コミュニティ向けコンテンツ戦略:会員の関心を引き続けるノウハウ

TIMEWELL編集部2026-02-01

コンテンツがコミュニティの生命線になる理由

コミュニティが活性化するか停滞するかを分けるのは、結局のところ「ここに来る理由があるかどうか」です。メンバー同士の交流も大切ですが、その交流のきっかけをつくるのがコンテンツの役割です。

Higher Logic「Community Benchmark Report」(2023年版)によると、週3回以上コンテンツを投稿しているコミュニティは、週1回以下のコミュニティと比較してMAU率が2.1倍高いと報告されています。

コミュニティコンテンツの5つの型

閲覧率(対会員数) コメント率(対閲覧数) シェア率 運営の手間
情報提供型 25〜40% 2〜5% 5〜10%
ノウハウ共有型 20〜35% 5〜10% 8〜15%
ディスカッション型 15〜25% 15〜30% 3〜5%
インタビュー型 30〜45% 3〜8% 10〜20%
参加型・共創型 10〜20% 20〜40% 5〜8%

ディスカッション型は閲覧数は伸びにくいものの、コメント率が突出して高く、メンバー間の関係構築に最も貢献します。インタビュー型は閲覧数とシェア率が高く、コミュニティの外部認知向上に効果があります。

各型の具体例

  • 情報提供型:「今週のAIニュースまとめ」「法改正で変わるポイント3つ」
  • ノウハウ共有型:「Excel関数で業務効率化した事例」「新規顧客開拓で試したこと」
  • ディスカッション型:「リモートワークの生産性、上がった?下がった?」
  • インタビュー型:「メンバー紹介リレー」「ゲストトーク」
  • 参加型・共創型:「今月のチャレンジ:1週間で○○を試してみよう」

月次コンテンツカレンダーテンプレート

週次の基本リズム(週3回投稿)

曜日 コンテンツの型 内容例 担当
月曜 情報提供型 今週の注目ニュースまとめ 運営
水曜 ディスカッション型 テーマを決めた意見交換 運営(テーマ提示)+メンバー
金曜 ノウハウ共有型 実践テクニック紹介 運営 or ゲスト寄稿

月次の特別コンテンツ

特別コンテンツ 狙い
第1週 月初あいさつ+今月の予定共有 方向性の共有、期待感
第2週 メンバーインタビュー公開 帰属意識向上、ロールモデル提示
第3週 参加型企画(アンケート、チャレンジ) エンゲージメント活性化
第4週 月次振り返り+来月テーマ予告 成果の共有、次月への接続

BASEの投稿スケジューラーを使えば、このカレンダーに沿った予約配信をまとめて設定できます。AIが過去の閲覧データから最適な配信時間帯を提案してくれるため、投稿タイミングの試行錯誤を減らせます。

コンテンツリパーパスの仕組み(1イベント→5コンテンツ)

1つのイベントから複数のコンテンツを生み出す流れを設計しておくと、コンテンツ不足に悩むことが減ります。

ステップ 生成コンテンツ 配信タイミング 形式
1 イベント告知記事 イベント2週間前 テキスト+バナー
2 登壇者インタビュー イベント1週間前 テキスト or 動画
3 イベントレポート(要点まとめ) イベント翌日 テキスト+スライド画像
4 アーカイブ動画(ダイジェスト版) イベント3日後 動画(5〜10分に編集)
5 ディスカッション投稿(イベントの感想・追加議論) イベント1週間後 コミュニティ投稿

改善前:イベントを開催して終わり。コンテンツは告知1本のみ。

改善後:1回のイベントから5本のコンテンツを生成。イベント前後2週間にわたってコミュニティの話題が途切れない。BASEのAIコンテンツアシスタントにイベント概要を入力すると、レポートのたたき台やディスカッションテーマの候補を自動生成してくれます。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)を引き出す仕組み

運営側だけがコンテンツを作り続けるのは持続可能ではありません。メンバー自身がコンテンツを生み出す仕組みを設計しましょう。

UGCインセンティブプログラムの例

インセンティブ 内容 対象 効果
ベスト投稿ピックアップ 週次で優秀投稿を全体紹介 全メンバー 承認欲求、投稿のモチベーション
寄稿者バッジ 月3回以上投稿でバッジ付与 アクティブ層 ステータス、可視化
イベント登壇機会 優秀な投稿者をイベント登壇に招待 コア層 帰属意識、コミュニティへの貢献感
限定コンテンツアクセス UGC投稿者に限定資料や先行情報を共有 投稿経験者 投稿のインセンティブ、特別感

BASEのUGCハイライト自動抽出機能を使えば、リアクション数やコメント数が多い投稿をAIが自動でピックアップし、「今週のベスト投稿」候補として提案してくれます。

投稿テンプレートの提供

「何を書けばいいかわからない」がUGCの最大の障壁です。以下のようなテンプレートを用意するだけで、投稿のハードルは大きく下がります。

【タイトル】:
【背景】:なぜこの話をしようと思ったか
【やったこと】:具体的に何をしたか
【結果】:どうなったか
【学び】:次に活かせるポイント

コンテンツパフォーマンスの測定

追跡すべき指標とベンチマーク

指標 測定方法 健全な状態 要改善の状態
閲覧数 コンテンツごとのPV 会員数の20%以上が閲覧 10%未満
リアクション率 リアクション数÷閲覧数 10〜20% 5%未満
コメント数 投稿あたりのコメント数 3件以上 0〜1件
UGC投稿数 メンバーによる投稿の月次件数 月間投稿の30%以上がUGC 10%未満
シェア数 外部への共有回数 月5件以上 0件

BASEのコンテンツパフォーマンスレポートで、これらの指標を月次で自動集計し、前月比の変化を確認できます。

コンテンツ制作で避けるべき3つの落とし穴

1. 運営側の発信ばかりになる

❌ コミュニティのコンテンツが運営側の一方的な情報発信に偏ると、メールマガジンやブログと変わりません。

✅ メンバーの声を拾い上げ、双方向のコンテンツを全体の50%以上にする。

2. 更新頻度が不安定になる

❌ 週3回の投稿が突然途絶えると、メンバーは「このコミュニティは活動していないのかもしれない」と感じます。

✅ 無理のない頻度を設定し、投稿ネタが尽きたときのための「ストック記事」を3〜5本用意しておく。

3. 売り込み色が強くなる

❌ 自社製品やサービスの宣伝ばかりのコンテンツは、メンバーの離脱原因になります。

✅ コミュニティのコンテンツはメンバーにとっての価値提供が第一。自社の紹介は自然な文脈の中で、全体の1割程度に留める。

まとめ

  • コンテンツは5つの型(情報提供・ノウハウ・ディスカッション・インタビュー・参加型)を組み合わせてバリエーションを持たせる
  • 月次コンテンツカレンダーを設計し、週3回の投稿リズムを維持する
  • 1つのイベントから5本のコンテンツを生み出すリパーパスの仕組みを整える
  • UGCインセンティブプログラムで、メンバー発のコンテンツを増やす
  • パフォーマンス指標を月次で振り返り、翌月のコンテンツに反映させる

関連記事