腸内細菌叢の未来を切り開く
メタジェンセラピューティクス株式会社のCOO(最高執行責任者)を務める田村洋人氏に、キャリアの転換と腸内細菌研究への情熱についてお話を伺いました。
大手企業からスタートアップへ
田村氏は、大手精密機器メーカーのニコンでキャリアをスタートしました。しかし、自身の体調不良をきっかけに腸内細菌の重要性を認識し、この分野で貢献したいという強い思いからスタートアップへの転職を決意しました。
転職の決め手
- 自身の健康問題から腸内細菌の重要性を実感
- 「腸内細菌叢の研究に人生を賭けたい」という強い思い
- 日本発のイノベーションで世界に貢献したいという志
メタジェンセラピューティクスの取り組み
現在、メタジェンセラピューティクスでは以下の3つの事業に取り組んでいます。
1. 腸内細菌叢バンクの構築
健康な人の腸内細菌叢を収集・保存し、研究や治療に活用するためのバンクを構築しています。
2. 腸内細菌叢移植(FMT)
健康な人の腸内細菌を患者に移植する治療法「FMT(Fecal Microbiota Transplantation)」の社会実装を目指しています。
3. マイクロバイオーム創薬
腸内細菌の研究から新しい治療薬を開発する「マイクロバイオーム創薬」に取り組んでいます。
始動プログラムとシリコンバレー派遣での学び
田村氏は経済産業省の「始動プログラム」およびシリコンバレー派遣プログラムに参加しました。
得られた学び
- 世界最先端のマイクロバイオーム研究動向を把握
- 日本の腸内細菌研究における優位性を確認
- グローバルなネットワークの構築
日本の強み
田村氏は、日本が腸内細菌研究において世界的な優位性を持っていると指摘します。
- 日本食による独特の腸内細菌叢: 発酵食品や食物繊維が豊富な日本食は、独自の腸内細菌叢を形成
- 培養技術の優位性: 日本は微生物培養技術において世界トップレベル
今後の展望
田村氏は、以下の目標を掲げています。
3年以内の目標
- 腸内細菌叢移植治療の社会実装
- 保険適用の実現
5年以内の目標
- 広範な医療応用
- 一般への認知向上
まとめ
田村洋人氏は、大手企業でのキャリアを捨て、腸内細菌研究という新たな分野に挑戦しています。
- 自身の体験から腸内細菌の重要性を実感
- メタジェンセラピューティクスでFMTの社会実装を推進
- 日本の強みを活かしたグローバル展開を目指す
腸内細菌叢研究は、今後の医療を大きく変える可能性を秘めています。田村氏の挑戦から目が離せません。
