イベント運営の完全ガイド - 企画から振り返りまで

TIMEWELL編集部2026-02-01

イベント運営の全体像

イベント運営は「企画」「集客」「当日運営」「振り返り」の4つのフェーズに分けて考えると、抜け漏れなく進められます。

フェーズ1:企画

目的を明確にする

まず「このイベントで何を達成したいのか」を言語化します。目的が曖昧なまま企画を進めると、内容がぼやけて参加者の満足度が下がります。

目的の例:

  • 新規リード獲得(参加者のうち10〜20%をリード化が一般的な目標値)
  • 既存顧客のエンゲージメント向上(イベント参加者のNPSを非参加者と比較して+15ポイント以上を目指す)
  • 業界内でのプレゼンス確立(年4回以上の定期開催で認知を積み上げる)
  • メンバー同士のネットワーキング促進(参加者の80%以上が「新しいつながりができた」と回答することを目標に)

ターゲットを決める

誰に来てほしいかを具体的に設定します。「IT企業の経営者」より「従業員100〜500名のIT企業で、AI導入を検討し始めた経営企画部門の責任者」くらい具体的な方が、企画の方向性が定まります。

形式を選ぶ

形式 メリット デメリット 想定参加者数
オフラインセミナー 深い交流、臨場感 会場コスト、地理的制約 20〜100名
オンラインウェビナー 参加ハードルが低い 離脱しやすい、交流が限定的 50〜500名
ハイブリッド 両方のメリット 運営が複雑 30〜300名
ワークショップ 参加者の満足度が高い 人数が限定的 10〜30名
交流会・懇親会 ネットワーキングに最適 コンテンツの質が担保しにくい 20〜80名

予算テンプレート(50人規模のオフラインセミナーの場合)

費目 内容 金額目安
会場費 貸し会議室(3時間) 30,000〜80,000円
登壇者謝礼 外部講師1名 30,000〜100,000円
配信機材 カメラ・マイク・スイッチャーレンタル 20,000〜50,000円
飲食費 懇親会(1人あたり2,000〜3,000円) 100,000〜150,000円
宣伝広告費 SNS広告、イベントサイト掲載 20,000〜50,000円
制作物 バナー・資料・ノベルティ 10,000〜30,000円
合計 210,000〜460,000円
参加者1人あたりコスト 4,200〜9,200円

有料イベントの場合、参加費を5,000〜8,000円に設定すれば収支が合う計算です。コミュニティ会員限定の無料イベントとして実施し、会員獲得コストとして位置づける方法もあります。

フェーズ2:集客

告知ページの作成

参加者が「参加するかどうか」を判断するための情報をすべて載せます。

必須項目:イベント名と概要、日時・場所、登壇者プロフィール、タイムテーブル、参加費、申込ボタン

BASEなら、これらの要素が揃った告知ページを60秒で作成できます。申込フォームの項目設計から、リマインドメールの自動配信スケジュールまで、一つの画面で設定が完結します。BASEのAIアシスタントが過去のイベントデータをもとに告知文のたたき台を生成してくれるので、ゼロから文章を考える手間も省けます。

集客チャネル別の期待値

チャネル 期待リーチ 申込転換率 コスト
メールマガジン リスト数の20〜30%が開封 開封者の5〜15%
SNS(オーガニック) フォロワーの5〜10% リーチの1〜3% 無料
コミュニティ内告知 メンバーの60〜80%が認知 認知者の15〜25% 無料
パートナー経由 パートナーのリスト規模次第 3〜8% 中〜高
SNS広告 予算次第(CPC 100〜300円) 2〜5%

リマインドメールの設計

申込後の離脱を防ぐため、リマインドメールを複数回送ります。BASEならリマインドスケジュールをワンクリックで自動設定できます。

  • 1週間前:イベント詳細と事前準備の案内
  • 前日:最終リマインドとアクセス情報
  • 当日朝:開始時刻と参加方法の最終案内

フェーズ3:当日運営

当日タイムライン(60分のセミナーの場合)

時刻 やること 担当
T-120分 会場設営・機材セッティング 会場担当
T-60分 配信テスト・音声チェック 配信担当
T-30分 リハーサル・登壇者との最終確認 進行担当
T-15分 受付開始・参加者の接続確認 受付担当
T-5分 オープニングスライド表示・BGM 進行担当
0:00 開会挨拶・趣旨説明(3分) 司会
0:03 メインセッション(35分) 登壇者
0:38 Q&A(15分) 司会+登壇者
0:53 クロージング・次回案内(5分) 司会
0:58 アンケートURL案内・退出 司会
T+15分 機材撤収・振り返りメモ 全員

トラブル発生時の対応プレイブック

トラブル 即時対応 事前準備
登壇者の遅刻(10分以上) Q&Aを先に実施、または運営者がつなぎトークを5分実施 代替進行台本を用意
登壇者の欠席 録画済み素材の上映、または座談会形式に切替 事前にスライドと録画を預かる
配信ツール障害 バックアップツール(例:YouTube Live)に切替 2系統の配信環境を準備
音声トラブル 予備マイクに交換。解決まではチャットで進行 予備マイクと有線接続機材を常備
参加者が想定の50%以下 少人数の利点を活かし、座談会・ワークショップ形式に変更 少人数向けプログラムを事前設計

フェーズ4:振り返り

事後アンケートテンプレート(5問構成)

  1. 本日のイベントの満足度を教えてください(5段階:とても不満〜とても満足)
  2. 最も参考になった内容は何ですか?(自由記述)
  3. 改善してほしい点があれば教えてください(自由記述)
  4. 次回のイベントに参加したいですか?(はい・検討中・いいえ)
  5. 今後取り上げてほしいテーマがあれば教えてください(自由記述)

回答率の目安はオフライン30〜50%、オンライン20〜40%です。BASEのアンケート機能ならイベント終了直後に自動配信でき、結果の集計もダッシュボードでリアルタイム確認できます。

データの集計と分析

参加率(申込者のうち実際に参加した割合)、アンケートの回答率、満足度の平均スコアなどを定量的に把握します。目安として、オフラインイベントの参加率は70〜85%、オンラインイベントは50〜70%です。

Before/Afterの改善例

改善前:イベント後のフォローなし。参加者リストをExcelで管理し、2週間後に一斉メールを送信。フォロー率5%。

改善後:BASEの参加者データを活用し、イベント翌日にお礼メール+アーカイブ動画を自動配信。アンケート結果でホットリード(満足度5、次回参加希望「はい」)を自動抽出し、営業チームに即日引き渡し。フォロー率35%、商談化率12%。

事後フォロー

  • お礼メール(翌日):登壇資料の共有、アーカイブ動画のリンク
  • 個別フォロー(3日以内):商談につながりそうな参加者への個別連絡
  • コンテンツ化(1週間以内):イベント内容をブログ記事やレポートにまとめて二次活用

イベントROI計算式

イベント単体のROIを以下の式で算出し、次回の予算確保に活用します。

イベントROI = (イベント起点の売上 − イベント総コスト) ÷ イベント総コスト × 100

例:総コスト30万円のセミナーから3件の商談が生まれ、うち1件が100万円で成約した場合、ROIは (100万 − 30万) ÷ 30万 × 100 = 233%。

まとめ

  • イベント運営は企画、集客、当日運営、振り返りの4フェーズで構成される
  • 目的とターゲットの明確化が、イベント成功の前提条件
  • 予算は参加者1人あたりのコストで管理し、収支を見える化する
  • 当日タイムラインとトラブル対応プレイブックを事前に準備する
  • 事後フォローまで含めてイベント運営と考えること

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