コミュニティプラットフォーム比較:Peatix・Commune・OSIRO・BASEの選び方

TIMEWELL編集部2026-02-01

プラットフォーム選びが運営の成否を左右する

コミュニティを立ち上げるとき、最初に直面するのが「どのプラットフォームを使うか」という判断です。SlackやDiscordのような汎用チャットツールを使う方法もありますが、参加者管理やイベント運営、収益化まで見据えるなら、コミュニティ運営に特化したプラットフォームを選ぶ方が運営負荷を下げられます。

ここでは、日本国内で利用実績の多い4つのプラットフォームを取り上げ、それぞれの強み・弱みと選び方のポイントを整理します。なお、各プラットフォームの料金や機能は2026年2月時点の情報に基づいています。

4つのプラットフォームの概要

Peatix(ピーティックス)

イベントの企画・集客・チケット販売に強みを持つプラットフォームです。年間560万人以上が利用し、常時25,000以上のイベントが掲載されています(Peatix公式サイト, 2025年)。無料イベントであれば手数料なしで利用でき、有料チケットの場合は4.9%+99円/枚の決済手数料がかかります。初期費用・月額費用は無料です。

強み:既存ユーザーベースからの自然流入、イベント特化の使いやすさ、低コスト

弱み:日常的なコミュニティ運営機能(掲示板、チャット)がなく、別ツールとの併用が前提

Commune(コミューン)

企業向けのコミュニティサクセスプラットフォームです。ノーコードでコミュニティポータルを構築でき、Q&A機能やポイント・バッジによるインセンティブ設計が充実しています。CRMやマーケティングオートメーションとのAPI連携にも対応しており、カスタマーサクセス部門での利用が多いのが特徴です。料金は個別見積もりで、エンタープライズ向けの価格帯です。

強み:CRM連携の充実、カスタマーサクセス指標との統合、企業向け管理機能

弱み:導入・運用コストが高め(年間数百万円〜)、小規模コミュニティには過剰な場合がある

OSIRO(オシロ)

ファンコミュニティの構築に特化したプラットフォームです。グループ、チャット、ブログ、イベントの4つの機能を軸に、独自の世界観を表現できるホームデザイン機能を備えています。サブスクリプション課金とスポット課金の両方に対応し、収益化の柔軟性が高いのが強みです。料金はヒアリング後の個別提案となります。

強み:デザインカスタマイズの自由度、サブスク収益化の仕組み、ファンコミュニティへの最適化

弱み:ビジネス用途での分析機能やAPI連携はCommuneほど充実していない、BtoB向けのユースケースには不向きな面がある

TIMEWELL BASE

AIネイティブのコミュニティプラットフォームです。60秒でコミュニティページを作成でき、イベント管理・会員管理・コンテンツ配信が一体化されています。AIによるコンテンツ生成支援やエンゲージメント分析が組み込まれており、少人数の運営チームでも効率的にコミュニティを運営できます。

強み:AI活用機能(コンテンツ生成、離脱予兆検知、配信最適化)、イベント×コミュニティの一元管理、セットアップの速さ

弱み:SlackやDiscordと比較するとサードパーティ連携のエコシステムが発展途上、大規模エンタープライズ向けのCRM統合はCommuneに劣る

機能比較表

機能 Peatix Commune OSIRO BASE
イベント管理
チケット販売
コミュニティ掲示板
サブスク課金 ×
会員管理
CRM連携
デザインカスタマイズ
AI活用機能 × ×
初期費用 無料 要見積 要見積 要問合せ
月額費用 無料〜 年間数百万円〜 要見積 要問合せ

※ ◎=非常に充実 ○=対応 △=限定的 ×=非対応

目的別の選び方ガイド

イベント集客が最優先なら → Peatix

すでに多くのユーザーベースがあり、プラットフォーム内での自然流入が見込めます。勉強会やセミナーを中心にコミュニティを形成したい場合に向いています。ただし、日常的なコミュニティ運営にはSlackやDiscordなど別ツールの併用が必要です。

最適なケース:イベント集客が主目的、コミュニティ機能は最小限でよい、予算を抑えたい

カスタマーサクセスと連動させたいなら → Commune

SaaS企業のユーザーコミュニティや、既存顧客のLTV向上を目的としたコミュニティに適しています。CRMとの連携やデータ分析機能が充実しており、顧客セグメントに応じた体験設計が可能です。

最適なケース:既存のCRM/MAツールとの連携が必須、カスタマーサクセスチームが運営主体、年間予算が数百万円以上

ファンの世界観を重視するなら → OSIRO

アーティスト、クリエイター、D2Cブランドのファンコミュニティに向いています。ビジュアル面のカスタマイズ自由度が高く、月額課金モデルで安定した収益基盤を構築できます。

最適なケース:ブランドの世界観を重視、サブスク収益化が前提、デザインの自由度を優先

イベントもコミュニティも一元管理したいなら → BASE

イベント運営と日常的なコミュニティ活動の両方を1つのプラットフォームで完結させたい場合に適しています。AI機能による運営効率化が特徴で、コンテンツ作成やメンバーのエンゲージメント分析を自動化できます。

最適なケース:運営リソースが限られている(1〜3人チーム)、イベントとコミュニティの両方を運営、データに基づいた運営改善をしたい

プラットフォーム移行時の注意点

一度選んだプラットフォームを後から変更するのは大きなコストがかかります。移行を検討する場合は以下の点を事前に確認してください。

  • データエクスポート:会員データ、投稿履歴、イベント情報をCSVやAPIで書き出せるか
  • 会員への告知:移行の理由と新プラットフォームのメリットを丁寧に説明する。告知なしの移行は退会の原因になる
  • 移行期間:最低2〜4週間の並行運用期間を設け、段階的に移行する
  • URLの変更:共有リンクやブックマークが無効になる影響を考慮し、リダイレクトを設定する

やってはいけない選び方

機能の多さだけで選ぶ:使わない機能に費用を払い続けるのは無駄。自社の運営規模と目的に合った機能セットを優先する

価格だけで選ぶ:無料ツールの組み合わせは初期コストを抑えられるが、運営の手間(ツール間のデータ連携、手動作業)が増える。「運営者の時間コスト」も計算に含める

他社の成功事例をそのまま真似る:コミュニティの規模、目的、ターゲットが異なれば最適なプラットフォームも異なる

まとめ

  • Peatixはイベント集客に強いが、日常的なコミュニティ運営には別ツールが必要
  • Communeはカスタマーサクセス連動に強く、エンタープライズ向け
  • OSIROはファンコミュニティの世界観構築と収益化に適している
  • BASEはイベントとコミュニティの一元管理に加え、AI機能で少人数運営を支援する
  • どのプラットフォームにも得意・不得意がある。自社の目的、予算、運営体制に照らして選ぶことが最も重要

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