関係を築く。この二つを守っていれば、次に何が来ても慌てずに済みます。流行のツールを追いかけるより、土台を固めるほうが、結局は遠くまで行けると私は思います。


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AI動画で集めた関心を、一過性で終わらせずファンとのつながりへ育てたい。そんな方に向けたプラットフォームが TIMEWELL BASE です。

イベントページの作成からメンバー間の交流、決済までを一つの場でまかなえます。導入実績として、アドベンチャーワールドでは4,272名が参加したドリームデイの運営を、TechGALA 2026では110件のサイドイベントの一元管理を支えました。

AI動画やSNSで広げた認知を、続くコミュニティに変える方法を一緒に考えます。

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脚注

[^1]: OpenAI Help Center「What to know about the Sora discontinuation」消費者向けアプリ・ウェブは2026年4月26日、Videos APIは2026年9月24日に終了。 https://help.openai.com/en/articles/20001152-what-to-know-about-the-sora-discontinuation

[^2]: CNN Business「OpenAI is shutting down its Sora video app just months after launch」2026年3月24日付。 https://www.cnn.com/2026/03/24/tech/openai-sora-video-app-shutting-down

[^3]: TechCrunch「Why OpenAI really shut down Sora」推定1日1,500万ドルのコスト、利用者の減少、ディズニー提携の破談、後継「Spud」への計算資源移行について。 https://techcrunch.com/2026/03/29/why-openai-really-shut-down-sora/

[^4]: Google DeepMind「Veo 3.1」モデルページ。2025年10月のVeo 3.1公開と2026年1月の4K対応、Gemini Omniへの移行について。 https://deepmind.google/models/veo/

[^5]: Google「Build with Veo 3.1 Lite, our most cost-effective video generation model」Veo 3.1ファミリーの三段構成とLiteのコスト優位。 https://blog.google/innovation-and-ai/technology/ai/veo-3-1-lite/

[^6]: Atlas Cloud Blog「Runway Gen-4 vs. Kling 3.0」Kling 3.0の最大3分長尺生成と実務での標準化について。 https://www.atlascloud.ai/blog/guides/runway-gen-4-vs-kling-3-0-which-image-to-video-ai-wins-for-professional-filmmaking

[^7]: Runway Research「Introducing Runway Gen-4」最大3枚の参照画像によるキャラクター一貫性、Gen-4.5のマルチモーダル出力。 https://runwayml.com/research/introducing-runway-gen-4

[^8]: Variety「Trade Group Representing Studio Ghibli, Other Japanese Companies Tells OpenAI to Stop Using Their Content」2025年10月28日のCODA要請について。 https://variety.com/2025/digital/news/studio-ghibli-openai-sora2-japanese-trade-group-coda-letter-1236568751/

[^9]: GameSpot「Studio Ghibli And Japanese Game Publishers Demand OpenAI Stop Using Their Content In Sora 2」集英社の警告、城内実大臣・平将明大臣の発言、AI推進法について。 https://www.gamespot.com/articles/studio-ghibli-and-japanese-game-publishers-demand-openai-stop-using-their-content-in-sora-2/1100-6535845/

[^10]: The Japan Times「Japan's government asks OpenAI to seek permission amid Sora 2 copyright concerns」OpenAIのオプトイン方式への転換について。 https://www.japantimes.co.jp/business/2025/10/16/companies/japan-opt-in-model-sora2/

[^11]: 文化庁「AIと著作権について」学習段階と生成・利用段階を分ける考え方、著作権法30条の4について。 https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/aiandcopyright.html

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