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Microsoft Copilot完全解説|自律型エージェント・Work IQ・料金改定——2026年AIコンパニオンの全貌

2026-01-21濱本 隆太

Microsoft Copilotの2026年最新情報を徹底解説。Work IQによる業務理解、自律型エージェント化、M365料金改定(2026年7月)、GitHub Copilot Agent Mode、Copilot Studioまで。競合比較と導入戦略を網羅します。

Microsoft Copilot完全解説|自律型エージェント・Work IQ・料金改定——2026年AIコンパニオンの全貌
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こんにちは、株式会社TIMEWELLの濱本隆太です。

2026年、Microsoft Copilotは歴史的な転換点を迎えています。

「コマンドへの応答」から「自律型エージェント」へ——MicrosoftはCopilotのアーキテクチャを根本から刷新し、AIが自ら判断・行動する新時代を切り開いています。2025年11月のMicrosoft Ignite 2025で発表されたWork IQ、Office アプリ内のAgent Mode、そして2026年7月のMicrosoft 365料金改定と、Copilotエコシステム全体が大きく動いています。

本記事では、Microsoft Copilotの最新動向、自律型エージェントへの進化、料金体系の変更、GitHub Copilotの現況、そして競合との比較を解説します。

Microsoft Copilot 2026年最新情報

項目 内容
アーキテクチャ転換 自律型エージェントへ移行
Work IQ 業務コンテキスト理解レイヤー(Ignite 2025発表)
M365料金改定 2026年7月1日、基本プラン値上げ(E3: $36→$39等)
Copilotアドオン $30/ユーザー/月(据え置き)
Copilot Chat 全M365契約者に無料提供、Agent Mode展開中
GitHub Copilot有料ユーザー 470万人(2026年1月時点)
Agent Mode VS Code・Visual Studio全ユーザーに展開完了

自律型エージェントへの大転換

コマンド応答から自律行動へ

2025年11月のMicrosoft Ignite 2025で、Microsoftは「Frontier Firm」構想を発表しました。これは、AIエージェントが人間と並んで業務を遂行する次世代の企業像です。

従来のCopilot(2023年〜):

  • ユーザーが具体的な指示を出す
  • Copilotが応答を返す
  • 次の指示を待つ

2026年の自律型Copilot:

  • ユーザーが目標を設定
  • Copilotが計画を立案
  • 複数ステップを自律的に実行
  • ファイルを直接編集しながら理由を説明
  • ユーザーはいつでも確認・修正が可能

たとえば「メールを書いて」ではなく、「このプロジェクトの進捗をステークホルダーに報告して」という包括的な指示が可能になります。

Work IQ——業務理解インテリジェンス

Work IQは、Ignite 2025で発表された業務コンテキスト理解レイヤーです。Microsoft 365 CopilotとAIエージェントを強化するインテリジェンス基盤として機能します。

Work IQが接続するデータソース:

データソース 内容
M365コンテンツ メール、ドキュメント、チャット履歴
メタデータ 組織構造、関係性、ワークフロー
業務システムデータ Copilotコネクタ経由で外部システムと連携
セマンティックインデックス M365・業務データから生成された意味的索引

Work IQにより、Copilotは「データを検索するツール」から「業務を理解するパートナー」へと進化します。ユーザーの作業パターン、タスクの優先度、チーム内の関係性を暗黙的に理解し、より的確な支援を提供します。

M365 Copilotの料金体系と2026年7月改定

2026年7月1日の料金改定

Microsoft 365の基本プラン料金が2026年7月1日に改定されます。Copilot Chat(AI機能の一部)が基本プランに含まれることが値上げの主な理由です。

プラン 現行価格 新価格(2026年7月〜) 変更幅
M365 E3 $36/ユーザー/月 $39/ユーザー/月 +$3
M365 E5 $57/ユーザー/月 $60/ユーザー/月 +$3
M365 Business Basic $6/ユーザー/月 $7/ユーザー/月 +$1
M365 Business Standard $12.50/ユーザー/月 $14.50/ユーザー/月 +$2

Copilotアドオンの料金

フルCopilot体験には、基本プランに加えてアドオンが必要です。

ライセンス 月額 備考
M365 Copilotアドオン $30/ユーザー/月 企業向け(基本プランに追加)
Copilot Pro(個人) $20/月 個人向けサブスクリプション
Copilot Studio $200/パック/月 25,000クレジット/パック

2025年12月1日〜2026年3月31日の期間はディスカウントオファーが提供されています。

Copilot Chat——無料で使えるAI機能

重要なのは、Copilot Chatが全Microsoft 365契約者に追加コスト不要で提供されている点です。Web情報を参照した回答が可能で、2026年2月からはWord・Excel・PowerPoint(Web版)でのAgent Modeも順次展開中です。

  • Copilot Chat(無料): Web情報参照、基本的なAI応答
  • M365 Copilotアドオン($30/月): Work IQ、社内データ参照、優先アクセス、Copilot Studio

GitHub Copilot——開発者AIの事実上の標準

470万有料ユーザーの規模

GitHub Copilotは、世界最大の開発者向けAIアシスタントとしての地位を確立しています。

指標 数値
有料ユーザー数 470万人(2026年1月)
累計ユーザー 2,000万人超(2025年7月時点)
Fortune 100導入率 90%
年間成長率 75%
週5日以上利用率 67%
平均利用日数 週3.4日

Agent Modeの進化

Agent Modeは、VS Code・Visual Studioの全ユーザーに展開が完了しています。2026年の主な進化ポイントは以下の通りです。

  • MCP(Model Context Protocol)統合: プロジェクト構造、依存関係、ファイル間の関係を理解
  • 計画立案: 複雑なタスクを自動で分解し、ステップごとに実行
  • コンテキスト維持: 長時間セッションでも一貫性を保持
  • マルチファイル操作: プロジェクト全体を俯瞰した修正
  • テスト生成: 実装と同時にテストを作成

GitHub Copilotの料金

プラン 月額 対象
Free 無料 個人(制限あり)
Pro $10/月 個人開発者
Pro+ $39/月 パワーユーザー
Business $19/ユーザー/月 チーム
Enterprise $39/ユーザー/月 大企業

Copilot Studio——カスタムエージェント構築基盤

ノーコードでAIエージェントを構築

Copilot Studioは、自然言語でカスタムAIエージェントを構築できるプラットフォームです。

主な機能(2026年2月時点):

  • 自然言語でエージェント作成: プログラミング不要
  • Copilot Notebook連携: ノートブックの内容を参照してエージェントが回答
  • ファイル分析: Excel、CSV、PDFをPythonコードで分析
  • M365 Copilot Chat内で利用: 構築したエージェントをCopilot Chat上で呼び出し可能

カスタムエージェントの活用例

エージェント種別 用途 効果
社内ナレッジエージェント FAQ対応、マニュアル検索 問い合わせ対応時間削減
コンプライアンスエージェント 規制チェック、リスク評価 法務部門の効率化
営業支援エージェント 提案書作成、顧客分析 営業活動の高度化
オンボーディングエージェント 新入社員の質問対応 人事負荷の軽減

パーソナライゼーション——Memory & Deep Research

Memory(記憶)機能

Copilotは、ユーザーとの対話履歴を記憶し、継続的な関係を構築します。

  • ユーザーの好みや作業スタイルを学習
  • 過去の対話コンテキストを保持
  • いつでも記憶内容を確認・削除可能
  • プライバシーを完全にユーザーがコントロール

Deep Research

複雑な調査タスクを自動化する機能です。ユーザーが調査テーマを指定すると、Copilotが複数の情報源を自動調査し、グラフ・表・インサイトを含む構造化レポートを生成します。

当時と現在:Microsoft Copilotの進化

項目 当時(2023年11月 ローンチ時) 現在(2026年2月)
アーキテクチャ コマンド応答型 自律型エージェント
業務理解 限定的 Work IQで深い理解
M365基本プラン E3: $36/月 E3: $39/月(7月〜)
Copilotアドオン $30/月 $30/月(据え置き)
GitHub Copilot有料ユーザー 約100万人 470万人
Agent Mode 未実装 VS Code/VS全ユーザー展開
Memory機能 未実装 一般提供中
カスタムエージェント 限定的 Copilot Studioで自由構築
無料AI機能 なし Copilot Chat全契約者提供

競合との比較

M365 Copilot vs ChatGPT Team vs Google Gemini for Workspace

項目 M365 Copilot ChatGPT Team Gemini for Workspace
月額 $30/ユーザー(アドオン) $30/ユーザー $20/ユーザー〜
Office統合 ネイティブ(Word, Excel, PPT) プラグイン経由 Google Docs/Sheets
エージェント機能 Work IQ、自律型 GPTs 発展中
開発者向け GitHub Copilot(別契約) GPT-5.2-Codex Gemini Code Assist
カスタム構築 Copilot Studio カスタムGPTs Google AI Studio
エンタープライズ M365完全統合 独立システム Workspace統合
強み 既存M365ユーザーへの最適化 AI性能の高さ コストパフォーマンス

M365を既に利用している企業にとって、Copilotは最も自然な選択肢です。一方、Google Workspaceユーザーや、M365非利用企業は他の選択肢も検討すべきでしょう。

企業のAI導入をWARPが支援

Microsoft Copilotの導入・活用を成功させるには、自社の業務プロセスに合わせた戦略設計が重要です。

株式会社TIMEWELLのWARPは、AIコンサルティングサービスとして、企業のAI活用を包括的に支援します。

  • WARP: 現状分析から戦略立案、PoC実施までの初期導入支援
  • WARP NEXT: 月次更新での継続的なAI活用最適化
  • WARP BASIC: 小規模から始められるAI導入パッケージ

「Copilotを契約したが使いこなせていない」「どのプランが自社に最適かわからない」という企業の課題を、元大手DX・データ戦略の専門家チームが解決します。

まとめ

Microsoft Copilotは、2026年に自律型エージェントへの大転換を迎えています。

  • 自律型エージェント化: コマンド応答からAIが自ら計画・実行する方式へ移行
  • Work IQ: 業務コンテキストを深く理解するインテリジェンスレイヤーが基盤に
  • M365料金改定: 2026年7月、基本プランが$1〜$3値上げ(Copilot Chatの統合が理由)
  • Copilotアドオンは$30/月据え置き。フル機能にはアドオンが必要
  • GitHub Copilot有料ユーザー470万人。Fortune 100の90%が導入
  • Agent Mode: Word・Excel・PowerPointでもエージェント型操作が展開中
  • Copilot Studio: ノーコードでカスタムAIエージェントを構築可能

2023年11月のローンチから約2年半——Copilotは「AIツール」から「AIパートナー」へと進化しました。2026年7月の料金改定前に、自社のAI戦略を見直す好機です。

参考文献

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