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スタートアップの成功を左右するCo-Founderとの関係構築 - 対立を乗り越えるためのヒント

2026-01-21濱本 隆太

スタートアップを立ち上げる際、最も重要な要素の1つがCo-Founder(複数人で会社を設立した際に共同で創業した人のこと)との関係性です。優れたCo-Founderとの協力関係は、事業の成功に大きく貢献します。  一方で、Co-Founder間の対立や意見の相違は、スタートアップの成長を阻害する要

スタートアップの成功を左右するCo-Founderとの関係構築 - 対立を乗り越えるためのヒント
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スタートアップの成功を左右するCo-Founderとの関係構築 - 対立を乗り越えるためのヒント

スタートアップを立ち上げる際、最も重要な要素の1つがCo-Founder(複数人で会社を設立した際に共同で創業した人のこと)との関係性です。優れたCo-Founderとの協力関係は、事業の成功に大きく貢献します。

 一方で、Co-Founder間の対立や意見の相違は、スタートアップの成長を阻害する要因にもなりかねません。本記事では、Y Combinator(YC)の創設者であるGary Tan氏、Jared Friedman氏、Diana Hu氏が語るCo-Founderとの関係構築について、その重要性と対立を乗り越えるためのヒントをお伝えします。

Co-Founderとの関係性が重要な理由 Co-Founder間の対立を乗り越えるヒント 文化の違いを理解し、尊重する 自己認識の重要性 環境の変化に適応する  まとめ Co-Founderとの関係性が重要な理由

 スタートアップの成功は、創業者たちが下す数多くの意思決定の積み重ねによって決まります。これらの意思決定は、時に困難を伴い、明確な答えが見えないこともあります。しかし、正しい判断を下すことができれば、それが企業の成長と発展につながります。

 優れたCo-Founderとの協力関係は、こうした意思決定のプロセスにおいて非常に重要な役割を果たします。互いの強みを生かし、弱点を補い合うことで、より適切な判断を下すことができるからです。また、困難な状況に直面した際にも、互いに支え合い、励まし合うことで乗り越えていくことができます。

Co-Founder間の対立を乗り越えるヒント

 一方で、Co-Founder間の対立や意見の相違は避けられないものです。しかし、これらの対立を適切に乗り越えることができれば、より強固な関係性を築くことができます。以下に、対立を乗り越えるためのヒントをいくつか紹介します。

*オープンなコミュニケーション 互いの考えや感情を率直に伝え合うことが重要です。自分の意見を主張するだけでなく、相手の意見にも耳を傾けましょう。

*共通の目標を見失わない 対立が生じた際には、スタートアップの目標や価値観に立ち返ることが大切です。共通の目的のために協力し合う姿勢を忘れないようにしましょう。

*第三者の視点を取り入れる 時には、社外の専門家やアドバイザーに相談することも有効です。客観的な視点から、問題の本質を見極め、解決策を見出すことができるでしょう。

*自己理解を深める Co-Founderとの対立の根底には、自分自身の価値観や行動パターンが影響していることがあります。自己理解を深め、自分の強みや弱点を認識することで、より良い関係性を築くことができます。

文化の違いを理解し、尊重する

 Co-Founderとの関係構築において、文化的背景の違いを理解し、尊重することも重要です。例えば、東アジア文化圏出身の人は、社会的調和を重視する傾向があります。一方、欧米文化圏出身の人は、直接的なコミュニケーションを好む傾向があります。

 こうした文化的な違いを理解し、互いの価値観を尊重することが、良好な関係性を築く上で欠かせません。自分の価値観や行動パターンを絶対視するのではなく、多様性を受け入れ、柔軟に対応することが求められます。

自己認識の重要性

 Co-Founderとの関係構築において、自己認識も非常に重要な要素です。自分自身の価値観や行動パターンを理解することで、対立が生じた際にも冷静に対処することができます。

 例えば、Gary Tan氏は、自身の経験から、コントロールへの欲求が強いことを認識したと語っています。これは、問題が生じた際に、自ら解決しようとする傾向につながります。しかし、Co-Founderとの関係においては、時には権限を委ねることも必要です。

 自己認識を深めることで、自分の強みを生かしつつ、弱点を補うことができます。また、Co-Founderとの対話においても、自分の感情や考えを適切に表現することができるようになります。

環境の変化に適応する

 スタートアップを取り巻く環境は常に変化しています。市場の動向、競合他社の動き、顧客のニーズなど、さまざまな要因が事業に影響を与えます。こうした変化に適応していくことが、スタートアップの成長には欠かせません。

 Co-Founderとの関係においても、環境の変化に柔軟に対応することが求められます。例えば、事業の成長に伴い、組織構造や意思決定プロセスを見直す必要が出てくるかもしれません。あるいは、新たな人材を迎え入れることで、社内の文化やコミュニケーションのあり方が変わることもあるでしょう。

 こうした変化に対して、Co-Founder間で率直に話し合い、適切な対応策を見出していくことが重要です。互いの考えを尊重し合い、建設的な議論を重ねることで、より強固な関係性を築いていくことができるはずです。

 まとめ

 スタートアップの成功には、Co-Founderとの良好な関係性が欠かせません。対立や意見の相違は避けられないものですが、それらを適切に乗り越えることで、より強固な絆を築くことができます。

 オープンなコミュニケーション、共通の目標への focus、第三者の視点の取り入れ、自己理解の深化など、さまざまなアプローチを通じて、Co-Founderとの関係性を向上させていきましょう。また、文化的背景の違いを理解し、尊重することも忘れてはいけません。

 環境の変化に柔軟に適応しながら、互いの強みを生かし、弱点を補い合うことで、スタートアップの成長と発展を実現することができるでしょう。Co-Founderとの関係構築は、決して容易なことではありませんが、その努力は必ず報われるはずです。

参考:https://www.youtube.com/watch?v=bvjyaz4ZiVI


三菱地所・岡田駿三さんの挑戦 ~大企業社員から食物アレルギー対策の起業家へ~|TIMEWELL

新規事業の立ち上げは、アイデアだけでなく行動力も必要だ。では、実際にどのように事業を立ち上げ、将来の展望を描いているのだろうか? 三菱地所株式会社の岡田駿三さんは、個人的な経験から食物アレルギー予防の離乳食事業を構想。社内ビジネスコンテストを経て、始動プログラムに参加し、シリコンバレーでの経験も活かしながら、グローバル展開を視野に入れた事業化に挑戦している。本記事では、岡田さんの挑戦の軌跡と将来の展望について詳しく紹介する。

三菱地所社員が挑む、食物アレルギー予防離乳食の新規事業  サラリーマンから起業家へ: 家族の影響と社内経験が導いた新たな挑戦 始動プログラムが開いた新たな世界:仲間との絆が育む起業家精神と事業の進化 「1日1アクション」で進める離乳食事業: アレルギー対応離乳食の実現に向けて、仲間づくりへの熱い思い

岡田 駿三(おかだ しゅんぞう)

三菱地所株式会社(本籍:三菱地所ホーム)

オフィスビル・商業施設・ホテル・物流施設等の開発、賃貸。国内外での収益用不動産の開発、販売。住宅用地・工業用地等の開発、販売。空港・余暇施設等の運営。不動産の仲介・コンサルティング。資産運用事業。

三菱地所ホームから三菱地所に出向し、住宅事業に関わる新会社設立、新事業の立案推進業務に携わる。個人的経験から子供の食物アレルギーへの対応に関心を持つ。社内ビジネスコンテストを経て、食物アレルギーの発症予防を目指した離乳食に関する事業アイデアを立案したが最終審査で落選。その後は個人での活動として該当分野での新規事業を推進中。始動9期生として参加し、シリコンバレーでの経験を活かしながら事業展開を目指す。始動終了後は、事業ブラッシュアップ、仲間づくりなどを目的にピッチコンテストなどに定期的に参加:Rocket Pitch Night Spring 2024 「People’s Choice Award受賞」。

三菱地所社員が挑む、食物アレルギー予防離乳食の新規事業

ーーーーー簡単に自己紹介をお願いします。 改めまして岡田駿三と申します。 三菱地所ホームという住宅メーカーに勤めていて、現在は出向で三菱地所に所属し、住宅系の新規事業を担当しています。 今回始動に参加したプロジェクトは、住宅とは全く関係ない、食物アレルギーの発症予防になる離乳食の「はつたべ」というタイトルのものです。 元々は子供が生まれた時に育児休業を取って、気合いを入れて0から離乳食を作っていたのですが、その離乳食で子供が卵アレルギーを発症してしまいました。そこで気づいたのですが、離乳食は自分で調べないと作り方がわからず、ちゃんとしたガイドもないので、火の入れ方や量も含めて、本当にこれであっているのかと不安になります。 自分が作った離乳食で子供が苦しんでいるのを見て、「なぜこんなに不便なんだろう」「代わりのプロダクトがないのはおかしいな」と思ったのが、この事業を考えるきっかけでした。

▼事業のきっかけとなった長女と。

ーーーーー三菱地所と食物アレルギーって距離がある感じがしますが、なぜ繋がったのですか。

もともと完全に僕の個人的な経験から起案しているので、三菱地所の既存事業とは全く関係はないのですが、育児休暇から復帰するときに社内でビジネスコンテストが始まり、「飛び地のアイデアもOK」という話だったので、何にも考えずにそこに出してみました。 最終的には、三菱地所は不動産デベロッパーなので、食事やアレルギーという全然違う分野は会社としてはリスクが大きいという判断で、「難しい」という結論に至り、それなら個人でやるのも選択肢としてあると考え、始動に応募しました。

 サラリーマンから起業家へ: 家族の影響と社内経験が導いた新たな挑戦

ーーーーー学生の頃から起業は考えていたのですか? 昔からすごく起業家タイプだったかというと全くそうではなく、どちらかといえば真面目なサラリーマンタイプの人生を歩んできました。 ただ、今の僕につながるきっかけは2つあると思っています。 1つ目は家族の影響で、両親は安定した会社への就職を希望していましたが、実は父は起業していましたし、おじいちゃんやひいおじいちゃんも事業を起こしています。その姿を見て育ち、どこかで「起業ってかっこいいな」という思いがありました。 2つ目は大学時代のサークル経験で、部長をやっていたのですが、同期30人から「お前にはついていかない」と言われ、組織を引っ張ることの難しさを痛感したことがありました。 でも、その時に自然とミッションやビジョンを考えて、それで組織が動き出すことや、1つの目標に向かって皆で動く事の面白さを感じていました。この2つの経験が、今の僕に繋がってきている気がします。

ーーーーー社会人になってから起業を意識するタイミングがあったのですか。 最初はそんな意識はなかったのですが、僕のキャリアは少し変わっていて、入社して12年で13、4部署を経験しているんです。兼務も含めると4部署を同時に担当したこともあります。 そんな感じで、ずっと初めてのことが続くと、だんだん新しい事に対しての抵抗感がなくなっていきました。 転機になったのは育休でした。そこで食物アレルギーという課題に直面し、復帰した年に社内ビジコンがあり、実際に挑戦してみると、その世界がすごく面白くて、自分自身もやる気になってきて、そこから徐々に動き始めた感じです。

ーーーーー本気で動き出したきっかけはあったりするのですか。

本気で動き出したきっかけは、自分の中での葛藤からでしたね。社内ビジコンに2回落ちて、「やりたい」って言いながら実際には何も作っていない。会社も辞めていない。そんな自分に危機感を感じて、本気で変わりたいと思って始動に応募したのです。

正直、まだ完全に起業家モードには切り替わっていないと感じています。でも、今はみんなでちゃんとトラクションを残そうと話し合っていて、その覚悟は決まったと思っています。

始動プログラムが開いた新たな世界:仲間との絆が育む起業家精神と事業の進化

ーーーーー始動プログラムに参加してみていかがでしたか。

まず、今まで僕がどれだけ狭い世界にいたのかというのがすごくよくわかりました。 僕なんかより遥かにすごい人たちが、ものすごく熱心に動いているのを目の当たりにして、全然世界が違うというのを強烈に感じました。 デザイン思考についても、僕は前から興味があって独学で勉強していましたが、始動では体系的に学べて、さらにアウトプットまでできる。本当に1から全部新鮮に学べました。 シリコンバレーでは、特に現地の起業家の方々の行動量と覚悟の違いを目の当たりにして、レベルの違いを実感しました。自分に必要なことを自然と感じ取ることができた気がします。

ーーーーー同期の仲間との絆もすごくありますね。

始動プログラムに参加して本当に良かったのは、仲間とのつながりですね。 この年齢になって、夜中まで夢や希望を語り合うことなんてなかなかないと思いますが、みんな真剣に話し合いますし、オンライン上でも、夜中に突然「話そう!」と、10人くらいすぐに集まってしまうフットワークの軽さがとてもいいなと感じました。こんな風に腹を割って話せる仲間ができたのは本当に貴重な経験だと思います。

ーーーーー起案した時と始動プログラムの後では、事業案って結構変わりましたか?

プロダクト自体は大きく変わっていないのですが、9月に始動に応募した時と今では、提供価値や、顧客課題についての捉え方は全然違う視点を持てるようになりました。 最初は「親の苦労を軽減する」「家事をサポートする」という考えでしたが、色んな人と話をしていく中で、発症予防が本当の目的だと気づいたのです。これは僕にとって大きな転換点でした。

ーーーーー実際に動き始めて、苦労したことはありますか?

実際にMVPとかプロトタイプ作るために本当に動き出すと今まで大丈夫だったものがダメだったり、色々と問題が出てきます。ただそれを身をもって経験することで、やっと動き始めた事を実感しています。苦労というより、やりがいを感じていますね。

▼始動9期シリコンバレー派遣メンバーとのコミットメントの様子

「1日1アクション」で進める離乳食事業: アレルギー対応離乳食の実現に向けて、仲間づくりへの熱い思い

ーーーーー今はどんなネクストアクションを考えていますか?

今、僕が意識しているのは「1日1アクション」です。それでも少ないと言われそうですが、帰って来てから必ず行うようにしています。それも、メールなどではなく、プロトタイプ作りやMET検証、チーム作りなど、具体的な目標を立てて、毎日必ず1つは進めるようにしています。これを続けることで次々と新しいタスクが生まれてくるので、要するに、自分を追い込んで動き続けることが大切だと実感しています。

プロトタイプに関しては、具体的なスケジュールも見えてきました。秋頃に使いたいっていう人が多いので、遅くとも10,11月にはMVP検証でも良いので提供開始したいですね。これからが本番だと思っています。

ーーーーー最後に一言メッセージをお願いします。

食物アレルギー対応の離乳食事業について、僕は熱意とやる気は十分にあり、今は自分で勉強しながら、離乳食アドバイザーの資格も取ろうとしています。 しかし、正直なところ、ファイナンスのことや事業の進め方など、わからないことだらけなので、経験豊富な起業家の先輩方に、ぜひアドバイスをいただきたいと思っています。 また、子育て中の方や食物アレルギーで悩んでいる方、単純に興味を持ってくださった方、どなたでも構いません。一緒にお話しできたらと思います。少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ連絡してください。一緒に、この問題に取り組んでいけたら嬉しいです。 

▼始動後のご活躍:Rocket Pitch Night Spring 2024 「People’s Choice Award受賞」時

担当ライター:木村ひとみ/本間由美子



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