株式会社TIMEWELLの濱本です
株式会社TIMEWELLの濱本です。
薬剤師の仕事は医療の現場で重要な役割を担っています
薬剤師の仕事は医療の現場で重要な役割を担っています。でも、その可能性はもっと広げられるのではないでしょうか。
染谷将則さんは、「自ら新たな価値を生み出したい」「薬剤師の可能性を大きくするようなことをしたい」という思いから、社内起業家としてオンライン漢方薬局事業を立ち上げました。医療現場の課題にイノベーションで挑戦する染谷さんの思いと行動力に迫ります。
社内起業家として女性特有の健康課題解決に取り組んだきっかけ オンライン漢方薬局事業の概要と課題、今後の展望 始動での学びとマインドセットの変化 始動の魅力と参加者へのメッセージ
医療用医薬品の研究・開発・製造・販売および輸出入等
大学在学中から薬剤師の枠を越えて働きたいと考え、MRとして働き始める。しかし、自ら新たな価値を生み出し、薬剤師の可能性を大きくしたいという思いから、女性特有の健康課題を相談できるオンライン漢方薬局事業というものを社内のビジコンに起案し採用された。
現在は社内プロジェクトが終了したため、個人活動として漢方の普及に努めている。
社内起業家として女性特有の健康課題解決に取り組んだきっかけ
ーーーーーまず簡単に自己紹介をお願いします。
始動8期の染谷将則と申します。現在は協和キリンという製薬会社で働いております。始動に応募したときには、キリンホールディングスで、自分で起案したプロジェクトを立ち上げる社内起業家、いわゆるイントレプレナーという形で働いていました。
そのときに起案した女性特有の健康課題を相談できるオンライン漢方薬局事業というものを社内で立ち上げながら、始動に応募してブラッシュアップしたいと思い参加していました。
現在は社内でのプロジェクトが終わってしまったので、個人の活動として漢方の取り組みをしているような状況です。
ーーーーーなぜオンライン漢方薬局事業をやるようになったの
ーーーーーなぜオンライン漢方薬局事業をやるようになったのかを教えてください。
キリンの中にキリンビジネスチャレンジという社内でのビジコンがあり、そこに応募したいと考えていました。
実は社内で私が目指している先輩がいるのですが、その方は始動にも参加し、キリンの中で会社を立ち上げてカーブアウトされています。
その方に憧れて、自分も社内でチャレンジをして起業したいという思いがあり、挑戦していたという背景がありました。
女性特有の課題に着目したのは、身近な妻や同僚の方にヒアリングをして、女性の健康課題が非常に多いという気づきがあったからです。
私は結婚していますが、妻の体調や機嫌の変動が月の中であったりするのを見て、何とかならないのかなと思ったのがきっかけの一つでしたが調べてみると、妻だけの話ではなく、かなり多くの方が悩んでいる課題でもあるということがわかりました。
私自身、薬剤師でもあるので、何か貢献できるところがあるのではないかと思ったのが、この事業に取り組むきっかけです。
オンライン漢方薬局事業の概要と課題、今後の展望
ーーーーーオンライン漢方薬局事業とは、具体的にどんな事業なのかを教えてください。
簡単に言うと、漢方薬のAmazonプライムのようなサービスです。
漢方を使って女性の健康を実現したいと思ったのですが、漢方薬はインターフェイスが悪いんですよね。漢方薬は種類が多いのですが、どれを飲んでいいかわからない。専門家に相談しようと思っても、敷居が高く、町の漢方薬局に入ろうと思っても、怪しくて入れないという印象があります。
そこで、オンライン上で気軽に相談ができて、どの薬がおすすめなの
そこで、オンライン上で気軽に相談ができて、どの薬がおすすめなのかレコメンドを受けて、購入までできるようなサービスを立ち上げました。POCの段階ではLINE上で立ち上げましたので、スマホでLINEを使って気軽にアクセスできます。
さらに、当時はキリンの社内プロジェクトとしてやっていたので、「キリンがやっています」と謳うことで、かなり敷居の低いサービスにできたと思います。
ーーーーーうまくいかなかったポイントや、今自分の事業として、もう1回進めるためにどういうことをやろうとしてるのかも伺ってもいいですか。
社内起業でうまくいかなかったポイントは大きく二つあると思っています。
一つ目は、私自身がまだ社内起業家として未熟だったことです。
大企業の中で新規事業を立ち上げたり、進めたりするのは経験値が必要だと感じていて、その経験値がない中で、ほぼ1人で進めていたので、振り返ってみるともっと工夫すればよかったと思う点が多々あります。
二つ目は、ヘルスケア領域特有の課題である医療保険の存在です。
例えば、保険適用の漢方薬を処方してもらえば医療保険で漢方薬をもらうと3割負担で済みますが、自分で薬局などで買うと全額自己負担になります。そのため、価格のハードルが上がってしまい、その価格の上昇を上回るような付加価値をつけるのが難しかったと感じています。
今後については、一旦社内での事業は終わったので、少しリセットしようと思っていて、大企業でスケールを目指すような取り組みではなく、もう少し地に足のついたスモールビジネスから始めたいと考えています。
そのために、漢方のカウンセリングができるような資格を取ったり、勉強を地道に続けながら準備をしているところです。
▼一緒にプロジェクトを進めたキリンの仲間と共に
ーーーーー始動で学んだことは、現在に活かされていますか
ーーーーー始動で学んだことは、現在に活かされていますか。
始動で学んだ内容を実際に実践したのは、全体の1割から2割ぐらいだと感じています。例えば、POCでのコンセプトテストの方法やデザイン思考的な考え方でPOCを設計するなどは実践しましたが、全てを使うのは難しいと思います。
ただ、始動で得られたマインドセットは大きな学びでした。
始動では「とにかく考えるよりも行動しろ」というバリューを植え付けられるので、そういった学びや実践が、自分にとって大きな影響を与えてくれたと思います。
基本は顧客視点に立つこと、スモールにクイックに試してみること。このマインドは、始動や新規事業だけでなく、既存事業でも活きるのではないかと強く感じています。
例えば、会社の中では「コンサルを使えば」という話になりがちですが、もう少し自分たちで小さくクイックにやってみることもあるのではないかと私は考えていて、そのように提案したりしています。
ーーーーー自分自身も受ける前と受けた後で何か変わった部分ってありますか。
マインドセットの部分で大きな変化があったと思います。大企業の中で新規事業をやっていると、どうしても外よりも中を見てしまうのですが、始動に出て外の人たち、同期やメンター、講師の方と話していて気づいたのは、外の世界ではどんどんやっちゃえというのがむしろ正解だということです。シリコンバレーなどはそれで成り立っているのだと感じました。
つまり、会社の中で言っていることがすべて正しいわけではないんだということに気づいたのが、非常に大きな学びでした。
そのような気づきがとても重要だと感じています。
ーーーーー始動に申し込む方に、始動の魅力を教えてください。
始動に参加して一番の財産は仲間だと思っています
始動に参加して一番の財産は仲間だと思っています。
仲間やコミュニティは今や1000人近くいて、こんなに「やるんだ!」「日本を変えるんだ!」というような熱意を持った集団は、なかなかないのではないでしょうか。
私自身、常にエネルギーをもらっているような状況なので、何かしたいという志がある方は、ぜひ始動に参加することをおすすめします。
始動アルムナイのミートアップなどの交流会は、モチベーションが上がりますし、新たな出会いもあります。個人的には自分の出身県の飲み会をやってみるなど、そんな動きをもう少し自分でもできたらいいなと考えています。
私は群馬県出身なのですが、まだ群馬の始動メンバーに会ったことがないので、ぜひ見つけて一緒に活動したいと思っています。
▼始動の仲間と共に起業家としてのマインドセットを高める
ーーーーー最後に、始動に応募する際のアドバイスやメッセージがあればお願いします。
身近な起業家や社内起業家の方を探して、話を聞いたり情報を調べてみることも大切だと思います。
起業家の方々は、ゼロからビジネスを作って育て上げ、様々な苦労をされているからこそ、話の説得力が全然違います。それが私の企業家に対する尊敬や憧れにつながっていて、社内起業家を目指して始動にも参加しました。
外の起業家の方と触れ合う機会として始動を活用してきたので、身近な方から探して、調べてみることをおすすめします。
最後に、私からのメッセージですが、私自身、始動8期生ということで、まだまだ繋がっていない方がたくさんいらっしゃいます。これから始動に応募される方も、ぜひ声をかけていただければと思います。
