Claude Codeおすすめスキル45選 開発効率を別次元に引き上げるツール集
株式会社TIMEWELLの濱本です。今日はテック関連のサービスご紹介です。
AIコーディング支援が当たり前になった2026年。その中でも、Anthropicの「Claude Code」が提供するスキル機能が、開発者の間でじわじわと存在感を増しています。一度設定すれば、ベテランのペアプログラマーが常に隣にいるような感覚で、定型タスクや専門ワークフローを自動化してくれる。ここ1年で触ったAI開発ツールの中でも、もっとも「地味に効く」仕組みだと感じています。
ただ、公式と非公式を合わせるとスキルの数が膨大で、どこから手をつけていいかわからない。そんな声をよく聞きます。
この記事では、2026年2月時点の最新情報をもとに、公式ビルトインから金融特化の専門スキル、コミュニティ発の尖ったスキルまで、45個を厳選しました。どれか一つでも刺さるものがあれば、日々の開発体験がかなり変わるはずです。
Claude Codeスキルの基本
Claude Codeの「スキル」は、特定のタスクを遂行するための指示、コード、リソースをひとまとめにしたパッケージです。PDFからテキストを抽出する、デザインガイドラインに沿ったHTMLを生成する、データベーススキーマからAPIクライアントを作る。こうした繰り返し発生する作業を、あらかじめスキルとして定義しておける仕組みになっています。
必要なときだけ読み込む「プログレッシブディスクロージャ」
スキルの設計で賢いのは、Claudeが対話の文脈に応じて必要なスキルだけを動的に読み込む点です。数百のスキルを登録していても、コンテキストウィンドウを圧迫しません。
読み込みは3段階で進みます。
- メタデータスキャン(約100トークン)。全スキルの名前と説明をざっと確認し、関連しそうなものを特定
- フルインストラクションの読み込み(5,000トークン未満)。該当スキルの
SKILL.mdを読み込む - リソースの実行。付随するPythonスクリプトやテンプレートは、実際に使う段階で初めて読み込む
この段階的な仕組みのおかげで、スキルを大量に入れても動作が重くならない。ここが地味に嬉しいポイントです。
使い方とインストール
スキルの呼び出し方は2通りあります。タスクについて話しかけるだけでClaudeが自動判断して使ってくれるパターンと、/スキル名 で明示的に呼び出すパターン。
インストール方法もシンプルで、~/.claude/skills/ 配下にフォルダを置くか、プラグインマーケットプレイスから追加するだけです。Anthropic公式スキルなら以下の1行で完了します。
/plugin marketplace add anthropics/skills
余談ですが、skills.sh というコミュニティ製のCLIツールも最近よく名前を見かけるようになりました。スキルの検索やアップデート管理がコマンドラインで完結するので、ターミナル派の方にはおすすめです。
おすすめスキル45選
ここからが本題です。「公式ビルトインスキル」「金融サービス向けスキル」「コミュニティとパートナースキル」の3カテゴリに分けて紹介していきます。
カテゴリ1 公式ビルトインスキル(16選)
Anthropicが公式リポジトリで提供しているスキル群です。開発、ドキュメント作成、デザインなど、日常業務の即戦力になるものが揃っています。迷ったらまずここから。
| スキル名 | 説明 | 分類 |
|---|---|---|
| algorithmic-art | p5.jsでパラメータベースのアルゴリズムアートを生成 | Design |
| brand-guidelines | 指定したブランドカラーやタイポグラフィを生成物に反映 | Design |
| canvas-design | デザイン哲学に基づいた高品質ビジュアルアート(PNGやPDF)を作成 | Design |
| doc-coauthoring | ドキュメントの共同編集を支援し、構成案の提案や推敲を実行 | Office |
| docx | Word文書の作成、編集、分析、テキスト抽出 | Office |
| frontend-design | ReactとTailwindで「AIにありがちな凡庸さ」を避けたモダンなUI設計を提案 | Dev |
| internal-comms | ステータスレポート、ニュースレター、FAQなど社内向け文書を作成 | Communication |
| mcp-builder | 外部APIやサービスをClaudeに連携させるMCPサーバーの雛形を生成 | Dev |
| PDFのテキストやテーブル抽出、新規作成、マージ、分割 | Office | |
| pptx | PowerPointの作成、編集、分析を自動化 | Office |
| skill-creator | 対話形式の質問に答えるだけで新しいカスタムスキルを作成 | Meta |
| slack-gif-creator | Slackのサイズ制約に最適化されたアニメーションGIFを生成 | Communication |
| theme-factory | 10種類の定義済みテーマやカスタムテーマで生成物のスタイルを統一 | Design |
| web-artifacts-builder | React、Tailwind CSS、shadcn/uiでインタラクティブなHTMLアーティファクトを構築 | Dev |
| webapp-testing | PlaywrightでローカルアプリケーションのUIテストを自動化 | Dev |
| xlsx | Excelの作成、編集、数式処理、データ分析、可視化 | Office |
私が推したいのは frontend-design と web-artifacts-builder の組み合わせです。デザインのアイデア出しからコンポーネント実装まで一気通貫でClaudeに任せられるので、フロントエンド開発のスピードが体感で2〜3倍になります。
skill-creator も見逃せません。「自分専用のスキルを作る」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、このスキルが対話で手順を案内してくれるので、初めてでもすんなり作れます。カスタマイズの入り口として最適です。
カテゴリ2 金融サービス向けスキル(11選)
Enterpriseプラン向けに提供されている、金融業界特化のスキル群です。財務モデリング、市場分析、デューデリジェンスといった高度なタスクを自動化し、金融専門家の意思決定をサポートします。利用にはウェイトリストへの登録が必要です。
| スキル名 | 説明 |
|---|---|
| 3-Statement Financial Modeling | 損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書が連動した財務モデルを構築 |
| Comps Analysis | 上場や未公開企業を含む同業他社のベンチマーク表やバリュエーションマルチプルをライブデータ連携で作成 |
| Competitive Landscape Analysis | 競合のポジショニング、市場シェア、戦略を分析し、体系的な競合分析レポートを生成 |
| Discounted Cash Flow Modeling | WACC計算や感度分析を含むDCFモデルを構築 |
| Due Diligence Data Pack Creation | データルームの大量資料を処理し、財務や契約条件を構造化されたExcelデータパックに整理 |
| Earnings Analysis | 四半期決算の速報として業績分析、主要指標の評価、投資判断の更新を含むレポートを生成 |
| Initiating Coverage Research | 新規調査対象企業のビジネスモデル、競合優位性、財務状況を包括的に分析 |
| Pitch Deck Creation | ピッチデックのテンプレートにExcelなどのデータソースから情報を自動で流し込む |
| PPT Template Creator | 既存のPowerPointテンプレートを読み込み、企業ブランドに沿ったプレゼン生成用カスタムスキルを作成 |
| Presentation Quality Checker | プレゼンが企業のフォーマット基準やブランドガイドラインに準拠しているか自動チェック |
| Strip Profile/Business Overview | 企業概要、事業内容、沿革をまとめたサマリーレポートを迅速に作成 |
これは意見が分かれるところですが、私は 3-Statement Financial Modeling と DCF Modeling の2つが、このカテゴリの中でも飛び抜けて実用的だと考えています。アナリストが何時間もかけていた財務モデルの構築を、ほぼ自動で行える。バリュエーション業務の進め方そのものが変わりうるスキルです。
PPT Template Creator は少し毛色が違っていて面白い。分析スキルではなく、「自社テンプレートを読み込んで、今後のプレゼン生成に使えるカスタムスキルを自動で作ってくれる」というメタ的な存在です。一度設定すれば、以降のプレゼン作成がすべて自社ブランドに統一される。地味ですが、運用面でのインパクトは大きいです。
カテゴリ3 コミュニティとパートナースキル(18選)
Claude Codeの面白さは、公式だけでなくコミュニティが活発にスキルを開発している点にあります。GitHub上では日々新しいスキルが公開されていて、中にはかなり尖った機能を持つものも。Notionなど主要サービスが提供するパートナースキルと合わせて紹介します。
| スキル名 | 提供元 | 説明 | 分類 |
|---|---|---|---|
| obra/superpowers | obra | TDD、デバッグ、リファクタリングなど20以上の実践的開発スキルをまとめたライブラリ | Dev |
| loki-mode | Community | 37体のAIエージェントが6チームを組み、事業計画から収益化まで自律的に実行するシステム | Autonomous Agent |
| ios-simulator-skill | Community | iOSシミュレータを自動操作し、アプリのビルド、ナビゲーション、テストを実行 | Dev |
| playwright-skill | Community | Playwrightによる汎用ブラウザ自動化。スクレイピングやE2Eテストに | Dev |
| claude-d3js-skill | Community | D3.jsベースのインタラクティブなデータビジュアライゼーションを生成 | Data/Analysis |
| claude-scientific-skills | Community | 科学技術計算ライブラリや専門データベースを扱うスキル集 | Research |
| web-asset-generator | Community | ファビコン、アプリアイコン、OGP画像などWebアセットをまとめて生成 | Design |
| Trail of Bits Security Skills | Trail of Bits | CodeQLやSemgrepによる静的解析、脆弱性診断、コード監査 | Security |
| ffuf-web-fuzzing | Community | ペネトレーションテスト用のWebファジングを対話的に支援 | Security |
| Notion Skills for Claude | Notion | Notionのデータベース操作、ページ作成、コンテンツ同期をClaudeから直接実行 | Partner |
| Competitive Ads Extractor | Community | 競合他社のWeb広告を抽出し、メッセージングやクリエイティブの傾向を分析 | Marketing |
| Content Research Writer | Community | テーマに沿ったリサーチを行い、引用元付きのコンテンツを生成 | Content/SEO |
| article-extractor | Community | Webページから記事本文とメタデータ(タイトル、著者、公開日など)を抽出 | Content/SEO |
| Invoice Organizer | Community | 請求書や領収書のPDFや画像を読み取り、税務申告用に整理しリネーム | Finance |
| CSV Data Summarizer | Community | CSVをアップロードするだけでデータの概要分析、インサイト、可視化を自動生成 | Data/Analysis |
| Lead Research Assistant | Community | 製品やサービスに最適なターゲット企業を検索し、リードの質を評価 | Sales |
| deep-research | Community | 市場分析、競合マッピング、文献レビューなど複数ステップのリサーチを自律実行 | Research |
| Scientific Thinking and Analysis | Community | 科学論文の読解、データ解釈、実験計画の立案を支援 | Research |
obra/superpowers は別格の人気です。開発現場で「こういうのが欲しかった」と感じるスキルが詰まっていて、多くの開発者にとって必須のライブラリになっています。/brainstorm や /write-plan といったコマンドが用意されていて、設計段階からClaudeを巻き込めるのが強みです。
正直なところ、loki-mode のような37エージェント連携システムはまだ実験的な段階だと思います。ただ、「AIエージェントがチームを組んでスタートアップを回す」というコンセプト自体が、この分野の方向性を示していて興味深い。
セキュリティ分野では、Trail of Bits Security Skills の完成度が高い。セキュリティ専門企業が作っているだけあって、CodeQLやSemgrepとの連携がしっかりしています。脆弱性診断やコード監査を日常的に行うチームなら、導入する価値は十分あります。
スキルの探し方
これだけスキルがあると、自分に合うものを見つけるのも一苦労です。効率的に探すなら、以下の3つのリソースが役立ちます。
公式リポジトリ(anthropics/skills)は基本のユースケースを網羅しています。スター数71kという数字が、このエコシステムの勢いを物語っています。
コミュニティのキュレーションでは、ComposioHQ/awesome-claude-skills(スター35.4k)と travisvn/awesome-claude-skills(スター7.2k)がカテゴリ別に整理されていて探しやすい。前者は874のComposio連携スキルも含んでいるので、外部サービスとの自動化を考えている方には有用です。
スキルの自作という選択肢
既存スキルを使うだけでも十分強力ですが、Claude Codeの真価はスキルの自作にあると考えています。
やることは SKILL.md というMarkdownファイルに、スキルの名前、説明、Claudeへの指示を書くだけ。公式の skill-creator スキルを使えば、対話形式で手順を案内してくれるので、プログラミング経験がなくても作れます。
たとえば、自社のコーディング規約をスキル化しておけば、新しいプロジェクトを始めるたびに同じ説明をする手間がなくなる。特定のAPIドキュメントの読み方をスキルにしておけば、チーム全員が同じ品質でAPI連携コードを書ける。こういう「繰り返し同じプロンプトを打っている作業」があるなら、それはスキル化のサインです。
作ったスキルはGitHubで公開すれば、世界中の開発者に使ってもらえます。
まとめ
Claude Codeのスキル機能は、コーディング支援の枠を超えて、開発者の知識やワークフローそのものを拡張する仕組みです。公式リポジトリのスター数71kという数字が示すように、エコシステムは急速に成長しています。
まずは公式ビルトインスキルをいくつか試してみてください。frontend-design でUIを作らせてみる、pdf で手元の資料を処理させてみる。そこで「おっ」と思えたら、コミュニティスキルを探索し、最終的には自分だけのスキルを作ってみる。その流れが、開発体験を一段上に引き上げてくれるはずです。
こうしたAI開発ツールを本格的にチームに導入したい、あるいはAIネイティブな開発スキルを体系的に身につけたいという方は、TIMEWELLが提供するAI人材育成プログラム WARP もぜひご覧ください。Claude Codeのようなツールを実務で使いこなすための実践的なカリキュラムを用意しています。
参考文献
- Anthropic. "Extend Claude with skills." Claude Code Documentation.
- Anthropic. "How to create custom Skills." Claude Help Center.
- GitHub - anthropics/skills. "Public repository for Agent Skills."
- Anthropic. "Claude for Financial Services Skills." Claude Help Center.
- GitHub - obra/superpowers. "Core skills library for Claude Code."
- GitHub - travisvn/awesome-claude-skills
- GitHub - ComposioHQ/awesome-claude-skills
