コミュニティ立ち上げチェックリスト:失敗しないための準備と初期設計

TIMEWELL編集部2026-02-01

立ち上げ前の準備が成功の8割を決める

コミュニティの成否は、運営が始まってからの努力だけでなく、立ち上げ前の設計と準備で大きく左右されます。CMX Hub「Community Industry Report」(2024年版)によると、立ち上げ前に明確な目的設定と90日間の計画を策定したコミュニティは、1年後の存続率が2.3倍高いと報告されています。

ここでは、コミュニティ立ち上げの各フェーズで確認すべき項目を、チェックリスト形式で整理します。

90日間ローンチプラン

月1(準備期間):設計と環境構築

やること 完了基準 担当
第1週 目的定義、ペルソナ作成、KPI設定 目的を1文で説明できる 企画担当
第2週 ルール策定、プラットフォーム選定・初期設定 ページ公開、チャンネル3〜5個作成 企画+技術担当
第3週 初期メンバー候補リスト作成、招待メッセージ準備 30名のリスト完成 企画+営業担当
第4週 オンボーディング設計、初期コンテンツ3〜5本準備 ウェルカムメッセージ+ガイド完成 コンテンツ担当

BASEなら60秒でコミュニティページを作成でき、チャンネル構成もテンプレートから選べるため、第2週の作業を大幅に短縮できます。行動規範テンプレートも用意されており、メンバー登録時の同意フローを自動設定できます。

月2(ローンチ期間):初期メンバー獲得と活性化

やること 完了基準 重点指標
第1週 初期メンバーへの個別招待開始 15名以上が参加 招待承諾率
第2週 全員の自己紹介完了、初回ディスカッション開始 投稿数10件以上 初回投稿率
第3週 初回オンラインイベント開催 参加率50%以上 イベント参加率
第4週 週次テーマ投稿開始、UGC促進 メンバー発の投稿3件以上 UGC率

月3(定着期間):振り返りと拡大判断

やること 完了基準 重点指標
第1〜2週 KPI測定、メンバーアンケート実施 レポート完成 MAU率、NPS
第3週 改善施策の実行(オンボーディング調整等) 1つ以上の施策を実施 30日リテンション
第4週 拡大判断:一般募集を開始するか、招待制を継続するか 方針決定 会員数推移

創設メンバー招待テンプレート

個別招待メッセージ(メール or DM)

○○さん

突然のご連絡失礼いたします。[あなたの名前]です。

[コミュニティの目的を1文で]を目的としたコミュニティを立ち上げることになりました。

○○さんには[招待理由:例「先日のセミナーでのご発言が大変参考になり」]、
ぜひ創設メンバーとしてご参加いただきたいと考えています。

【コミュニティの概要】
・テーマ:[テーマ]
・参加者:[ターゲット像]
・活動内容:[具体的な活動内容]
・頻度:[投稿頻度、イベント頻度]

創設メンバーには、以下をお願いしたいと考えています:
・最初の1ヶ月は週1回の投稿と、他メンバーの投稿へのリアクション
・フィードバック:コミュニティの改善点を率直に教えていただく

ご興味がありましたら、このリンクからご参加ください:[URL]
ご質問があればお気軽にご連絡ください。

[あなたの名前]

ポイント:一斉メールではなく個別メッセージにする。招待理由をパーソナライズすることで、承諾率が30〜40%に上がります(一斉メールでは5〜10%)。

フェーズ別チェックリスト

フェーズ1:目的と方向性の定義

  • コミュニティの目的を1文で説明できるか
  • ターゲットとなる参加者像(ペルソナ)を具体的に定義したか
  • 参加者がコミュニティに期待する価値を明確にしたか
  • 成功を測るKPIを決めたか
  • 社内のステークホルダーに目的と期待値を共有したか

よくある間違い:「売上に貢献するコミュニティ」を直接の目的にする。コミュニティ経由の売上は結果であって目的ではない。

正しい設定:「○○業界のマーケティング担当者が、最新のツールと手法を共有し合う場」のように、メンバーにとっての価値を先に設計する。

フェーズ2:ルールとガイドラインの策定

  • コミュニティの行動規範(Code of Conduct)を作成したか
  • 禁止事項(営業行為、誹謗中傷、個人情報の無断共有など)を明文化したか
  • 違反時の対応フロー(警告→一時停止→退会)を決めたか
  • 投稿のガイドラインを用意したか
  • プライバシーポリシーを策定したか

フェーズ3:プラットフォームと環境の準備

  • コミュニティの目的と規模に合ったプラットフォームを選定したか
  • アカウント作成・初期設定を完了したか
  • トップページやウェルカムメッセージを設定したか
  • カテゴリ・チャンネルの構成を決めたか(初期は3〜5チャンネルに限定)
  • 参加登録フォームを作成したか
  • メール通知の設定と文面を確認したか

フェーズ4:オンボーディングの設計

  • ウェルカムメッセージの自動配信を設定したか
  • 自己紹介の投稿テンプレートを用意したか
  • 初回にやるべきアクション(3ステップ以内)を案内する導線をつくったか
  • 最初の1週間の自動フォローメールを設定したか
  • よくある質問(FAQ)を準備したか

BASEのオンボーディング自動化機能では、参加直後のウェルカムメッセージから7日目のイベント招待まで、シナリオを事前設定して自動配信できます。

フェーズ5:初期コンテンツの準備

  • 運営者自身の自己紹介を投稿したか
  • 最初のディスカッションテーマを3〜5個用意したか
  • コミュニティの使い方ガイドを作成したか
  • 今後のイベントスケジュール(少なくとも1ヶ月分)を公開したか

BASEのAIがディスカッションテーマの候補を提案してくれるため、テーマ選定の時間を短縮できます。

ローンチ後90日間のKPIダッシュボード

KPI 測定頻度 1ヶ月目の目安 2ヶ月目の目安 3ヶ月目の目安
会員数 週次 20〜30人 40〜70人 60〜100人
MAU率 月次 50〜70% 40〜60% 35〜50%
投稿数 週次 週5件以上 週10件以上 週15件以上
イベント参加率 イベントごと 50%以上 40%以上 35%以上
30日リテンション 月次 - 50%以上 45%以上

1ヶ月目のMAU率は招待制のため高く出やすく、一般募集を始めると自然に低下します。KPIの絶対値より「前月からの推移」を重視しましょう。

BASEの分析ダッシュボードでこれらの指標をリアルタイム確認でき、コホート分析で入会時期ごとのリテンション推移を比較できます。

ピボット判断フレームワーク

3ヶ月時点で以下のシグナルが出たら、戦略の見直しを検討します。

シグナル 基準値 判断 対応策
MAU率が低下し続けている 3ヶ月連続で前月比マイナス コンテンツ or ターゲットの見直し メンバーアンケートで原因特定
初期メンバーが投稿しない UGC率が10%未満 オンボーディング or テーマの見直し 投稿テンプレート改善、バディ制度導入
イベント参加率が低い 3回連続で30%未満 イベント形式 or 日時の見直し アンケートで希望テーマ・日時を調査
退会理由に「期待と違った」が多い 退会者の30%以上 コミュニティの目的再定義 創設メンバーとの振り返りセッション

ピボットは「失敗」ではなく、データに基づいた改善プロセスの一環です。

まとめ

  • 立ち上げは90日間のローンチプランに沿って、週単位で進める
  • 初期メンバーは量より質。個別招待で30人を丁寧に集める
  • オンボーディングの最初の1週間が継続率を大きく左右する
  • 90日間のKPIダッシュボードで進捗を定量的に把握する
  • 3ヶ月時点でデータに基づいたピボット判断を行い、戦略を修正する

関連記事